鈴木謙介、長谷川裕 + Life Crew 『文化系トークラジオ lifeのやりかた』を読みました。


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これlife本としては2冊目みたい。ずっと前に購入したものだが、やっと積読山から救出して読んだ。古い本です。10年は経ってるように思う。

Lifeには本当に救われた。LifeはTBSラジオの深夜番組。何度深夜にチューンインしてラジオを聞いたことか。ラジコうんぬん前からLifeはとっくに番組をポッドキャスト化をしていて、それを時にはメモをとりながら、何度も聞いたりしていた。

特にお世話になったのは、震災直後。2011年の春だ。津田大介さんも当時はよく出ていて、それもあってよく聞いていた。あの時期は、ほんとうーーーーにラジオに救われた。

当時のクルー(Lifeは出演者をこう呼ぶ)から、実際、今をときめく言論人たちがたくさん生まれたと思う。津田さんやチキさん、速水さん、古市さんなども。東さんが出た時も面白かったよなぁ(特に番外編)。

そして何よりチャーリー(鈴木謙介さん)の司会さばきが素晴らしく、本当に時間がたつのを忘れて聞いた。

この本に収録の『信じる論理、信じさせる倫理』や『動員と革命』は、リアルタイムで聞いたことを今でも記憶している回だ。

最後に掲載されたLife Crewの名簿を眺めていて、あら、松谷創一郎さんかもここ出身なんだと改めて感動。そうそう國分功一郎さんもここで初めてしったんだよなぁ。ここに載っている人たち、今では消えちゃった人もいるけど、ここからたくさんの人が飛び出していったと思う。

第1章の長谷川さん(黒幕)のLife立ち上げ時の話を読んで、その辺の経緯もいろいろ納得。そうか、こういう番組だから面白い人たちが集まり、ここから飛び立っっていったのか。

すごく読んでいて面白かった。スポンサーをリスナーさんがつれてきたエピソードにはちょっと笑った。

そして番組というよりは「場」だということ。大学のサークルみたいなラウンジでのおしゃべりみたいな。社会人になってから、こういう場を見つけるのは難しい。それが番組になった。

ほんと素晴らしい番組だと思う。私も音楽イベントプロデューサーとして「場」のプロデュースが好きだ。そこには同じ音楽が好きな人が集まる。場のプロデューサーとしては、関わった人すべてにメリットがないとダメだと思うし、そこから羽ばたいてくれるような場が作れたら最高だよな。

例えば津田さんが今、ポリタスでやろうとしていることも同じようなことじゃないかしら。

それにしてもチャーリーの司会としての裁きの鮮やかさよ。本当にこの番組に何度も助けられたことか。答えはでないんだけど、みんな一緒だよなぁと感じられた。お便りを書いてみたことも何度かあったかも(ちょっと恥ずかし)。

今でも時々番組は聞くけど、今はやっぱりポッドキャストが多いかな…それにしても若手論客の発掘もそうだけど、音声メディアについてもLifeは早かったよねぇ。ほんと。

本を読んでいると、必死で聞いた震災直後の深夜の時間を思い出す。不思議な時間をみんなで共有してた。1冊目も手にいれてみようかな。もう絶版っぽいから、手に入るかな。

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Life、ラジオの方の、ぜひ聞いてね〜。すごく面白いですよ。ポッドキャストへのリンクです。