映画『 #くるりのえいが 』の完成披露上映会に行ってきました


岸田さんのツイッターで知った特別上映会! 某日夜の10時から受付開始となったのだけど、10時5分にアクセスしたら、もう10席くらいしか残ってなかったよ。あ、あぶない!
なんとか1席ゲット。

というわけで、行ってきました。「くるりのえいが」

席は結構後方。でもこの日は上映前に岸田さん、佐藤さん、森さんが監督と一緒に登場。

始終「コンサートの時は緊張しないのに、この場は緊張する」と話されてた岸田さんが印象的でした。

それにしても映画、よかった。上映前のトークでも岸田さんが話されていましたが「今回の曲もまだ生まれたてのピチピチの赤ちゃんみたいなもので、みなさんに気に入ってもらえるかは未知数」と。

音楽はリスナーのみなさんがどう思うかで初めて音楽になる。そんな感じでしょうか。

どの曲がどうということもなく、今までバンドをやってきて人が増えたり減ったりしたこともあったけど、いろいろやり残したことがこの三人にはあるのではないか、と言うわけで、今回のトリオ編成に。

長くみんなに愛されている曲、あれは俺が作ったんだなぁという気持ちはあるけれど、正直リリースした後のことは毎回まったく予想がつかない。みなさんの生活の中でいったいどう聞かれていくのか。前に新幹線で、くるりの曲がきっかけで結婚したというファンからの手紙をもらったこともあり、それがすごく嬉しかったという思い出などなど…

(映画のプロモーションで?)ここ数日ずっと取材で聞かれてたんだけど、取材でも、あのギターはこう弾きましたみたいなことは答えられるけど、この曲がどうなのかということは自分ではよくわからない。

たとえば「東京」は衝動的に作った曲。一方で「ばらの花」は結構構築美があると思う。でも、新曲については、よくわからない。聞いてくれる人がどう育ててくれるのか。20年たたったらお話しできるかも…

そんなお話をされてましたね。なんか、それがすごく音楽に対してもリスナーに対しても誠実な感じがして、私はなんかグッときました。

映画では、レコーディングで音楽ができていく様子とか、ご飯のシーンは事前のトークでお話しされてたのを聞いた時に想像したより少なく(笑 でも海老フライが美味しそうだった)、一方、私的にすごく好きだったのは京都拾徳でのトリオのライブ。ちょうど拾徳50周年だった時のプレミアな公演。

このトリオでのライブ演奏がタイトでかっこいいんですよ! そういやくるりって、今まで何度かライブ拝見してるけど、いつも大所帯バンドだった。トリオだと、うんとシャープで、めっちゃかっこいい!

そしてレコーディングが完成した時の、みんなのほっとした笑顔とかが、またとってもいいんだ。なんか今でも彼らは学生時代の時の、そのままの気持ちで音楽を作ってるんだなぁ、とあらためて。

あとくるりって、私は歌詞が素晴らしいと思うんですよ。だから歌詞があんなふうにできていくんだというのは、すごく意外だった。でもこれもこのドキュメンタリー映画の素晴らしいところです。その創造のプロセスが見れちゃうんだから!

ところで上映前のトークの後、10秒ほど撮影OKの時間が与えられたんだけど、ちょっと遠かった!(左の写真)

なんかやっぱバンドっていいね。音楽っていいなぁと改めて。くるりのことよく知らない人でも楽しめる内容だと思います。

「くるりのえいが」は10月7日より3週間限定で上映されるそうです。ぜひご覧ください。