Séamus Begley Féach seo... https://t.co/c6NCtNvOdR #TG4
— 野崎洋子 (@mplantyoko) December 1, 2020
いやー日本でもこういうドキュメンタリー見れるんだから、本当にいい時代になったわ。アイルランドTG4制作のシリーズが、シェイマス・ベグリーを取り上げました。このリンクをクリックすると見れます。ぜひ皆さんも。心があらわれるようなアイリッシュ・ミュージックですよ。
新鮮な発見だったのは彼のスタイルはいわゆる「シャーンノス」ではない、ということが番組の中で言及されていること。なるほどね。あまり考えたことなかった。そして長年のパートナー、スティーブ・クーニーの言葉が心に残る。シェイマスの音楽にはすべてが内包されている。人間の悲しみ、楽しさ、すべてが。ゲール語で歌っても、英語でアメリカのフォークソングを歌っても、歌の感情や気持ちをシェイマスはまっすぐに聞くものに運んでくれるんだよね。
途中出てくる相棒のギタリストもスティーブはもちろん、ジム・マレイ、ドナ・ヘナシー、ティム・エディなど「おおっっ、わかってる!」みたいなキャスティングで素晴らしい。
メアリー・ブラックも登場し、シャノン・シャロンも加わって、お客に「歌詞のサビのところは日本語なんだよ。一緒に歌ってね」って話しかけるジョークも生かしている(本当はアイルランド語)。
日本からはうまく想像できないと思うのだけど、メアリー・ブラックはダブリンの下町育ちの女の子。デ・ダナンに在籍していたこともあるからよく誤解を受けるのだけど、伝統歌ではなくいわゆる「コーニー」を聴いて育った都会っ子。それがアイルランドのこんな近くにこんな伝統がまだ生きているなんて、すごい!と言ったところだろうか。その辺の、彼女にとっての新鮮さはおそらく私たちのそれと変わらない。またメアリー・ブラックのような視聴者にもわかりやすい称賛者を出すことによって、シェイマスの良さを視聴者によりわかりやすく伝えているという現象も、言ってみれば一般のアイルランド人が本物の伝統音楽に触れる機会って本当に少ないんだなということを想像させる。(まぁ、当然だよね。日本に住んでいるからって、日本人で三味線のコンサートに行く人がどれくらいいるか…)
他にもアイルランド語の男性の歌というとグローミングやアフロ・ケルト・サウンドシステムのイーラが有名だけど、歌の感情を運ぶという点ではやっぱりシェイマスには敵わないよなぁと思う。(あくまで個人的感想です)
あぁ、日本でもこうやって椅子重ねて(笑)高さ調節したっけなぁ、と懐かしく思いだしたり。私にとってはアイルランド=シェイマスおじさんというくらい重要人物です。彼の声を聞くとすぐアイルランドに飛ぶことができる。