ギリシャ出張(DAY 4)Kavalaの要塞〜ランチ〜自分のレクチャー


朝ごはん。毎朝このご飯でいい! 自分は起きただけで、自動的に準備されているのがいい。ちなみにビュッフェスタイルですが、お客がトングを触ることはできず、仕切りの向こう側にいるお父さんに言って、希望のものを持ってもらうシステム。

英語があまり上手じゃないお父さんもいるけど、みんな親切なんだよなぁ。

さて、今日はいよいよこれ…。(あいかわらずみっともない探検家写真掲載中。11:30とかいてあるが、本当は18:00。そして実態は18:30になるのがギリシャ・スタイル)


朝市で、直子さんが見つけてきた桃。見た目は日本の桃だけど、中味はちょっとネクタリンみたいな味がする。大きい! そして安い。4つで確か2ユーロとか言ってたかな。2個いただいちゃいました。

しかしこの朝市。私もその朝市の横を走っていたのに全然気づかなかった。直子さん、さすがアンテナが高いよなぁ。


今日の午前中は、直子さんと午前中の涼しめのうちに要塞に行ってみようということになったので、普段、仕事で来ると観光はついついサボりたちなんですが、こうやって誰かに誘われると行動するから良いよなぁと思った次第。

ホテルでうだうだメールに返事したりしているとすぐ時間はすぎちゃうのだけど、観光名所に行けば感激するに決まってるんですよねー。それにしてもなんて青い空。とても綺麗。


しかもこの要塞は当然ながら街の高台にあり、酷暑の中で登るのは大変だからと気温がピークに達する午前中に行く方がいい、そして部屋やビーチでうだうだするなら暑い午後にしたほうがいいという直子さんの判断は正しかった。

まず、行きはとにかく行けるところまでホテルからタクシーで移動しよう、と。そういう判断も的確!


旧市街はヨーロッパのどの街も素敵だけど、ギリシャは格別だよなぁ!!


要塞入り口まで来た!




すごーーーい。


直子さん撮影。実は高いところが得意ではない野崎。多少、足がすくんでいる。直子さんがちゃっちゃと先導してくれるので助かるんだわ。ひょこひょこと、後をついていく。



ほんと素敵。こういうところに家を持てたらという妄想がよぎる。ギリシャなら安いだろうし。


オレンジジュースでほっと一息。

ここで直子さんと別れて、私は主催者ランチへ。またもや似たようなメニューだけど、全然飽きない。ずっとこれでいい。ずっとこれを食べていたい!! 


トマトのパワーが違うような気がする…


茄子。これがまた美味いんだよなぁ!!!


超特大マッシュルーム。


お魚、ぱりっぱり!!!


これはヒレ。骨ばっかりなんだけど、美味かったよー


やばすぎる焼きチーズ。


こちらもパリッパリ〜っっ


そしてこちらはテッサロニキのコンサートホール(クラシック)のディレクターをされているパノスさん持ち込みのデザート。きゃーーーーーーーーー

そう、ギリシャのレストランってなぜかどこにもデザートっぽいデザートがないのよね。


これ!これ!これ!これ! これやばかった…  シュークリームみたいなのが中にたくさん入っていてチョコレート・クリームとカスタード・クリームがたっぷりかかっている。やばすぎた。なんていうスイーツなんだろう。好きすぎたよーー


それにしてもなんて良い天気。遠くに私たちが朝行った要塞が見えます。

ランチが済むと、すでに時間は4時くらいで、ホテルに戻って1時間くらいすると、再びタクシーでピックアップされ、街中へ。そうだった、今日はレクチャーだった…

なんとなくアイディアをまとめてはいたんだが…  今見ると、この日本地図ひどいよなぁ…。しかも後からよくよく考えたら日本が真ん中に来ている日本式の地図。ほんとは欧州を真ん中にして、左がアメリカ、そして日本は一番右側(極東)に来ないといけなかった。


しゃべる作業って、ほんとに難しい。まぁでも本職ではないということでいつも許してもらっちゃってます。本職はあくまで、コンサートプロモーターそしてレコードレーベル、アーティストの味方・野崎…だものね。

そしてこういう仕事を振られたら「いやーん、私できまっしぇーん」とか可愛い子ぶってられない。ちゃんと日本のため、業界のため、がんばらないといけない。

まぁ、でもパワポも用意せず、こんな感じで、ちゃっちゃとやりました。このあとヤヌシュが「お前の真似したよー」とホワイトボードを使ったのをみて笑えた。でもこうやって書きながら説明するの、好きなんだよね。

