今泉圭姫子さん『青春のクイーン、永遠のフレディ 元祖ロック少女のがむしゃら突撃伝』を読みました

 


読んだ。あっという間に読めちゃう。なんか文字が大きい。老眼仕様なのかも??(笑)いや、冗談はともかく装丁もポップでいいよなぁ。

まず巻頭のライブ写真でクイーンファンの皆さんは感動の嵐じゃないかしら。さすが歴史あるシンコー・ミュージック。いい写真の権利、持ってんなー。そこに付いてる本文からのスヌーピーさんのコメントを読むだけでも涙。この本の流れ最初のグラビアで一気に疑似体験できる。素敵。

私は高校生の時、全英TOP20の大ファンだった。もちろんTOP40も聴いていたけど、TOP20も聴いていて、大貫憲章さんと今泉さんの大ファンだった。二人に往復ハガキを送ってサインをいただいたこともある。懐かしいなぁ!! 千葉の田舎に住む私はロンドンに非常に憧れていたっけ。

そのスヌーピーさんや湯川れい子先生と今、私はお話しできるようになったんだよ、と高校生の私に教えてあげたい(笑)。 夢はかなうんだなぁ。

それはさておき、この本はそんなスヌーピーさんの青春記だ。スヌーピーさんの本を読むのは実は2冊目。前のロンドン滞在記も読んだけど、あれもめちゃくちゃ面白かった。実家に行けば、まだあの本、あるかもしれない。また読みたいなぁ。

でもあのころのスヌーピーさんって、今思うと、すっごく若かったんだよね。私にとってはとてもお姉さんに思えてたけど。

それにしても思うのは、音楽業界、女のジャーナリストが本当に少ないんだよなってこと。テレビでフジロック対談とかやってるのを見れば、呆れるほどみんな男性。

私がポールのブレイディの本を作って、原稿の再使用料とか支払おうと思うと、ジャーナリストはみんな男性、ほんとに男性ばっかり。

そんな中、偏見にさらされながらも、奮闘してきた女性ジャーナリストたちは、皆さん、素晴らしい。

そして湯川さんと同じ、スヌーピーも「こちら側の人間」なのだ。ファンが一番聞きたいことを、聞きにくいことも含め、ファンに代わってにアーティストに質問してくれる。

書いちゃうと、スヌーピーさんってちっこいんだ。私も148cmだけど、スヌーピーさんは153cm。二人してめちゃくちゃ小さい。

クイーンのメンバーや誰かと写っている写真を見ると、スヌーピーさんがいかに小さいかわかる。

テレコをちょこんと差し出してミュージシャンをインタビューしているスヌーピーさんを横から見ていると、腕が身長に比例して短い感じがとても可愛いらしい(あっ、年上の大先輩に失礼な発言。すみません)。

そんなスヌーピーさんは、タフな世界を渡ってきた。湯川先生の随所随所におけるアドバイスもすごくいい。でもわかる。湯川先生とすヌーピーさんは女性としての種類が違う。

こりゃダメだと突撃を決意して、テーブルの下からフレディにマイクを突き出したスヌーピーの奮闘ぶり。これは湯川先生にはできない! あのシーンは爆笑してしまった。

いやいや、あそこは笑うところではない。本人は真剣。でもすごい、わかる。わかりすぎるよ、その気持ち。使命感だよね、使命感。この仕事をしていることの使命感。

病気と戦っているファンの方から励まされたり、スヌーピーさんはまさに足をガシッと踏ん張って、この世界に生きている。かっこいいよなぁ。

実はスヌーピーさんとは、いろんなことでちょっとしたプロジェクトを進行させようと奮闘しているところ。なかなか現状は厳しいけど、いつかこの熱意ある素敵なスヌーピーさんとご一緒できる日は近いのではないかと楽しみにしている。

なんだかんだで時間をかけて、じっくり練っていけばいつか実現できるんじゃないかな。

それにしても表紙のシマあつこさんのイラストもいい。彼女が描いてたのって、ミュージックライフのライバル誌じゃなかった? でも何年も経て、こうやってコラボしているのは、素晴らしいと思う。女子の団結パワーは素晴らしいよね。

「女性ならでは」とかいうとどっかの首相みたいだけど、こういうのって、いいよなぁ。ソウルシスターズというか、なんというか。

最後にベタだけど、これを貼っておきましょう。

 

それから本の中で印象的な曲のクリップも…
 

ヒデキはいい映像がネットになかったよー スヌーピーさん(笑)

…というわけで、スヌーピーさんのこちらの本、ぜひ皆さんにもおすすめです。クイーン・ファンの人も、そうじゃない人も、ぜひ。


PS
とか書いてたら、こんな素敵な記事も。スヌーピーさんのお父様の話。

PPS
ブログをアップしたら、ここを読んだスヌーピーさんがヒデキ(あくまでカタカナ! 詳細はスヌーピーさんの本参照)のこの動画を送ってくれました。ク、クレーン!!?? でも確かにかっちょいーーー❤️