ウィーンフィルが来日する。うれしい、うれしい、うれしい!! 大興奮の私は思わず34,000円するチケットを購入してしもた… このタイミングでこそ、普段着ないワンピでも着て、先日ケルト市で買ったエストニアの素敵な手袋をしていこう。寒いといいなぁ、この日(笑)「今回の公演をきっかけに、海外アーティストによる来日公演の再開につながるか、関心が集まりそうです」
— 野崎洋子 (@mplantyoko) November 1, 2020
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 11月に日本ツアー開催へ | NHKニュース https://t.co/4O9wziFGge
オーストリアがロックダウンへ。それでもウィーン・フィルは来日する。https://t.co/EL1KPRvxcX
— MCS Young Artists (@MCSYoungArtists) November 1, 2020
それにしてもサントリーホールのホームページに載っている条件を見て震えてしまう。
・チャーター機による来日
・日本入国前の陰性証明の取得 及び入国時の新型コロナウイルス検査
・貸し切りバスや新幹線号車貸し切りの利用、宿泊施設ではフロアーを分け、専用食事会場の利用等により、一般の方々との接触回避を確保すること
・滞在中は 宿泊施設 とコンサートホール間の移動以外の外出を行わないこと
・毎日の検温、コンサート時以外の常時マスク着用 といった各種衛生措置
・全員による接触確認アプリ( Cocoa )のインストール、日本において接触した全関係者の記録等の接触確認対応
・日本政府及び関連業界が定める感染防止ガイドラインを遵守した公演の実施
・その他、関連する全ての各種の感染防止ガイドラインの遵守
これ、すっごい大変だと思う。
お金で解決できる部分はそうするとして、想像しただけで私なんぞは胃が痛くなってしまうほどだ。例えばウィーンフィルの皆さん、巨匠から末端まで、当然日本通のメンバーもいるだろう。全国にいる日本の友達の「遊びに行こうぜ」という誘惑をどうやってたちきるのか…アテンドの皆さんたちの胃痛たるや、想像してあまりあるものがある。しかも相手はウィーンフィルである。子供の修学旅行ではない。
普段から、お金を出して身元を保障している公演の主催者たちは、平時でさえ仕事が終わったらホテルの部屋に直行させ、部屋の外側から鍵をかけておきたいくらいなのだ。ウチの小さな来日公演ですらそうなのだ。そんなことをあれこれ想像しても、想像にあまりある。大変だと思う。それともホテルのバンケットルームを借り切って、アクリルの衝立などたてて「会いたい人はここで会いなさい」とかいうのだろうか。それも禁止するのだろうか。せっかく来日するミュージシャンの皆さんを、そんな風にバイキンみたいに扱って、それでいいのか、ということもある。ディベートはいくらあってもつきない。
諦めてしまえば… 諦めてしまえばディベートは一切ない。この状況下、中止にしたところで誰も文句は言わないだろう。だからこそ、やると決めた関係者の皆さんに拍手を送りたい。
本当に大変なリスクだと思う。お金で解決できる部分だけではない。
そして、私みたいな在野のものや、偉い関係者の人たちが、ごちゃごちゃ言っている間に、もうこういう、なんていうか、このクラスの圧倒的に素晴らしい音楽というものは、すべてのことを解決してくれるのではないか…と夢見たいなことも同時に考えている。
そういうすごい音楽の元では個人の苦労など、本当に小さい。そして、おそらくこの大英断も誰も何年後かには、いや、数日後には、もう誰も覚えていないってことにもなる。(誰か音楽ジャーナリストの人にぜひ取材していろんなことを記録してもらいたいと思う)
いつぞやのびわ湖ホールの英断も素晴らしかったが、もうあまり誰も話題にしない。そうやってすべてがあっという間に流れていく。でも間違いなく、あれが何かの指針を業界に与えたことは間違いない。
そして同時代に生きてる自分はここで何を学び、何に感動し、そしてそれをどうやって自分の行動に反映させていくのか。…ふっっ。真面目だな、私も。大真面目だ。
でも、これが上手くいけば、後からこのことを振り返った時、このことが関係者の皆さん全員にすごい勇気となって全員の人生をおそらく前向きに支えてくれる。いや、業界全体に前向きな勇気を与えてくれると思う。だから、やっぱりすごいと思う。
オーケストラの演奏が始まる前のあのチューニングの音。あれを聞いただけでも泣けてしまいそう。というか、普通にお客として会場へ行き、外周りの運営を見るだけでもきっといろいろ勉強になるよな…きっと。
確かにお金がたくさんあって(でもこんな条件じゃ、本当に大変だと思う。大赤字になるかのだろうと想像する)、コネも強力にあるからこそできることだと思う。サントリーホールだから、ウィーンフィルだから、できることだと思う。それを私も2階席の末端で体験したいのだ。
いずれにしても大成功をお祈りしています。本当に楽しみ。 パパ・バルトロメイ(マティアスのパパ)の本ももう一度読んで予習していこう。ウィーンの弾きだしのアタック感のない音…それを確認しにいくのだ。 作曲者たちから直接聞いた演奏法という蓄積された歴史を聞きにいくのだ。ちなみに私はウィーンフィルはなんと2度目。高校生か中学生の時に千葉文化会館で見た経験があるのだ。その時はチャイコの「悲愴」とかベートヴェンの「田園」とかだったように思う。その時のチェリストはパパだったかもしれない。
ウィーン襲撃事件の夜にウィーン国立歌劇場で起こったこと。控えめに言って神対応。https://t.co/EQm4wMKp3e
— MCS Young Artists (@MCSYoungArtists) November 4, 2020