「生きる」とは友達を得ること。そして社会参加すること。

昨日の『LIVING』の感想からの続き。

しかしあぁいう仕事しないおじさん、責任逃れするおじさん、いまだにたくさんいるよなぁ。最近では男友達の年齢が上がり、社内でそういうおじさん化している可哀想な状況を目撃することもある… 痛い。

こういうおじさんって、いったいどうなんだろうって改めて思うよ。数日前にたまたま聞いた朝日新聞のポッドキャストで、30代前半の女性記者のO to O(おじさん to おじさん)の話がすごく良かった。爆笑しちゃった。ぜひみなさんも聞いて!

詳しくはポッドキャストを聞いてもらえればわかるのだけど、聞く時間がない方に簡単に説明すると、大きな会社の社内では稟議を上げる時、おじさんに説明しやすいような企画書を書かないといけないんだって。…まぁ、これは分かるわな…。

そして現実がもっとすごくって、そのおじさんが、さらに上のおじさんに説明しやすいように書かないといけない…んだって!! なんかあんまりじゃない? 

彼女はそれを「O to O」ビジネスと呼んでいるという。いやー いいなぁ、O to O! 覚えておこう、O to O!

この記者さんの明るさは、「LIVING」の映画に出てたあの若い彼女にも通じる。そして、OはおばさんのOでもある。Obasan to Obasan ビジネスも気をつけないと。

とにかくおじさんやおばさんも、そして入管の職員も、政治家も、ジャニーズの件を無視していたメディアも、今そこにある問題や、問題になりそうなことを見て見ぬふりしてきた。そうやって多くの人が責任を放棄している。

いや、私だってそうかも。そうやってどっかで至らないこともたくさんあるのかも。でも私は目の前に問題があったら、それを無視しないように心がけている。っていうか、そうしないと自分の事業が回らないし!

確かに十分にはできないかもしれないけれど、それでも自分のできる範囲で、なんとかやれることはやってきたつもりだ。

でも、びっくりするのは、多くの人は、仕事をしたがらないという圧倒的な事実だ。それは投票に行かない「私なんか」といって責任放棄する日本人に、本当に直結している。

よく考えてみて。私たちが子供の頃、楽しそうに仕事している大人なんて私の周りにはいなかった。みんなイヤイヤ仕事をしていた。

この無気力な感じ。とても無気力な感じ。今でもこういう人はウヨウヨいる。決して過去の遺物ではない。


シワシワなままでごめんなさい。津田大介さんのこのTシャツ、懐かしい。まだツイッターが牧歌的だったあの頃。こうやって好きなツイートでTシャツを作ることができたのだった。

この津田さんのツイートにあるとおり、頭のいい人たちは何もやらない。仕事を張り切りながら楽しそうにやるのはバカなのだ。そういう人生は損なのだ。

若いころはそんな頭のいいおじさんたちに囲まれ、イライラしてきた。

自分が歳を取ったら取ったで、運良く、フリーにになった私は、自分が嫌いな人と一緒に仕事する必要がなくなった。

だから、そういう人たちを自分はあえて距離を取り、社会はともかく自分の心が安全であるように…そういう努力していくことで、あまりそういう人たちの存在が気にならなくなった。

でも、それじゃダメなんだ。「LIVING」や「生きる」を観て、これからはちゃんと怒ることもしてみようかと思ったよ。頑張る人が損をするなんて、そんな社会はダメなのだから。

「生きる」の主人公が人の役に立ち、社会参加することで、生きてる実感を得るというのはすごくわかるんだよ。

ちょっと話はずれるけど、ちょっと前に公開になった「ダウン症のある人の暮らし」のミニドキュメンタリー映像。

 

これを見た時にも思ったんだ。人間に必要なのは友達を得て、社会の中で生きていくことだって。それが一番重要なことなんだって。

素敵なドキュメンタリー。河村正敏さんプロデュース、日向敏文さん音楽。木村多江さんがナレーションを担当しています。