大江健三郎さん、R.I.P.


大江健三郎さんがなくなった。実は本は一冊も読んでいない。でもなんか彼をトリビュートするあれこれを読んでいたら、彼の本を読みたくなってきた。

まずは我らが小泉凡先生から紹介される大江先生の言葉。

だからハーンが注目されるのです。現代は歴史の表舞台に出ることがなかった、周縁世界が注目され、そこから学ぼうという時代なのです」

痺れる!!! 素晴らしい!! ケルトのことをわかってる!!!



そして、ネットでも話題だったこちら。

大江健三郎さんと伊集院光さんのラジオの話 →     ブログ1

同じくブログ2

ちなみにこの伝説の回は、動画サイトを検索していると音源があがってくるので、動画サイトで聞くことができる。私も聞いてみたいのだけど、これが本当に素晴らしい。

大江健三郎さんの声からも、「伊集院さんにはきっとわかってもらえるだろう」という、ワクワクする感じが伝わる。

あぁ、大江健三郎さんってこういう感じなのか。

過去に大江さんが最高に易しく書いたという『自分の木の下で』を買ったものの、読まずにBOOK OFFに持っていった私はそこで「値段がつかなかった」ということにショックを受けた。

BOOK OFFでは、バカなちゃらちゃらしたノンフィクションが結構高額な値段で引き取ってもらえることがある。でも大江さんの本は値段がつかなった。0円だった。

「こちらで処分しましょうか」と聞く店員さんに「持って帰ります」といって持って帰ってきたものの、あれはどこへいったのだろうか。

伊集院さんのラジオでも「売れない、でもいいんです」と先生は言う。その声の感じが妙に明るくて、この人は本当のことを言っているんだなとわかる。そして本当に書くことが好きなんだなぁ、と。

早速冒険研究所書店に本を注文。なんと芥川賞のこちらは絶版らしい。でも古書でさがしてくれるそうだ。今度はちゃんと読み、そして少しでも大江先生の文章が理解できるかもしれない。R.I.P.