本日これ見てきました。なかなか興味深かったですよ〜。音楽千住明さん。無料。要登録。【開幕】「8Kだから見えてくる ルーブル美術館 空間を超えた映像アート体験」2月26日(日)まで、東京・NTTインターコミュニケーション・センターで https://t.co/2AWfwuJ5KR @art_ex_japanより
— 野崎洋子 (@mplantyoko) February 16, 2023
たぶん同じ企画、NHKがテレビ番組やるんだよね。だから家に良いテレビがある人はそれでいいのかもしれない。でもでっかいスクリーンで見た、名画や名彫刻のドアップは、すごかった。
モナリザの細かくひび割れた感じ、ミケの翼の凹凸の感じとか、これ本物見に行っても、こんなによく見えないでしょう? なかなかの迫力だったよ。
ルーブルは一度行ったことがある。あれ、2回だったか? 最初は学生時代に。1984年とか? その後、パリへは、おそらく2回くらいしか行ってない。(フランス苦手)
でもモナリザなんかね、実際見に行けたって、人だかりすごいし、そもそもケースに入ってるし、全然良く見えないんだよ。
でも、あの時リアルで肉眼で見たモナリザは、確か「黒っっ」って印象だったんだよね。その印象を思い出した。今回のモナリザも黒かった。印刷じゃこの黒い感じ、出ないのかもしれない。
こうやってリアルにモナリザの近くに行って観ることができる。これが実物大のもの。
一方で、巨大なナポレオンとジョセフィーヌのあのでかい戴冠式の絵は実物大で見るとすごかったけど、でも、圧巻は実はヤン・ファン・エイクのこれだった。本当の作品は小さい。でもこの8Kの凄さが一番出ていたのが、この作品だったかも。
このめちゃくちゃディテールにこだわっているのに静かな感じが、いいのよ。遠ぉ〜くに見える橋の上にいる人なんて1mmくらいしかないはずなのに、楽しそうにしているのか悲しそうにしているのかも分かるようだ。
確かに、モナリザはいいんだけど、ダ・ヴィンチが死ぬまでいじり倒して、スフマート?だったけ? なんかもう線というか筆跡もほとんどなくって、よくわからんのよ。
そうだ、モナリザは左右の背景の景色が続いてないって、知ってた? こんなのありえないよね? それとも、まだこれは書きかけなんだろうか。
芸術は完成させて、なんぼ! だから締切があって、なんぼ!(笑) 他の絵はみんな画商が作者から引っ剥がして売るなり、クライアントが締切だっていって持っていった。だから「完成」してるんだよね。
作品なんて、発表しないでアーティストに持たせてたら、アーティストは死ぬまでいじってるよ。それは音楽も同じ! 本も同じ!
完成させないで、あれこれ永遠にいじっていたらそれはアーティストのおもちゃでしかないのよ。あっ、なんかするどい事言っちゃった、私?(笑)
いずれにしても良いテレビモニター持っている人は、テレビ番組の放送があると思うので、ぜひ。持ってない人は、ここに見にくるべし。初台の駅から直結。オペラシティの4階。
あ、そうそう、音楽が良いなぁ、と思ってたら、千住明さんだった。
千住明さんといえば、ヴァイオリンの篠崎正嗣さん主催の忘年会に千住さんが持ってきたMDプレイヤーを私がビンゴで当てちゃったのだった。あれはオケの打ち上げみたいなもんで、すごいなぁ、クラシックの人たちって、こんなにキレたように盛り上がるんだと20代の私は呆れてみていた。激しくも楽しい飲み会だった(笑)マサさん、また忘年会呼んで〜っっ(笑)
30年くらい前、MDプレイヤーはまだまだ高級商品だった。あの時「ありがとうございます」とか言ったら、千住さんは、あまりにこりともせず、「いえいえ」みたいな感じで、うなずいてくれたっけ(笑)
当時からもう有名な方だったから、私は心の中で「千住明にMDプレイヤーもらったぜっっ!」とめちゃくちゃ感激していた。あのMDプレイヤー、今どこに?
テレビの方のサントラも千住さんなんだろうか。とにかくおすすめです。
ちなみに8Kというのは、3,300万画素。ハイビジョンが200万画素、そして4Kが800万画素。だからその何倍にもなる。なんかクラクラしてきたよ。
図録も結構したけど、下手な美術本買うより割安かも。先生二人の対談になっていて読みやすい。