山田奨治『日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか』を読みました。


これも長らく積読になっちゃってた本。ようやく読みました。もうだいぶ前、2011年に出た本です。

もうさすがに内容は古い。が、ここにある根本問題が10年たってもまるで解決されていないので、やはり今からでも読む価値のある本だ。ぜひ音楽業界関係者にたくさん読まれてほしいと思う。

まぁ、今回のコロナで明らかになったことだけど、わたしたちはまったく音楽業界を取り巻く状況についてロビイングはおろか、世間に広くそれを知ってもらう努力もしてこなかった。いろいろ反省点は山盛りだ。

この本には、インターネットの普及でいろんなものが配信されたりするようになったものの、日本のレコード会社は非常に世界に比べ遅れているのだけれど、なぜそうなのか、という理由について書かれている。

まぁ、簡単に言えば、こんなもの改良しても法律を作る政治家にとっては票に結びつかないから。そしてそういうのを審議するのが、レコ社のOBとか、権利を守る方の人たちばかりで、ユーザー側からは何もないから。

日本ってつくづく人口が多いのがすべてに災いしてる。良い国に、今すぐ変わらなくてもいいから将来に向けて良い方向に向けていこうって気がさらさらない。だから選挙にもいかないし、こういうことにも興味がないのだ。

入管問題とか、皇室とかそういう話題もそうだ。直接票に結びつかないものは、いつまでも放置される。そして気づいたら問題山積のひどい国なっちゃっているというわけだ。

わかりやすいよな、まったくもー