みなさま、エイプリル・フールのネタに反応ありがとうございました。
ブログに書いているとおり、最近は仕事やめたら、あれをやろう、これもやろうと夢見る野崎ですが、せっかちな性格が災いして、それが妙に前のめりになっている。
それを今やってる仕事と両立させようとしているから、最近は忙しすぎて困ったものです。時間がいくらあっても足りない。
編み物はもちろんのこと、ピアノにも。最近は楽譜屋に入って、ついつい楽譜を買ってしまう。弾けるわけでもないのに。
実は私も、私の世代の女子の例外ではなく、思えば私も子供のころはピアノ少女でした。親に習わされ、3歳のころからピアノを弾いていました。
が、先生に恵まれず(吉原真里さんの本に出てくるピアノの先生とか、朝日新聞の伊藤大地デジタル編集長さんが習ったような素敵なピアノの先生には恵まれず)、本当にレッスンが大嫌いでした。
でもピアノの腕はまずまずだったように記憶しています。一応今でも楽譜は読めなくはありません。(でも五線譜のあまりにも意外な場所に音符があるとふりがなをふらないといけません)
絶対音感も昔はあったように記憶しています(っていうか、絶対音感ってなくなっちゃうもの?)。今は「ド」と聞こえる音はすべて実際は「レ」だったりしますけど(笑) この低く認知するのは老化現象? よくわかりません。
私が最初にピアノを習っていた先生は、実はピアニストの深沢亮子さんの弟さんでした。深沢亮子さんにも一度レッスンを見てもらった記憶があります。(というか、それを自慢げに語る母親の姿を記憶しています)
深沢先生、どうしてるかなと思ったら、まだ元気にコンサートされているではありませんか! 公演行ってみようかな。→ 深沢亮子先生コンサート 昨年はデビュー70周年だったそうです。
残念ながら私に教えてくださっていた弟さん(通称:お兄さん先生)は体が弱く(確かにそんな感じでした)、73年になくなったそうです。
ネットをググったら、72年に子供たちにのために彼が作曲した「人魚姫」が演奏された、とあったのですが、これには私もおそらく参加していたように思います。っていうか、1番最初の曲を私が弾かなかったけか。なんとなーく、記憶にある。先生、ヨーコちゃんのために作曲してくれたんだろうか。
でもその曲はすごく悲しいメロディで、難しかったのはなんとなく覚えています。
でもこの「お兄さん先生」の記憶は薄いながらも、悪いものではありませんでした。とはいえ、身体が弱く、音楽家になる夢をあきらめて田舎に戻り、子供たちを教えていた先生の心情など、子供の私には想像もできるはずもなかったのですけど。
またこの「お兄さん先生」が亡くなったことも記憶にあるようなないような。73年だったら、私が7歳の時だから、お葬式とか行ったんじゃないかなぁ。
いずれにしてもそんな理由で、今度はまた深沢先生の弟子だかなんだかいう新しい先生についたのですが、その先生との相性は悪く、レッスンが本当に大嫌いになりました。
というか、そもそも3歳のころから始めたので「自分でやりたい」と思った記憶すらない。
反抗期もあって、その後のピアノのレッスンにはいい思い出がありません。で、中学に上がると引越ししたのを理由にレッスンはやめましたが、それでやっとバイエルが終わる程度だったように記憶しています。(遅っっ!)
妹もピアノを習っていましたが、妹は私よりもひどく、バイエルすら終わりませんでした。そしておそらく今でも楽譜は読めないように思います。
バイエルが終わり、ソナチネとかあれこれやってたけど、それは数ぺージしかすすみませんでした。そんな私でも実家のピアノが私に何の許可もなく廃棄されていたのを知った時は、軽くショックを受けました。
というわけで、大人になって、音楽の楽しさを日々実感している私は、プロであるがゆえに下手くそな自分が演奏するなんてとんでも無いとずっと思ってきましたが、まぁ、もう仕事も辞めるし、そろそろ許されるのではないかとピアノを再びやってみることにしたのです。
ピアノを再びやると周りに行って回ると、先日プロモーション来日されていた吉原さんに「やるなら早い方がいい」と背中を押されました。またバーンスタインの「フェリシアの曲」はおそらく弾けるようになるから頑張ってみれば、とも言われました。
私がバカみたいに弾けもしない曲の楽譜を買うのも「そうやって憧れる気持ちが大事だから」と笑ってくださった。うまいなぁ、吉原先生。
そんなわけで、とりあえず早くスケール練習でいいから取り掛かろうと思ったわけです。
しかも憧れの気持ちが盛り上がりすぎて、漁師のおじさんのドキュメンタリーに涙し、リストの「ラ・カンパネラ」の楽譜も買っちゃいましたが、譜面を見るだけで卒倒しそうです。これは難しい。でも最初の3小節は間違いなく弾けそう!