内容はまた別のブログにまとめておこうと思いますが、まぁ、日本に来日するには…という話。

民音さんみたいな大きなプロダクションで全国を回るパターンのものもある。そしていわゆる文化財団みたいな企画も。あとはハンドメイドなツアーを作るプロモーターもいる。

大前提としていえるのは、海外から私たちに「日本に行きたい」「となりの韓国まで来る」「オーストラリアに行く途中でよりたい」的なオファーが来る場合、それがもう「遅すぎ」なことが多いこと。

特に日本には年度というものがあり、なぜか1年は4月で始まり3月で終わる。前の年の夏には予算が決まっているので、その前にプレゼンしないといけない。

またメディアにおいても日本の放送局は自分の音楽出版社を持っているという、大変アンフェアな状況なので、コマーシャルに売れないものにはチャンスがない。

つまりワールドミュージックがかかるチャンスは非常に少ない。(この点は、いつも外国人に話すとびっくりされる。ちなみにアメリカではこの件は独禁法違反ということで、放送局は自社音楽出版が持てない仕組みになっています)

あと日本ではまだCDが売れるんだよ、みたいな話も。(これにもびっくりされる)そして日本のCDには帯カードがついてるんだよ、ということも。

20分くらい話したかなー。最後ヤヌシュがマイクを持って「日本は素晴らしい」「最初に行った時はカルチャーショックだった」「何年も前に準備しろと言われて、まったく想像ができなかった」等々、フォローしてくれました。ありがとう、ヤヌシュ!

あ、そうだ、関係者さんたちは、MUJIのプロジェクトにとても興味を持ったみたいでした。うーん、確かにギリシャはまだやってないんだよなぁ。プレゼンしてみるか… でもこういう企業のプロジェクト、もっと積極的にやっていかないといけない。それがアーティストにギャラを払うという私の仕事に直結するのだから。


おっ、この写真、頭良さそうに見える!!




直子ガイド応援団長も写っている!(笑)ありがとう〜



その後は一行と離れて直子さんと港の方へ。どこで食べようか〜とウロウロ。途中、とうもろこし屋をみつけて、すかさず購入。日本のよりちょっと長い感じ。甘くて美味しかった。

それにしてもこういうのを見つけるのも直子さんは抜かりがない。彼女にはトラベルの神様がついているのかもしれない。




日が暮れていく感じがいいでしょう?

とうもろこし食べてお腹が結構膨れてしまったけど、またもやこういうご飯。ワインも飲んじまった(笑)。同じレストランにヤヌシュ達のチームも。

それにしてもここでも直子さんとの会話が良かった。実は私も直子さんも是枝監督が大好きなので、是枝作品の話題になり「是枝さんの作品から、こういう表現もありなんだというのを学んだ、受け手をもっと信頼していいんだってことを」という話を私がすると、直子さんは「私もあまりお客さんに“綺麗ですね”とか、“美味しいですね”とか自分から言わないようにしてるんだー」という。

ガイドはお客さんがあれこれ見たり体験したりするお手伝いをしているだけで、ガイド自身の感想を入れないほうが、お客さんが考える時間を持てるんじゃないかと考えているだって。素晴らしいね。なんか私は、その話にめっちゃ感銘を受けたのでした。私、音楽を伝える時、ちゃんとお客さんのことを信頼してるんだろうか。いつも余計なこと言って、お客さんの鑑賞の邪魔をしてるんじゃないだろうか。

これ忘れないように自分用メモ。直子さん、バラしてしまってごめんなさい。でもすごく感動しました。


ま、とにかく今日はとりあえずはこの地に呼ばれたミッション(スピーチ)はクリアしたので、ほっっ。明日は野となれ、山となれ…(笑)

それにしても最高なのは直子さんとのおしゃべり。いろいろ仕事のアイディアが止まらない。私たちには仕事の神様がついているのかも?! アイルランドのこともケルト市だけじゃなく、いろいろやりたいことが山盛りなんだよなぁ。

直子さんがなんども「人生を楽しむコツは、嫌なことをやらないことだ」って言ってたのが心に残る。そうなんだよね。仕事って、人生って、そういうもんだと思う。

はい、こちらは直子さんのレポートです。