荻田泰永『書店と冒険』を読みました

書評が溜まっているので、次々行きます。

この装丁いいなぁ、わざとこういう感じにしてるのかな。DTPじゃ作れない感じのこの装丁。と思ってたら、本当にリソグラフを使って作っているんだって。すごい手作り感。ちょっと出ない味。




このフォントの感じ、いいでしょう。紙もざらざらで、印字されたところが、ちょっとボコボコしててあったかい感じ。体温が感じられる。

で、内容もすごくいいですよ。内容は荻田さんの探検と書店に関するエッセイ。なぜ極地探検家の荻田さんが書店をやるのか。

荻田ファンである私は、そのニュースを聞いた時、荻田さんなら絶対に向いている、子供たちの集まれる場所になるだろう…等々、絶対に「あり」だと即座に思った。もちろんクラファンにも参加したよ。でも、そういう質問を今だに荻田さんに直接投げる人が多いのも事実。

それに応えるこの本は、本当に手作りで、880円。ぜひ冒険研究所書店にてお求めください。こちらで通販しています。AMAZONでは売ってない。意志を感じますね。かっこいいな…

それにしても、ここで荻田さんの言う(荻田さんは澁澤壽一との対談中に、内山節さんのこの言葉が過ったのだという)「機能と祈り」は、どんな事業においても言えると思う。結局どこにも正解はない。ただ続けていく。

世間と自分と折り合いをつけながら。どんな小さな事業主も、そんなふうに自分の居場所をなんとか確保しているにすぎない。

荻田さんの言葉は同じような自営業主、いやサラリーマンにも響きまくりだと思う。皆さんもぜひ。