基本的に事前予約が必要なんだけど(空いていれば予約なしでも入れる)、ちょうど東京文化会館でコンサートに行く用事もあったので、見てきました、エゴン・シーレ。
平日の夕方とはいえ、割と早い時間だったのに結構混んでたから、やっぱり予約・決済してから行った方がいいと思います。
しかし平日にこういうところに来る人って、どんな人? 学生でもなく、営業職だからさぼりました、みたいな人? リモートワーク? リアタイアした人? 東京は人口多いよなぁ。
実はシーレは、そんなに好きな画家というわけではなかったのだけど、バルトロメイ・ビットマンのプロモーションやる時にウィーンのことは勉強しなくちゃということもあって、勉強してたら好きになった。
この仕事は、そんな風に自分のプロジェクトの作戦前の、お勉強の時間が楽しいんだ。プロジェクトが始まったら、それはもう拷問でしかなく… いろいろ調べたり、企画を練る、お勉強のプロセスこそロマンチックであり、楽しいのだ。
実は今年の春にバルトロメイ・ビットマンの再来日を計画しており、あーでもない、こーでもないとたくさんのアイディアを検討していたのだけれど、コロナでダメになり、コロナで延期になり、そうこうしているうちにアーティスト側の気も変わり
…となんだかんだしている間に流れちゃった。うまくいけば、4月にシーレもあり、ウィーンの文化ってことで盛り上がったのに。
っていうか、あれこれ妄想してた企画がすべて流れて、それでも頑張りたかったけど、最後の最後にダメになった時は、私自身の問題で、とうとう心が折れてしまい、もう頑張りを維持するパワーもつきて、いったんリセットになったのだった。
そんな風に死んじゃったプロジェクトは結構ある。流れっちまったプロジェクトに、今日も小雪の降りかかる…
でもまたもう一度、あの二人を呼びたいなぁ。
ま、それはともかくこのシーレの世紀末の退廃的な感じは嫌いではない。
筆のタッチとか絵の具のミックス具合とかあるから、絶対にこれは生で見た方がいいよ。作品はそれほど大きいものはないのだけど、それでもかなりの迫力があるのは、タッチだよね。タッチが見えるから面白いんだ。
実は驚くほど早く描いてたんじゃないのかな…とか、筆跡を見ながら思う。
意外と人間が写ってないボーーーッとした感じの作品や幾何学模様みたいな街並みみたいな作品もあり、へぇーと思うが、それでもやっぱりシーレはシーレだ。強烈な個性。
人気があるのはやはり女性を描いたもの、母と子を描いたもの。ちょっとエロティックな雰囲気が人気の原因なのかもしれない。そういう絵の周りはやたらと混んでいた。
なぜか最後のセクションの幾何学模様チックな街並みを描いた絵だけが「撮影OK!」ということになっていたので、それはそれで写メする人たちで混んでいた。
この撮影OKってのは、どういう線引きなんだろうか。今回の展示はレオポルド美術館所蔵品なんだけど、ここだけ実は別の人の持ち物なのかな? よくわからない。
シーレは、若くして死んだんだけど、それは自ら命をたったとか、不治の病とかそういうことでもなく、あくまでスペイン風邪。夫婦して続くようにあっけなく亡くなってしまったらしい。
だから長生きしてたら、もしかしたら作風が変わったりして、またユニークな作品を残してくれたかもしれない。
絵画展はグッズを見るのが楽しいんだ。でも図録とか高くなったよなぁ。ハードカバーで、3,500円もした。
この下のペンダント。ちょっと可愛いでしょう? アクセサリーなんて滅多に買わないのだけど、このデザインならTシャツやニットの上からでも付けられるかも?と思い購入。
これは特に公式グッズというわけでもなく、日本の作家のシーレへのトリビュート作品って感じらしいのだけど、詳細な表示がない。
アクセサリーにしては安く、でも一点ものっぽくもある。要はこの絵のスカートの部分のストライプを切り取ったデザイン。
うん、シーレもいいけど、生きてこういうのを作っている人を応援しなくちゃね。死んでから評価高くなっても本人にとっては意味ないよな…
そしてこのステンレスボトル。なんと150mlくらいしか入らないけど、この小ささがいい!ということで勝手しもた。
入場料も2,200円するから、なんだかんだですごいお金使っちゃった気がする。東京文化会館でコンサートの前に精養軒で軽食食べたら、結構な出費だ。
と言うわけで、シーレ展、まだまだやってます。クリムトとかも一緒に数展来てたからクリムトが好きな人もぜひ。
それにしてもウィーンいいなぁ。なんかアートって、ウィーンが今、一番かっこいいんじゃないかなぁ。ちょっと世を憂う感じとか。中欧で、東欧っぽいけど、東欧ど真ん中じゃないところとか。
こんな映画見つけた。面白いのかな… 観た人、感想を教えて〜っっ
こちらは豊田市美術館にあるシーレ+シーレの生涯を紹介した公式動画。