昨日見つけた興味深いツイートたち。友人がRTしていて共感したのでご紹介します。悪い話と良い話とどっちが聞きたい?(笑)
まず良い話から…
九州国立博物館に行くのに、太宰府行きの乗り換えを間違えそうだった女性2人を見かけた某紳士が、博物館まで案内し、せっかくですからこの招待券でと渡そうとしたら、「きちんとお金を落としたいので」と丁重に辞退されたと感動してました。大般若目当てのお嬢さん方、その人キューハクの館長です。— 橋本麻里 (@hashimoto_tokyo) August 22, 2019
良い話ですよね。こういう方によってアート・芸術はささえられているんだなぁ、としみじみ感動する(ちなみにわかりにくいかもだけどキューハクって九州国立博物館のことだと思う)。
が、通常はこうはいかない。前にもここで紹介したことがある話だけど、とある美術館の館長さんが同窓会に出席した話。そもそも彼の行った学校は、めっちゃ良いお坊ちゃん・お嬢ちゃん学校で、ほとんどの出席者が超がつくほどのお金持ち。ところが彼が同窓会に出席しその美術館(こちらも超一流)の館長に就任した、と出席者たちに話すと、ほぼ間違いなく全員に招待券をねだられたのだという。この美術館(Bという有名なところです)・同窓会(M会という有名なところです。バレちゃうよね…)にしてこのレベルなんだから…(以下自粛)。
でもウチは恵まれている。おかげ様で、最近はうちの関係者の中には招待やサンプルを意味もなくねだる人はいない。いるとしたらこの館長さんと同様、関係者ではなく普通の友人の方だ。それに時代がかわって、今や大レーベルですらめったにサンプル・招待状は配らない音楽業界だ。ある意味、まともな状態に戻ったのかもしれない。もちろん音楽ライターさんや媒体さんに資料を配らないと宣伝が始まらないということもある。まぁ、でもこれも最近はデジタル・データでなんとかなっちゃうわけだけど…
いわゆるご当地映画、どうしてこんなに作られてるのか疑問だった、公開されないのもあると聞く。その手を作ってる会社の人に誰が企画するのって聞いたら「電通から企画がきます」。なるほどね、地方企業の出資と助成金をまとめるビジネス。いい作品ができて公開きちんとされればいいと思う。。— 浅井隆 ASAI Takashi (@asaitakashi) August 22, 2019
一方でこんなツイートも流れてきた。こちらは「悪い話」
いや〜わかるなぁ。相談にギャラを払えないなら、せめて本を買って印税で協力って基本中の基本だと思うけど。いや、夜回り先生の場合、本当にお金じゃないな。自分のことを信頼して相談してくれているなら、もっとこちらの言うことを聞いてほしいってことなんだと思う。ほんと、でも、そういう人多いよ。私もウチの公演に来たこともないような人から仕事の相談をボランティアで持ちかけられて正直、げんなりすることがある。結局芸術や表現活動するものに世間は厳しいのだ。誰もわかってくれないのだ。何か行動をおこすのであれば、その孤独感と芸術家(表現者)は世界と戦わなくてはいけない。夜回り先生、相談ホームページを閉じようと思った理由が、イジメなどで「死にたい」と連絡してくる何百人という子供たちの相談に乗ってきたが、いくら言っても誰も自分の本だけは読んでくれないことに絶望したというの、最高に分かりみがある。— ジロウ (@jiro6663) August 22, 2019
そういう私もこれが好きすぎて、時々聞きたくなるのだが…。
でもこの方のライブに行ったこともなければ、CDも買ってない。お金は一銭も落としてない。でもなんども見てるからYou Tubeの広告費で1円くらいか? とにかく単にYou Tubeで見てるだけ。それでいいのか。一応罪滅ぼしでアマゾンのリンクを貼っておこう。
そういや大好きなアデルとかエド・シーランもYou Tubeで流しておくだけで、一銭も落としてないや。それでいいのだろうか。
将来この仕事を続けていくとしたら是非やってみたいこと。伝統音楽ではなく、お笑い、アイドル、ロックバンド…(笑)しかしいずれにもお金を落としてくれる理解ある人は少ない。果たしてどうしたもんか。
ちなみに数日前に書いたブログがすごいアクセス数なんだけど、アクセスがあっても前ほど広告費が稼げなくなった。アメリカとかだと「このブロガー気がきいているな」っていうだけで、気のきいた読者の方が広告を踏んで行ってくれるわけだけど(踏むだけで良い。その先にある商品を買わなくても良いのだ)、日本にはそういう粋なサポート習慣ってないんだよね。
でも私は書きたい時にここを書く。夜回り先生みたいにすごい社会的な事をしていても見返りを期待できないんだもの。いわんや… だよね。それにしても… 辛いわな。そして、そうね、死にたいって言ってる人ほど本は読まないわな…。ウチのブログも熱心に読んでくれる人=お金を落としてくれる人ではないし。それでも見返りを気にせず、自分がやりたいなら続けていくしかないわけで…私はこのブログを書きたいから書いています。
ま、今日も元気にご飯を作って、張り切って行きましょう!
PS
ホットプレス知らない人、多いかな? アイルランドの雑誌です。 pic.twitter.com/glaeRlGPUs— 野崎洋子 (@mplantyoko) August 23, 2019