というわけで、昨日はPeter Barakan's Music Film Festivalで、映画を3本観てきました。
よく3本、すごいね、と言われますが、会場同じだったら楽勝。また会場が違ったとしても日比谷〜銀座周りで映画館たくさんあるし全然可能ですよ。4本はやったことないけど。まぁ、国際線の飛行機でヨーロッパ行ったと思えば、ちょろいちょろい。
ちなみに下記にはトークイベントの話が書いてありますが、あくまで私が聞き取った内容ですので、文責のざきでお願いいたします。
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1本目:ジョン・クリアリー@LIVE MAGIC 2018
ジョン・クリアリーさんって初めてちゃんと観たかも。ニューオリンズに渡った英国人音楽家。なんというか、ビリー・ジョエルとか、もし大ヒットしなかったら、こんな音楽をやりたかったんじゃないかなと思わせる感じ。(←素人意見、すみません)
もちろんピーターさんのラジオで彼の音楽は何度も聴いていたけど… ちゃんと聴いたのは初めてくだらいだったかもしれない。 で、2018年のLIVE MAGIC!って、うちのFLOOKも出演していたんだけど、私、病気で具合が悪くてFLOOK見たら、その後、後輩にミュージシャン預けてさっさと帰宅しちゃったんだよね。だから見てなかったんだ… 惜しかった。こんなにすごいライブだったんだ。
で、すごく良かったですよ。なんというかミュージシャンシップにあふれるというか、すごくいいタイトで、めちゃくちゃ良いライブだった。これDVDでも発売になっているそうです。
ちなみに大人の事情でDVDに入らなかった楽曲たちは、You Tubeにたくさんアップされています。素晴らしい!
上映後のトークはジョン・クリアリーのサポーター代表の判澤正大さん。島根県出身の判澤さんは、ジョンが来日すると空港から空港まで面倒を見るジョンにもっとも近い人の一人なのです。
その判澤さんは、小泉八雲とジョンさんのニューオリンズをめぐる素敵なお話を聞かせていただきました。
八雲が居た島根県松江には宍道湖があり、ニューオリンズにはご存知ポーチャントレイン湖がある。そして八雲はニューオリンズにも記者として滞在していたことがあります。
それにしてもブードゥーって初めて知った!(この記事詳しい)ジョンは、ニューオリンズでブードゥの曲を作ったんだけど、そのベースになった本を無くしてしまい、歌詞がわからなくなってしまったそうです。
ところがその本が来日した時に訪ねた小泉記念館にあって、大変感激してらして、その曲をソロで松江で演奏したそうです。素敵ですね。世界って小さい、そして大きい。
目黒のお寿司屋のカウンターにずらっとステージ衣装のまま並んでお寿司を食べたとか。来日ミュージシャンあるあるなんですけど、最近のミュージシャンはご飯のこととかもTripadviserでよく調べてくる!(笑)
他にもジョンのfacebookってめちゃくちゃ面白いそうで、文章も割と長くてユーモアがあって…とのこと。なるほど。来日まで、私もフォローしてみようかな。
それにしても再来日が楽しみですね。ジョン・クリアリーさんも登場するLIVE MAGIC!の詳細はこちらへどうぞ。10月21日、22日、お馴染み恵比寿のガーデンホール・ガーデンルームにて行われますよ。
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そして二本目に見たのがこちら、『Dance Craze 2 toneの世界』
いやーーーなんというかトップのエネルギー量で、ガンガン押すように演奏してくるので、もう見終わったあとは「ぐったり」という感じなんですが、なんというかリズムが一緒で同じようなノリの音楽なので、いろんなバンドが次々出てくるんだけど、通してみていてもまったく違和感なくつながっていくのがすごい。
こちらは先ほどのライブ映像とは打って変わって、カメラがものすごく近く、ちょっと素人撮影っぽい。ステージ袖もしくはステージ上から撮っている映像が多く、ものすごいリアル。全部同じ会場で撮っているのかなとも思ったけど、最後のクレジットを見るとそうではないらしい。
ロンドンのスカ・リバイバル文化のバンド。マッドネス、スペシャルズ…とにかくみんな演奏中にずっと飛び跳ねてる。歌はもちろんだけど竿もの(ギターやベース)持って、よくこんなに演奏できるよな、と。
こちらも上映後のトーク付き。ピーターさんの解説がとても興味深かったです。ピーターさんはシンコーミュージック勤務時代にスペシャルズとかの出版に関わっていたのだそうです。届いたサンプルシングルレコードのA面とB面に違うバンドが入っていて、びっくりしたエピソードとか、とにかくこの手のバンドはみんなものすごく短命だったそうで…
映画の最後でファンまでもがステージあがって飛び跳ねて大変な騒ぎになるのですが、あれは彼らの定番のライブの終わり方だった。でも80年だかそのくらいの日本でそれをやって大問題になったそうで、来日は一回しかなかった…などなど興味深い話が満載。
でも私が一番印象に残ったのが、ピーターさんはバッドマナーズのあのフロントの彼が大嫌いだったと言うこと(笑)。あの舌を出したりするのが最高に気持ち悪い(ある意味、演出なんだろうからほめているのですが)のとは別として、あのタイプの、いわゆる小さめのTシャツ、サスペンダーをして、太っていて、スキンヘッドというあのスタイル。
あぁいうスタイルの悪ガキが3人くらい前から歩いてくると、子供の頃のピーターさんはいじめられまいと必死で逃げ出していたそうです。ロンドンに住むピーター少年の対極にいた悪い少年たち。なんか想像できますね。ちょっと笑える(といっては失礼ですが)エピソードでした。
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そして3本目は、大好きな『コミットメンツ』の上映です。
ここでは上映後のトークに呼んでいただいちゃった。大好きな映画なので、超光栄!!
いやー ほんとこれ、私が一番好きな映画かも。これと同じくらい好きなのは『ONCE ダブリンの街角で』なんですが、どちらもダブリンが舞台の映画で、どちらにもグレン・ハンザードが出てる。
グレンがちょっとかわいそうなのが、彼が必死でやってたFRAMESというバンドはなかなかインターナショナルズに開花せず、海外で知られている彼の活動は、これとONCEだけなんで、ほんとミュージシャンの人生って上手くいかないな…と思ったりしているのでした。それって悲観的な見方?
でもグレンのインタビューはいつもすごく良いものが多く、HOT PRESSとか一時食い入るように呼んでました。読むたびにミュージシャンの人生ってなんだろうなって、いつも考えさせられますね。
こちらがアウトスパンこと、グレン・ハンザードがやっているバンドFrames。
こちらはもちろんみなさんご存知の『ONCEダブリンの街角』より。Falling Slowly。しかし、グレンは、来日もしたけど、あれもSwell Seasonだったしなぁ。それにしても良い映画。
ちなみに今回初めて知ったのですが、ピーターさんによるとOutspanというのはオレンジの一種らしく、オレンジの髪の彼はそんなニックネームなんじゃないかな、ということ。うーん、そういう深掘りが面白い!!こちらがネットで見つけたOutspan。面白い!
そしてこちらがヴォーカルのデコこと、アンドリュー・ストロングのオーディション写真。ま、まだ子供やん!!!?