名著中の名著カーネギー『人を動かす』を再読しました


ビジネス…というか、生き方すべてに活用できる、いろんなことの基本中の基本。また読みたくなったんだけど、出てこなくって、仕方なく買い直しでゲット。カーネギーの名著『人を動かす』久しぶりに再読しました。

ラズウェル細木さんの「ときめきJAZZ TIME」でコルトレーンの名盤を初めて買う人が「いやー もう何度も聴き潰しちゃって」とか言い訳しながら買うのと一緒。これは誰もが読んでおくべき名著で、私もかなり若い時分に読んだものの、久しぶりに読みたくなった。

うん、この本に影響を受けて私もだいぶ大人になったな。この本に書かれているしごく当たり前のことが出来てない大人はたくさん世の中にいるけれど、ビジネスパーソン・デビューの皆さん、これ読んでおけば間違いないですよ!!!

しかし、決定的に!!!! 決定的にこの本に書かれていた事で私が忘れていたことがあった。この本に書かれていることで、自分が今だに…55歳になった今だに全然出来ていないこと!!! 決定的に欠落していることが。

もう自分ができていることは、あえてここには書かない。ここは私の、自分自身のためのブログだからだ。私が徹底的にできていないこと。…それは

「人の名前を覚える」

だ。

まぁ、確かに私は知り合う人の数は異様に多い。名刺交換もいまだにかなりの数をこなす。そして、例えば1時間、手八丁口八丁で打ち合わせして…  次に会う時に相手の顔をまったく覚えていないのだから、困ったもんなのだ。

っていうか、そもそも私って、ほんとに他人に興味がないんだよ。本当に困ったもんだ。これは治らない。努力してはいるんだけど!!(笑)

でもって、それをサポートしてくれるロビンの言葉。…そうなんだよ、わたしはどちらかというと、こっちに共感するんだ。いや、ロビンはアーティストだからいいけど、凡人である私にとっては問題なんだけど。

それはいつぞやロビンと東京で買い物をしている時だった。なぜか奥さんはおらず私とロビンの二人だけ。その前に何度かロビンは私の仕切りで来日をしていた。「前の来日の時、こうしたじゃない?」みたいな話をした時、ロビンはそれをまったく覚えていなかった。で、私が「まったく何も覚えていないのね」と半ばあきれながらいったのだが、その私の言葉を受けてロビンは言ったのだった。「いいんだよ、覚えていなくてはいけない大事なことはほとんどないんだ。日本ではお前の顔とタッド(五十嵐正さん)の顔と秋子(絲山さん)の顔を覚えていればそれでいいんだ」って言ったんだよね。私はそれがすごくクールだと思った。

でもロビンは天才、私は凡人だ。凡人の私が社会で生き残るには人の名前をきちんと覚えないといけない。

今でも名刺交換をして帰宅すると、まずはfbにその人がいないか確認する。いれば嬉しい。というのも、ここに入れておけば次に会う時、ルックス含め、どんな人だったか明確に思い出せるからだ。

だから… facebookで仕事上の友人と情報を共有している人は、ぜひ職業くらいは(何度か職業替えしている人はぜひ前職、前々職も)入れておいてくれると助かるんだけどな… 例えば友達限定公開の情報で良いから!! 今、友達2,000人近くいるのだが、あれ、誰だったけ?という人は実は非常に多い。本当にまずい。

映画「プラダを来た悪魔」で、ミランダ編集長のパーティで、招待客の名前と情報をアシスタントが二人がかりでフォローしていたが、実際、パーティとか、コンサート会場で、あぁいう場面は実はよくある。あぁいう時、いつも優秀な部下やスタッフがいる人が羨ましくなる。

ああ、人の名前をおぼえなきゃ!!! 反省、反省、反省である。いや、興味はあるんだって!! ただそれは… 名前じゃないんだ、社会的地位でもないんだよ。その人のコアがどんなもんか、ってことなんだ。あなたの名前よりも、あなたそのものの、あなたの大事にしているものが何かということの方が重要なのよ!!

でも、カーネギーは正しいよ。残念ながら人は名前を覚えてもらいたがる。名前を覚えているからって、私がその人が好きだと思っているわけではないのに。そして名前を忘れていても、あの時お世話になったこと、この時お世話になったことをしっかり覚えていることだってあるのに。あぁ、それなのに…

いや、私だって自分の名前なんか覚えてくれなくって全然いい。私がいったい何をやっているか、それだけ覚えてもらえていれば…それいいんだ!!  言い訳に聞こえる!? でも本当にそうだ。名前なんか忘れてもらっても全然いいんだ。

はぁ、できるビジネスウーマンへの道は遠い。っていうか、この本、もっと定期的に再読しよう…ということでトイレに置いて、また読むことにしました。何度でも読みたい。

 

というわけで気合をいれて、こんなイベントやります! 詳細はここ。