ルナサ基本情報 メンバー紹介 ショーン・スミス


今週はルナサの各メンバー紹介を行こうかと思います。まずはショーンから! 

メイヨー州の音楽一家に生まれ、7歳のときにフィドルを弾き始め11歳で初めてのオール・アイルランド・チャンピオンを獲得。

子供のころはパブでセッションすることを許されなかったためもっぱら家族と一緒に演奏していたという。 妹ブリーダ・スミス(リバーダンスに参加)とコーラ・スミス(ロード・オブ・ザ・ダンスに参加)も世界を舞台に活躍するフィドラーである。一時はクラシック音楽を学び、17歳までバッハを伝統スタイルで演奏していたらしい。 

1982年、医学を学ぶためゴールウェイに移り住み、本格的音楽活動を再開。デ・ダナンや多くのアーティストとの共演を重ね経験をつんでいった。その後医学の勉強が多忙をきわめながらも、1993年「ブルー・フィドル」で鮮烈なソロデビューを飾る。 

スティーブ・クーニー、ヴィニー・キルダフなど多くのミュージシャンにささえられた本作は現在も90年代のアイリッシュミュージックを代表する傑作と評価の高い名盤。 その他にもドーナル・ラニーのクールフィンのレコーディングに参加したり、アルタン、チーフタンズ、シャロン・シャノンバンド等とも共演をしている。 

…というのが一応、公式プロフィール。

ショーンは、ひと言で言うなら、いわゆる生徒会長、面倒見のよいお兄さんタイプ。医者としても活躍中で、以前関西空港で年配の女性が倒れたのにでくわした時、さっと飛び寄って脈を取っていたのが格好よかった。

あと、これは確かマイク(ゴールディ)が話してくれたんだけど、昔アイルランドをツアーしている時に、バンドは交通事故の現場にでくわしたのだそうだ。血だらけの現場に男の子たちは顔面蒼白。

しかしそんな中、ショーンは冷静に対応し救急車が到着するまで対応にあたっていたそう。結構服とかにも血液がついて、マイクは「大丈夫か」と声かけたんだけどショーンは、平然としてた、あいつは、本当にすごいとマイクはめちゃくちゃ感動していた。

ショーンによるとアイルランドでは人が死にそうな時に医師の免許を持っている者がそれを無視すると犯罪なるんだよ、とのこと。でも、それにしてもすごいですよね。

ちなみにこんな写真をアイルランドの某医療関係のサイトから拝借。ルナサのアーティスト写真よりもかっこいいじゃーーーん、おいっ(笑)


ショーンはルナサ結成当時からのメンバーだけど、最近の長い北米ツアーには参加しないでフィドルのパートをコリン・ファレルやトーラ・カスティにフィドルを任せることも多い。でも日本には絶対に自分が来ると決めてくれている。嬉しいですね。

一度、トーラの入ったルナサを聞いたことがあるけど、全然違ってた! やっぱりルナサのフィドルはショーンじゃなくっちゃ。私にとってのルナサは、やっぱりショーンなのだ。

ところで、ショーンって長男なんですよ。長男、そしてその下に妹が3人。一番上が、ショーンで、その下に女の兄妹(名前失念、マリアだったかな? 誰か知っている人教えて)、そしてブリーダ、末っ子のコーラという編成(笑)。

マイケル・フラッタレーの『Lord of the Dance』に出演中の妹のコーラ

 

ブリーダとショーン。


ショーン、ブリーダ、コーラ


こちらは最近の映像。実はスミス一家のドキュメンタリーもアイルランドで放送されたんですよ。ここで全編見ることができます。全部で25分くらい。英語字幕をオンにすれば、ゲール語部分もわかりやすい。ショーンのゲール語もいい感じです(笑)お母様もお父様も素敵!  

そしてショーンたちが子供のころ、コンペティションに出演し、その時審査員として参加した  アルタンのマレードも登場。め、めっちゃ若い。

そしてマレードのゲール語、いつ聞いても本当にナチュラルでとっても素敵! それにしても子供のころの映像がすごいな。特にショーン、6歳の時のテレビ番組におけるホイッスル演奏とか鳥肌もの。

 

さらにショーンの兄妹は、ブリーダもコーラも医者で(いったいどんなにスペックが高いファミリーなんだ!?)、特にブリーダは、パンデミック中のアイルランド保健省の重役で大変重要なポストを務めたとか。

