「津軽三味線現在進行形」トランスワールドミュージックウェイズに登場しました

番組用の記念撮影を脇からこっそり撮りました〜。ごめんなさい(笑)

TOKYO FMの名門番組「トランスワールドミュージックウェイズ」に2度目の登場! 前回は3年前の結成10周年の時に登場させていただきました輝&輝(KIKI)の二人です。

パーソナルティの田中美登里さん、いつも素敵に紹介していただき、ありがとうございます。


うわーっっ、番組の始まりからしてめっちゃかっこいい〜 ぜひぜひ聞いてください。今週いっぱいradikoのタイムフリーで聴けるようです。

まずは4/24に終わった「時つ風ツアー」の話から。このツアーは輝&輝の自主公演のツアーで、コロナ禍のニュースを注視しながらドキドキでの催行だったようです。本当に無事に終えられてよかった。二人とも頑張りました。

輝&輝は活動10周年ながらも、2019年にメジャーデビュー。10代の頃から一緒にやってきて、また一つのステップをあがったという感じ。美登里さんより「津軽三味線奏者というとやはり男性が多いけど、女子というのは新しいですよね。それがとても楽しいですね」

白藤さんいわく「若手でも最近女性が増えてきてるんすよ」「私たちも嬉しいんです」

「輝&輝の二人の影響も絶対にあると思う」「輝&輝目指してって子たちも多いんじゃないですか?」と美登里さん。「二人とも子供のころからいろんな大会出たりして、そこで知り合ったそうですけども、それぞれ日本一になった経験もある実力派です」とご紹介いただきました。

白藤さん「いろんな可能性がある楽器だなぁと思うので、新しいことにも挑戦していきたいし、民謡は私たちは本当に大好きなんで、普段こういった音楽になじみがない人にも伝えていきたいんです」

美登里さんから「オリジナル曲もポップスやロック、民謡を取り入れたり、ヒーリングっぽい曲もあるし幅広いですよね。10周年っていうけど、若い二人の人生の中では、とても長いですよね」と話を振られ「そうですね、考えてみると(生きてる時間の)半分くらいになってきましたね」と武田さん。「30代になりましたが、振袖はまだ着ています。でも…」と白藤さん。「派手なものは最近ひかえてます」また武田さんより「年々選ぶ色が変わってきましたね」「渋めの色が好きになってきたかも。似合うようにもなってきたというのもありますね」「もう着れない柄とかも出てきて、若い子に譲ったりとかしています。今、着物を選ぶのも方向性が変わってきて、それも含めて楽しいなと思っています」というお話でした。ふふふ、30代に突入した輝&輝、ますますキラキラ!! これからが楽しみです。

そして話題は2019年に出したメジャーデビュー作『LOOP LOOP LOOP』について。まずはタイトルの由来。「津軽三味線のアルバムのタイトルとしては斬新ですね」と美登里さん。白藤さんいわく「確かに私たちも例えば『螺旋』とか日本語のタイトルを考えたりしたんですけどね。どちらにしても繰り返されていくものというイメージのタイトルをつけたくて。成功もあり失敗もあり、そして昔の名人からつないできたものを私たちも未来につないでいきたい…そういう思いも表現したタイトルにしたかったんです」「このアルバムは主にバンド編成。ジャンルレスな感じにしたかったので、まとまりはないかもしれないけど、いろんなものに挑戦しています。曲によって楽器編成も違っているし…」

番組では、このアルバムから「螺旋」というアイリッシュ・トラッド風の曲を選曲してかけていただきました。

武田さん「アイリッシュの音楽を聴いた時に日本の民謡に似ていると思ったことがあって。日本の音楽もユニゾンを他の楽器でなぞっていくことが多いんですけど、メロディをみんなで一緒に演奏したり、同じメロディを何度も繰り返したり、それが面白いし、盆踊りと同じだなーってインスピレーションがありまして」と武田さん。そして白藤さんからは「アイリッシュといえば弦の音がほしくって、弦の人たちにも入ってもらいました。今までCDで弦と一緒にやったのは初めてです」

美登里さんの感想「日本の感じとアイリッシュの感じと一緒に手を取り合って、という感じですね」「弾く弦と弓で使う弦というのの組み合わせもおもしろい」確かに!! アイリッシュのセット・ダンスと日本の盆踊り、って感じかも!

