さて春のケルト市まで一ヶ月を切りました。このあとちょくちょく出展者やワークショップのご紹介などをしていきたいと思っております。
まずは今回初参加のOTOSUBU HARPさん。ハープという高級楽器でこの値段を実現。販売にいたるまでのお話などを伺いました。
Q:ハープというと高額商品と言うイメージがありますが、OTOTSUBU HARPさんはとても手軽な値段ですね。
A:ハープは一般的にはグランドハープのイメージですけれども、原始的な姿はもっとシンプルで暮らしの中で自然に奏でられる楽器だったように思います。
弦をはじくと音が響く。その、根源的な楽しみを現代の暮らしの中に普及していけたらなという思いがあります。
お求めやすい価格で、家具のように暮らしになじんでいく楽器でありたいという気持ちです。
Q:楽器の本体はパキスタンで作られているとのことですが、どうしてパキスタンなのでしょうか?
もともとは自分用に、自分好みの小さなレバーハープを探している中で、今お付き合いしている工房と出会いました。
はじめてこの工房の楽器手にしたときは、すぐに返金・返品の手続きをしたほど楽器としては成立していないようなものでした(笑)。
ただこの工房の方が良い方で、返金はいつでもするけれども、どういう楽器ならば気に入るの?という問いかけからはじまりまして、リクエストと試作を重ね続けて、結果オリジナルモ・デルが誕生しました。
Q:へぇー!! ハープの演奏をはじめたきっかけはありますか?
A:私はハープ奏者ではなくて、アコーディオン奏者で作曲家です。
芹澤朋プロフール
アコーディオンはリード楽器ですが、弦をはじく系の音色にはずっと心惹かれるものがあり、6年くらい前に少し勉強してみて、仕事が多忙でそのときは続かなかったのですが・・
すべてはやはりコロナがきっかけですよね。演奏の仕事も音楽教室もすべてなくなりまして、ずっと興味があったハープに集中する時間ができたのです。
先のような感じでオリジナルモデルが誕生したところに
持続化給付金もいただきまして、それを資金にまとめて購入して、テスト販売してみて・・特に宣伝もしなかったのですが、私と同じように音の良い小さなハープが欲しいという方はけっこう大勢いらしたのですね。
気が付いたらハープ屋さんになっておりました。
Q:なんて素敵な話! 素晴らしいですね。影響を受けた演奏家などはいますか?
A:J.S.バッハは共鳴します。私は実は音楽はそんなに好きではなくて、音が好きなんです。1つの音に無限。宇宙を観るのですが。
それが「音楽」となると、ある種の記憶だったり、感情だったり、民族性、時代
といった「有限」の「特定」のシチュエーションに限定されるように感じるんですね。
それも音の姿ですし、音の一部ですので、なるほどねーという感じで体験をし、味わい、楽しむといったことはしますが、さほど興味はわかないですね。
音と音の純粋な響きに興味が尽きないのです。
4度・6度・5度・・2度・・・その響きの感覚。そこから見えてくる音階、音律・・周期性。そういうものを感じ、観ることが好きなので、やはりバッハの音の生じさせ方などは、「うんうん」となりますね。
Q:それはとても興味深いです。「音」にフォーカスしたら、ハープは芹澤さんが出会うべくして出会った楽器かもしれませんね。ハープの、他の楽器にはない魅力はなんだとお考えでしょうか?
A:弦をはじくと音がでる。その音たちを組み合わせて、空間に音を織る。音を織る機械。それがハープですかね。私にとっては。
Q:ケルト市にくるお客さんに一言PRをお願いいたします!
A:気軽に声をかけてください。ハープたちと、お待ちしています~♪
きゃー 楽しみ。ハープって一度触ってみたいと思ってたんですよ。
ケルト市。出展者枠はあと2〜3つくらいかな。迷っている出展者/出店者はお早めにお申し込みください。詳細はこちらに掲載しております。
料理教室や楽器レッスン、講座など楽しいワークショップももりだくさん。こちらも募集枠がありますので、予約はお早めに。