これは、ドクター・ブリーダによるコロナ対策映像。「マスクをしましょうね」「ハグは我慢」「玄関口で挨拶のみにしてください」

3人の妹たちを従えて、長男のショーンは可愛い妹たちの事が何かと心配みたい。ツアー先からも、妹たちにせっせと連絡しているのをよく目撃します。

そうそう、こんなこともあった。ショーン自身は独身で、多分今でも独身だと思うんだけど、それこそ独身主義者の私たちは誓ったのだった。15年前、George Streetのヤマモリで。「10年先に二人ともまだ一人でいたら、結婚しよう」と(爆)。

そこからたぶん15年くらいたっていると思うけど、どちらもその話題には触れずに置いてある(笑)。ショーンみたいな人がパートナーだったら、お互いマイペースでいいかもしれない。私たちの友情がずっと続きますように!! ショーン、ずっとずっと愛しているよ!

ショーンは、とても繊細で、かつホットなところがあるんですよ。めちゃくちゃ涙もろく、バンドのことを思って泣き、自分の幸せをかみしめて泣き、音楽の素晴らしさを思って泣き、機内放送で映画をみてワンワン泣いていて、他のメンバーをドン引きさせることもあるそうです。

ケヴィンいわくショーンにいつも「この映画は見ちゃダメだ」とかいつも指示をするのだそうです(笑)

ショーンといえば、ソロアルバムの『Blue Fiddle』いいんだよなぁ、と思いつつググったら、ちゃんと配信にも載ってた! やった! これCDもうちで結構売ったと思う。今は在庫なんてとっくにないんだけど。

この曲なんですが、この時のヴァージョンとその後のルナサのヴァージョンと全然違うね。それにしてもこの軽やかさと柔らかさよ!! すごいな。(Punchは3分すぎくらいから出てくる)
 

ルナサのヴァージョン (こっちのセットもPunchは後半の曲)

そしてショーンといえば、こちらもお忘れなく。ドーナル・ラニーのクールフィン。こちらもかっこいいでしょう。アイルランド音楽の金字塔だよね。

最後4本のフィドルが入ってくるあたり、本当にゾクゾクしちゃう。そしてうねる、うねる、うねる… まるで馬が全力疾走で走っているみたい。 すごいよなぁ。ドーナルは、すごい。ショーンもすごい。

曲全体を把握しないとこの感覚わからないようだけど、一度メロディ覚えちゃうと、この4フィドルの瞬間がめちゃくちゃ気持ちよくなる。最初は、同じくルナサの初期メンバーだったジョン・マクシェリーのパイプから始まって(めっちゃボシーっぽい)、シャロンの軽やかなアコときて、2:13で一気に4フィドル! この流れがたまんないから、ぜひみなさんも聴いてみて。


こちらは最近の映像、元ルナサのMcGoldrick、ギターのジム・マレイに、アラン・ケリー、ジム・ヒギンズ。そうそう、ずっと忘れてたけど、そうだった、ジムはブリーダ・スミスの旦那さんでもある。(よくアルタンのツアーとかに参加している)

 

懐かしいなー。ブリーダとコーラは一度ゴールウェイの街で会ったことがある。ゴールウェイのなんだか素敵なレストランで。ブリーダの方だったかな、コーラの方だったかな。もう記憶なし。確かもうお子さんが生まれてて、ショーンおじさんも嬉しそうだった記憶が。

というわけで、ショーン、もうすぐやってきますよ、ルナサと一緒に日本に。ルナサのクラウドファンディングはこちらから。


PS
このブログを読んだタッド五十嵐先生より連絡があり、「俺もブリーダとご飯した時、一緒に居た」とのこと! タッドの記憶によると、ルナサのナショナル・コンサート・ホールでの公演の翌日、ショーンの運転する車に乗って、私とタッド先生はアイルランドの西へ移動したそうです。

そしてショーンがよく行くセッションやってるパブに行った。なんとなく私の記憶では、ゴールウェイのパブの壁に貼られた写真を見てタッド先生が「やっぱり90年代のゴールウェイってマジックだったよな」みたいなことを話されたのをすごく覚えているのだけど、その前後の話をすべて忘れていたのでした。そしておそらくその日の夜、ブリーダも呼んでみんなでご飯したんだと思う。

しかもそのあと、タッドと私はウェクスフォードのマット・モロイズに行き、そこでまだ初来日前のフルックに出会ったとのこと。確かにマットの店にタッドと行ったのは覚えているけど、もう前後のことがまったく記憶にない!!!? ひどい!