クラウドファンディング、リターン(返礼品)の説明 その2


松江の美術館でポーズをとるエドとそれを撮影するケヴィン。楽しそう!


今回のクラウドファンディングですが、いろんな返礼品(リターン)を用意しています。今日紹介するのはルナサのことを知っているようで知らない人のためのセットです。

なにせ日本の人口1億人のうち、ルナサを知らない人の方が圧倒的に多いのは事実ですから。まぁ、実際、かなりマニアックな音楽ではあると思います。

私の単なる感覚ですが、日本におけるルナサの認知度は…

 ルナサの熱狂的なファン 200人
 熱狂的とはいえないけど一度はライブは見たことある 10,000人
 熱狂的とはいえないけどCDは持っている 20,000人
 名前なら聴いたことある 50,000人
    よく知らないけど、日本のバンドがカバーしてたのを聴いた 10,000人
    ルナサはよく知らないけど、自分で曲を演奏している 100人
    ケルト音楽に興味はある 1,000,000人

ってなところだろう。あくまでいい加減な体感予測です。

ルナサの熱狂的なファンでいてくれる人、200人は黙っていてもついてきてくれるから大丈夫として、まぁ、とにかく十分に知られてないと思うんですよ。ルナサ。

私の仕事は、しかし、この残りのゾーンにも彼らの素晴らしさを伝えていくこと。なぜ数ある音楽の中で、あなたが今、ルナサを聞かないといけないのか。それをじっくりこのブログでアピールしていきたいと思います。

そんなわけで、ルナサセット2と3は、私の大好きなルナサの旧譜と、今度の制作するライブアルバムの4枚セットになります。


<ルナサセット2>

「ルナサセット2」は、ルナサのスタジオ盤の1作目である『OTHERWORLD』、そしてRTEオーケストラとの1枚、そして6枚目の作品である『Se』のセットです。


OTHERWORLD

この『OTHERWORLD』は輸入盤に帯をかけたものなんですが、まーーー 売れた、売れた。ウチとしては初めてのアメリカからの輸入品(それまではアイルランドだけでした)でした。なんでライセンスでやらなかった後悔。単にクーリエ会社を儲けさせただけだったかも。

この時はいわゆるファーストとされているライブ盤のメンツからマイケル・マクゴールドリックが抜けた状態でした。

最初のスタジオ盤ってそうなんだけど、今、聞いても楽曲の良さが際立ちます。今でも演奏する曲「Miller of Drohan」とか、「Dr.Gilbert」とかも多いけど、1曲目の「Goodbye Miss Goodavich」とか、もう演奏しないけどめっちゃいい曲なんだよね。懐かしいなー。最後のオキャロランとかも最高。

ちなみにこのアルバムがあと10枚ちょっとしかないので、すみませんが、10セットに限らせていただいています。なおこのアルバムはSpotifyとかになぜか流れてないので、もしかするとすごく貴重かもしれません。


SE

タイトルは「6」という意味で、この時、ルナサはギターのドナ・ヘナシーが抜けていったいどうなるんだろうという時期でした。でもって彼らが選んだのは、まず二人のギタリストを入れてみること。なので、このアルバムには、いわゆるドナのスタイルを継承したポール・ミーハンと、スティーブ・クーニースタイルのすごいギタリスト:ティム・エディの二人が参加しています。

このアルバムはバンド6枚目のアルバムだということとともに、この時のルナサは五人組ではなく、六人組だったということを表しています。ちなみに六人でのライブ公演を私は一度だけダブリンで見たことあるのですが、これがなかなかカッコよかったです。

特にこのアルバムにおけるティムの活躍ぶりはすごかった。でも彼はアメリカ嫌いでかなり変わったキャラクター。のちにチーフタンズのツアーで日本にもやってきましたが、チーフタンズなら受け止められる彼のエキセントリックさは、ルナサでは受け止めきれなかった。

だからこのあとルナサのギタリストはポールになっていくわけなのですが、これはティムがいた時のルナサの貴重な一瞬を収めたアルバムだとも言えます。私もルナサのスタジオ盤でもっとも好きな作品の一つです。


With RTE CONCERT ORCHESTRA

なんかこのアルバムが出た時期は、アイルランド伝統音楽のグループがオケとやるというのが妙に流行ってたんですよね。アルタンとかも、オケとのアルバムを出してた。

伝統音楽バンドとオケとのアルバムは、やはりチーフタンズが最高で、彼らはもともと生まれがクラシックの世界から出てきたものですから、それは当たり前なんですけど、いわゆるロックやポップスからの影響が大きい伝統音楽バンドとオケとの共演は、やはりそれなりにチャレンジングだったと言えると思います。

とはいえ、まぁ、RTEのオケとしても、他と違う何かを打ち出していかないと…ということだったのかもしれません。

このアルバムがかっこいいのは、しかし、アレンジをルナサのメンバーであるキリアン・バレリーのお兄ちゃんのナイルが手がけていること。だからオケとのブレンド具合がとっても良い。

選曲もルナサのベスト盤的なものになっており、おすすめです。なんか映画音楽みたいですよ。



明日は「ルナサセット3」の紹介を書きますね。

まぁ、正直、THE MUSIC PLANTは終活に入っております。もうバレていると思いますが、このプロジェクトは最後のCD在庫整理でもある。でもきっとバンドはまだまだ続いていくことでしょう。あと20年くらい? 

このあとは、私抜きでルナサの来日が続くかもしれないし、続かないかもしれない。CDだってリリースがあるかないか、わかりません。これが最後のチャンスです。ぜひ!

他のアイルランド音楽バンドにはないルナサの魅力については、またここでじっくり紹介していきたいと思います。

数あるケルト音楽バンドの中で、なぜルナサを聞かなければならないのか。それをわたくすがじっくり説明してさしあげましょう! まだまだルナサ・ブログは続きますよ。