そして話題は最近はじめたオンラインレッスンについて。

2019年以降、海外に行く機会もたくさんある輝&輝。海外で三味線のワークショップなどもよくやるそうなんですが、そこで感じたのが「海外にこんなにたくさん演奏する人がいるんだってことと、皆さん独学で一所懸命やっているということ」「皆さん熱心なんで、弾くのはすごく上手なんだけど、楽器の扱い方とかケアの仕方とか私たちが日本にいたら当たり前に師匠から教えてもらえることを知らないまま続けている人が多い」のだそう。

動画にして月額制でオンラインレッスンを始めたら、80人に以上の方が参加してくれているそうで、そのほとんど海外から学んでいるのだそうです。すごいね!

また楽器も今はすごく進化しているらしい。「私たちの楽器には犬の皮が貼ってあるんですけど、最近ではそこから合皮も開発されたりとか、いろんな動物… カンガルーとかヤギという皮のものも出てきたり… 伝統を残すためにいろんな職人さんたちの努力を感じています」(武田さん)

「メジャーデビューしても自分たちでマネージャーさんなしで頑張ってらっしゃるんでしょう。大変ですよね」と美登里さん。「やっぱりどうやったらたくさんの人に知ってもらえるかっていうのがずっと課題で、なかなかコンサートをやるといっても、お客さんの数を増やすのはたいへんです」「宣伝どうやったらいいかなーとか、いつも考えます。前は自分たちでいろんなところに足を運んでチラシを持っていったりしていたんですが、今はなかなか対面でお話しする機会が減っちゃったんで、代わりにYou Tubeとかでいろんな動画を配信したりしました。そのへんは本当にいつも試行錯誤ですね」

美登里さん「でもいろいろやりようがありそうですよね、オンラインということもあるし…」二人とも「ほんとに」「いろんなことができる世の中になっているので、SNSとかいろいろ駆使しながら頑張っています」

ここで、お二人に送りたい言葉がある、という美登里さん。「ウィーンの有名な作曲家マーラーの言葉です」「伝統とは灰を崇拝することではなく炎をたやさないことである」

「あぁ、しみますねー」と白藤さん。「津軽三味線って狭い世界というか、ウチにこもりがちなんですけど、津軽三味線やっている人だったら、世の中の人たちにもっとこの素晴らしい楽器と音楽のことが知れわたってほしいという気持ちは同じだと思うので、津軽三味線界全体で、この炎をたやさないようにしたいですね」

というところで津軽三味線の生演奏。かっこいいーーーー「津軽じょんがら節」です。しっかしすごいな、このアタック感というか、なんというか…弦の迫力が放送からでもビシバシ伝わってきます。すごいです。

美登里さん「いやー 月まで飛んでいっちゃいそうな、そんな感じでした!!!」うん、かっこいいよー まじでーまじでー

「しかし二人とも細身だし、細いのにすごいですね、この弦を弾く力というか…」と美登里さんがいうと、白藤さん「腕の筋肉とかすごいんですよ…実は。夏とか半袖だと腕だけムキムキでちょっと恥ずかしいんです」とのこと。美登里さんより「そういう力強いのと、二人で息もぴったりだし、同時に繊細な感じもあって…両方の魅力がありますよね」「今の音楽でもあり、昔から繋がってきている音楽というのも感じられる演奏だったと思います」

「これからも、いろんな活動がありますが、5月23日に北とぴあでコンサートがあるんですね」と大事な告知タイム(笑)。武田さん「すごく楽しみ。津軽三味線の魅力、楽しさを伝えられるといいなと思っています」

最後にこれからの夢を聞かれ「今日いただいた言葉、炎をたやさないように。新しいことに挑戦しつつ民謡の素晴らしさや楽しさをたくさんの人に伝えていきたいと思っています」と白藤さん。「新しいアイディアとかいろいろチェックしながら面白いことをやっていきたいと思います」と武田さん。

最後は「Funny Street」。いやーー いい曲!!!  この曲聴くと気分があがるんだ。元気でるんだよね!!

以上、番組レポートでした。文中の発言は野崎が聞き取り理解したものです。出演者の意図しないものや誤解があったらすみません。文責:のざきで、お願いします。

というわけで、輝&輝の二人が出演するトランスワールドミュージックウェイズ、まだ数日間ここで聞けます。よかったら聞いてくださいね。

そしてもちろんこのコンサートも。チケットは当日精算・お取り置きで受付ております。詳細はこちら。


さーて、明日の木曜日の乃木坂の山崎さんがDJをする生放送の番組だよ。歴女の山崎さん。三味線には興味持ってもらえるんじゃないかな。とにかくがんばります〜〜!!