感動。日本エッセイスト・クラブ賞、授賞式にお邪魔しました

今日は日本エッセイスト・クラブ賞、授賞式のためにプレスセンタービルまで行ってきました! 

いや〜 音楽の世界に30年以上いますが、一度もこういった「受賞体験」は経験してこなかったのに、本の世界に入ったら初めての作品でこんなに良い経験ができて、スタッフ冥利につきる。吉原真里さん、本当におめでとうございます。 

本当にたくさんの候補作の中から69点に絞り込み、そこから11名で読み込みながら選出されたそうです。ともに取材が綿密で、かつ読者を引き込む構成力が素晴らしい、との評価だったそうです。

実は『黒い海』については推論のままだということ、『新愛なるレニー』については私信を公開しているということに若干抵抗があったのだそうです。でも全体としての作品の力はやはりものすごかった。客観的な視点での大変素晴らしいノンフィクションということで、決定にいったったそうです。エッセイストクラブはまた新聞の客観性とも別の位置にいるのだ、とも。

吉原さんの受賞スピーチ。「受賞と聞いてまずエッセイストクラブとは何かググりました」という正直すぎる告白とともに(笑)しっかりエッセイストクラブの歴史や、男女の受賞者比などご紹介されつつ、エッセイストクラブ賞がどんなに名誉さる賞かということを改めて、お話っされていいたのが実に上手すぎる!!(笑)

そして会場もどっかんどっかん笑いを取ってました。いやー 吉原さん、さすが。



同時受賞の伊澤さんはリモートで海外から参加。お会いできるかと思って本を持っていったのですが!

「強い者の言葉は大きくよく聞こえるけれど、こちらから聞き気にかないと聞こえない声がある」とおっしゃっていたのが強く心に残りました。やばいです。私はここで泣きそうになりました。私はこういう素晴らしい人たちの輪に関わっているのだな…と。世の中を少しでも幸せな場所にするべく毎日がんばっているのだ、と。

伊澤さんの本の冒頭にはカミュの言葉が紹介されています。「世界は人間の理性を超えている、それだけのことなのだ」



本当に吉原真里さん、おめでとうございます。

なおエッセイストクラブの会長に大村智さんが就任されたことも報告されました。


本って本当に素晴らしい。一冊一冊に著者の愛と熱意がある。やっぱりいいなぁ、本!!! なんか音楽よりもさらに明確なメッセージを運んでいる気がして、私は本当に好きです。