いやー よかったなぁ。楽しかった。そして毎度のごとくかっこよかった! 輝&輝(キキと読みます)のコンサートの印象は、いつもそう。かっこいいんだよね、二人とも。
ゲストがこれまた素敵な男性三人。福士豊桜さん(民謡)、瀧北榮山さん(尺八)、佐々木忍弥さん(津軽三味線)。本当に素晴らしい公演でした。
三味線のコンサートは、そんなに何度も行ったことあるわけじゃないけど、あの、おっ、すごいってところで自然とお客さんから拍手があがったり、そういうところ歌舞伎とかもそうだけど、ちょっとかっこいいじゃないですか。
まるでジャズ・コンサートみたい。お客が耳の穴をひろげて、演奏者の音をしっかり聞いていないとこうはならない。お客さんも含め、かっこいいよなぁ。
なんと今回は紀尾井の小ホール。伝統音楽的には名門中の名門ホールですよ。すごいよ。でも、そんなホールの重厚な歴史や威厳に負けず、いつもの輝&輝のコンサートだったとも言える。うん。
ポップで楽しいステージ。しかもほんと毎回思うんだけど照明も音響もバッチリで、いやー コンサート制作してる者としては、うちの公演とかいっつも低予算でしょぼいので、頭がさがるわ。ほんときちんと作っているし、スタッフの方も含めていいチームができているんだなぁ、と思うわけさ。
紀尾井の伝統音楽って、ほんとゴリゴリでそれこそ背景は屏風に、いわゆる暗くなったり明るくなったりするだけのぴーかんの照明というパターンが多いから、今回の輝&輝の楽しい演出は、とても意外だった。でもあのホールで、これ作るのほんと大変だったと思う。(玄人目線・笑)
でもそんなことを考えているのは私くらいで、ほんとに二人はいつもの二人で自然体で、楽しく、でもって15周年の貫禄もあり… いやたいしたもんですよ。そして何度も言うけど、かっこよかった。
なんだろうなぁ、あのチューニングの感じもかっこいいのかも。お着物から腕をがばっと出して男の人でもキツそうな糸巻き(というのかな、あれ…)を握る腕の筋肉も、なんだかかっこいいんだよ。(そればかり言ってる語彙力のないわたくす)
そうそう、1部の最後だった「じょんがら節」がこれまたよかったんんだけど、「桜」のフレーズをぴかりちゃんの方が弾いていたような気がしたけど、違ってたらごめんなさい。
でも、あのホールは「桜」がイメージなんだよね。あのホールを創るのに奮闘された林さんが書いた『鉄のサムライ 音楽ホールを作る』も、中の見返しの紙がピンクなんだけど、あの本作った編集者さんが「このピンクはあそこの桜並木から来てるんですよ」と言ってたもん。
佳泉ちゃんが「15年やって、やっと輝&輝が目指す音楽が見えてきた」みたいなこと言ってたけど、それ、なんかわかるわぁ。18歳から始めた彼女たちも早くも30代。今、ほんとにノリに乗ってる。
そして、とにかく彼女たちのステージは見るたびに良くなる。だからすごい。日々努力している人は違うよなぁ、と改めて。
もうなんだか最近は手を抜きサボることばかり考えているおばさんには、あなたたち二人は最高に眩しすぎるよ! ほんとに輝&輝だ。
そうそう、アンコール前に思い出ビデオが流れたんだけど、そこに各周年ごとの公演の映像が出てきてピーちゃんの「(感極まって)うっっ(涙)」、佳泉ちゃんの「早すぎるよ」のシーンとか笑った。
そうそう、二人とも80歳まで頑張る、って言ってたよね。うん、その頃、私は105歳くらいだけど、私も105歳まで聞くよ。これからも頑張ってねー!!!
PS
このコンサートの「月編」は、1月に原宿であるみたいです。こちらの告知もお楽しみに。