でもって、今はラフマニノフのピアノ協奏曲をオケと一緒に弾くのを夢みています。あんな曲オケを従えて弾けたら、世界が違って見えるだろうなぁ!!
この大柄なお姉さんの力強いラフマニノフ、めっちゃカッコ良くないですか?
うわぁ、かっこいいラフマニノフ❤️ https://t.co/iPeBKcZqLH
— 野崎洋子 (@mplantyoko) March 30, 2024
で、本当は7万くらいのピアノ…というかエレピを買おうとしたのだけど、実際お店に見に行ったら20万くらいのやつは、やっぱり見た目もかっこいいんですよ。
そして友人のキーボード奏者やクラシックのライターさんにどのメーカーがいいか相談していくうちに、とある作曲者さんが、なんと! ご自身のピアノをゆずってくれるとおっしゃるではありませんか! 「僕は近々新しいものを買う予定なので、これでよかったら…」と。
こ、これはやばい。これはある意味プレッシャー。まずは、その方の曲をまずは練習せねば…
というわけでそのキーボードは、4日にここに来ることになりました。なので、ピアノを再び練習するのは本当です。
本当なんですからねっ、みなさん、信じてくださいよ!
何かを表現するというのは、ある意味、人前で恥をかなぐり捨てることだと思っています。普段、私的には、ここに自分の駄文を紹介することはまったく問題ないのですが(誤字があろうが、文章が変だろうが)、音楽となると、一応私の本職(笑)にも関わってくる一大事。
うちのミュージシャンたちの勝ち誇ったような笑いが浮かびます… きーーーっっっ、悔しいっっ。っていうか、私が「ピアノをやるんだ」というと、大抵の人は「笑う」んです。なんでやねん!
ちくしょー いつかきっとラフマニノフを弾いてみせるぅーーーっっ(すでにカンパネラの上を行っているのがすごい。なんなんだろう、この自己肯定感。指が5本あるんだから、弾けないわけはないと思っている)
とにかくそんな「ピアノ」が明後日、うちにやってくるわけです。楽しみでしかたありません。今はピアノを置くであろう場所をきれいに掃除して、絶賛スタンバイ中。
さて、THE MUSIC PLANTでは、初めてのクラシック音楽関連のイベントを行います。
下記のイベントには、職権濫用で出演などしませんから、ご安心ください(笑)。
でも私のデビューコンサートは赤羽で、今、レニー本キャンペーンをやってくれている本屋さんの前にあるストリートピアノで、と決めています。
演奏動画をどっかに載せるかもしれませんので、楽しみにしていてください。おいっっ、笑った連中、見ておれーーーっっ。待ってろよーーーっっっ!
◾️THE MUSIC PLANT次のイベントは5月。CDの在庫セールとクライヴ・グレッグソンのミニライブもあり。無料。クライヴのライブ観覧は要登録。詳細はこちら。http://www.mplant.com/cg/
◾️今年は春のケルト市はありません。秋のケルト市は豊洲にて10月に行う予定。
◾️THE MUSIC PLANT次の来日ものツアーは10月。詳細は4月14日発表予定。
◾️THE MUSIC PLANTでは本屋も運営しております(神保町&渋谷)。よかったらのぞいてくださいね。時々店長業務もやってます。http://www.mplant.com/index.html#book
◾️THE MUSIC PLANTではアイルランド音楽名盤ガイドをリリースしております。第1弾 Paul Brady、第2弾 Mary Black、そして第3弾は10月発売。すでに制作が始まっております。
◾️THE MUSIC PLANTのCDショップですが、そろそろ店じまい予定。在庫は限られておりますので、お早めに。http://www.mplant.com/shop.html