海外出張後の自宅隔離

 




終わったーー!! 何って海外出張後の自宅おこもり期間です。日本に帰ってきた日をゼロと数え2週間は籠らないといけない。写真はやっと娑婆に出たので、ご褒美の焼肉ランチ@叙々苑。間違いのないお味でした。高かったけど…

外は嬉しいけど、自分にとって普段の生活に電車やバスにのって出かけることはそれほど必要ではない。なので自宅隔離はそれほど苦痛ではなかった。家で一人でいるの大好きだから。

自宅おこもり期間を、どうすごせばいいのか。実は諸説あるのだけど、なにせ空港を離れる時、なんの説明もなかったので、前回の時(2020年ポーランド)の経験を参考にした。

前回は、係の人がきちんと「近所のスーパーに行くのとかはいいですよ」と説明してくれ、「そっか一人緊急事態宣言みたいなもんか…」と解釈していたのだけど、今回は誰もきちんと説明してくれていない。かつネットで調べても諸説が上がっており、何が正しいのかよくわからない。

実際に問い合わせをした人もいだが、係の人によって違うことを言われたりしたそうだ。

今回帰国時に間違いなくDLするように言われたMy SOSというアプリなんだけど、これを使ってやることは3つ(3つも!)あって、

(1)かかってくるTV電話に対応 (2)質問2つに回答 (3)現在地確認

あり、(1)については、数回AIではなくリアルな人間からかかってくるという話だったので、リアルな人からかかってきたら、そこで改めて自宅おこもり期間の過ごし方を詳しく聞こうと思っていたのに、結局リアルな人間からかかってきたのは、隔離ホテル滞在中の一回だけだった…。

(しかしMy SOS。このネーミングなんとかならなかったんでしょうか…)


なので、自分の自宅隔離が正しかったのかはわからないけど、「健康のための散歩はOK」と言う説があったので、荒川土手をランニングするのは普通にやってきた。帰国してから毎日かかさず4、5km走り、だいぶ体調も整ってきた。(とはいえ、まだまだ自分70%くらいの体力なんだけど)

確かに激混みの皇居を走るのは問題だろうが、ここは滅多に人とすれ違うことはないし、万が一すれちがっても2m以上の間隔はキープできる。

そしてスーパーへは普段は1日おきくらいに行くところを週2回に押さえ、しかも午前中の早めの時間とか人がいない時間帯を狙って行っていた。もちろんしっかりマスクをして。

あ、そうそう、大好きな銭湯&サウナはとりあえずこの期間はやめておいた。徒歩でいける場所なのではあるが…

だから今日久しぶりに行った銭湯&サウナの気持ち良いことよー あーーー天国。この瞬間に地球が滅びてくれないかなとマジで思ったりもするのだった。

確かに公共の交通機関を使ってはいけないというのは明確に書かれているので、例えばウチなんかは銀行の振り込みとかができない。コンビニでやればいいでしょ、と言われるかもだけど、仕事用の通帳は税理士になんでも説明しないといけないから、綺麗に整えておきたいのだ。(加えてUFJ銀行の屋号付き個人口座はネットバンキングができない。なんでだろ…)

あと郵便局の例えば窓口が必要な発送(海外へのスマートパッケージとか)とかができない。急ぎの荷物でなければ、郵便局さんをリスクにさらすことになるから。

不便は不便だが、私の場合、朝土手が走れて、たまにスーパーに行ければそれで十分幸せなのだった。(そして銭湯が許可されれば、まったく言うことなしなのだ)

というわけで、今日はたまっていた銀行での振り込みや記帳作業などしてきた。そして早くも次の出張が25日なのだが、こっちはレコーディングなので、それに備えてのユーロ買ったりとかいろいろ片付けてきた。

レコーディングにキャッシュはつきもの。例えば店屋もんを取ったり。ミュージシャンにパーキング代を払い戻したり。

そして帰宅途中に美味しいパンを買い、大好きな十条の銭湯に行ったら、あっという間に1日の大半が終わってしまった。

そうそう政府のアプリMySOSからは「連携を解除しました」というメッセージが解除日の昼前に入った。

なんかそっけない。ねぎらいの言葉がない。気持ちがないんだよなぁー。「お疲れ様でした」とか言えることはないのかなってちょっと思う。っていうか、前回のアプリもそうだったよなぁ。

あれ、前回ダウンロードさせられたアプリってどこに行ったんだっけか? なぜそれのヴァージョンアップじゃ今回はいけなかったんだろう。前回のアプリって確かチャット形式だったと思うのだけど、毎回出張するたびにアプリが変わるんだろうか。もういい加減にしてもらいたい。

自宅おこもり期間中の居どころ確認電話は、昼ごろかかってくることが多かった。ネットで調べると朝9:30前にはかからず、夜19:30後にはかからないらしいのだが、私の場合は、一番早かったのが9:27。あとは全部が11時〜14時くらいにかかってきた。

AIなので、面倒だからボサボサ頭のまま録画に応じていた。30秒も撮るんだよ。なんか馬鹿みたいである。

それにしても、この隔離。ひどい話だよ。そもそも二国間のことって、お互いの調整で同じような条件で決まるべきなのに、なんでヨーロッパに行くのは簡単で隔離もないのに、日本に帰国するのはこんなに大変なの? まったく納得できない。

そしてそのおかげで日本にフライトを飛ばしてくれているヨーロッパの航空会社の負担たるや大変なものだ。そしてそれは日本側が入国時の空港に待機させているスタッフの英語力と書類読解力かが不足しているがためなのが、これまた悩ましい。 

今日も今日とてこんなつぶやき発見したし(ぜひスレッド全部お読みください)、経団連がクレームしているとも聞く。そりゃーそうだよね。

日本はほんとにやばいくらい遅れを取っているのが今回のことで明らかになった。

ヨーロッパで感じたのだけど、ヨーロッパでは「去年は何が大丈夫で何がしてはいけないのか良くわからなかったから怖かったけど、今年は大丈夫」と多くの人が考えている。もうウイズ・コロナの時代が始まっているのだ。

周りの人のほとんどがワクチンを受けているという安心感。科学者や政治家の言うことを信じられる社会に対する信頼感。そしてちょっと気になればPCR検査が安価で気楽にどこでも受けられるという安心感。それだよね…

デルタ株の猛威で患者の数は増えているけれど、医療体制が崩壊するほどではない。だから大丈夫、と。

日本はゼロリスクを追求しすぎるというのは私は前から感じていたことだけど、だからこんなに自営業主の割合が少ない社会であるのだけれど、それも大きくこの「遅れ」に関わっている。

ワクチンの効果が70%だったりして、その70%をどう見るか。あと自分で決めることができない国民性。これも大きい。何かあった時、自分で責任を取れない、自分で判断するのがいやだ…という、そういう国民性。ゼロリスクをなんとかして自分のリスクなしで取ろうとする、その欲深さ。責任回避大好きさ。

あと北欧なんか特に顕著だけど、日本人と死生観がまるで違っている。日本みたいに管だらけになっても生きていたいのとはわけがちがうのだ。いつぞや宮台真司さんが「剥き出しの生」という話をしていたけれど、本当に人間が生きているというのは生命の炎がある、ということだけではないはずなのだ。

いや、これについてはビック・クレスチョンで、ややこしくなるので、詳しくは書かないが…

やっぱこの国を脱出するしかないのかなぁ。


さーて、今日もがんばります!