マリー・ローランサン展+石橋コレクションをアーティゾン美術館で見てきました


優雅にカフェタイム@アーティゾン美術館。シフォンケーキでかい。
でもシフォンだから軽いからペロッと行っちゃったけど。

ローランサンですが、はっきり言って全然好きな画家ではない。でも山田五郎さんのお話を聞いて、「へぇー 面白い人だな」と思い、さっそく見てきた。

今、この動画はYou Tubeで検索しても出てこない。でも案件番組だったのか、こちらで見ることができる。 おそらくイベント主催者(Bunkamura)も権利の関係で期間限定公開になっているので、早く見ておいた方がいいかもしれない。

これを見ると面白いのは、ローランサンって、めっちゃ不思議ちゃんキャラで、やっぱり当時のパリの交友録の中心にいた人だった。この時のパリ、本当に面白い。ルソーの肖像画のエピソードや、「パリ生まれ贅沢好き」を掲げながらも、最後はドイツ人になっちゃったローランサン。実際に会ったら友達には絶対になってないキャラだ(笑)。

ディアギレフの公演パンフレットにも挿絵を描いてる。うーん、いろいろ自分の中の少ないアート人脈図がくっきりしてくる。これなんかなんと普段コンサートでお世話になっている兵庫県立芸術文化センターさん蔵なんだよね。すごいな。


グリーンキャブの社長がローランサン大好きで、日本にはすごいコレクションがあるというのも興味深い。グリーンキャブ。業界人の乗るタクシー。バブルは遠くなりにけり…(遠い目)

京橋だから、まぁ、近くまで行った時に、見に行こうかなーと思いつつも期間も長いから適当に先延ばしにしていた。

でも数日前に大好きな朝日新聞ポッドキャストの伊藤大地さんが青木繁のこれを見て感動したことをツイッターで紹介してらしたので、あ、これもあるなら早く見に行こうかな、と。やっと重い腰をあげたのでした。どっこいしょ。

こちらも五郎先生の動画より。

これ、本物見るとわかるけど、びっくりするほど小さい。っていうか、小さくないんだけど、バカでかい作品なんじゃないかと思わせる何かがある。

すごい迫力だったよなー


でもって、絵の具の塗りもなんか薄いのよ。それなのにすごい迫力なんだよなぁ。なんなんだろう。

それにしても、アーティゾン美術館に行くのは初めてかも。ブリヂストン美術館には何度も行ってたけど。こんなに綺麗になっちゃったんだと感慨深い。

で、ローランサン。やっぱり絵はあまり好きになれない。ほんのりピンク色の感じも、なんかすべてが薄い。でもこれはいいと思った。五郎さんの番組にも出てきてた自画像。なんか力強いでしょ?


一方で、逆に軽いこういうやつも悪くないよね。それにしても昔の本って、活字の感じから何から本当に素敵。


あとは同時に展示されてた、同時代のモジリアーニ。


でもやっぱり石橋コレクションの方が私は楽しめたかも。


これなんかあんまりゴッホっぽくないゴッホ。


これもいいでしょ、ユーモアな感じで。


キリコがあった!


ロートレックも!


佐伯!


こちらは知らない人の作品だけど、絵の具の厚みがすごいと思った。

一方でこちらの薄い、薄〜い、透明になっちゃいそうな乳白色は藤田。藤田も薄いのに力強い。いいよねぇ〜。


これって、ちょっとるんびにぃ美術館・ヘラルボニーの佐々木早苗さんっぽい。



そんなわけで素敵な午後を満喫したのでした。それにしても美術館って、素敵な格好した垢抜けた美女が多いと思う。思わず作品の写真を撮りながら、綺麗なお姉さんも一緒に写真を撮りたくなったり(笑)

というわけで、ぜひごらんください。3月までやってます、ローランサン展。常設展は入れ替えているのかな。石橋コレクションも同時に見られます。