静かで良い作品だった。へんなナレーションが入らないのがいい。音楽も最低限で、ゆっくりドキュメンタリーの世界に浸れた。『フィシスの波文』
我らが鶴岡真弓先生も登場。ケルトの紋様について語っている。ご想像通り、ケルズの書の模様から日本の三つ巴の模様まで。しかし時空を超えるようなぁ。ケルトの考え方は。
ケルトって、文化でもあるけど、哲学だと思う。
ケルトとか、そもそもこういう「物事の考え方、捉え方」って、確かに今「来てる」かも? 「再生」「循環」「異界との交信」みたいな。今の時代が必要としているものをケルトはすべて内包しているともいえる。うーむ。
まぁ、だからこそこんなに時間を超えて、しかも日本みたいな東の辺境にも届いたってことか。
鶴岡先生以外には、ミナ・ペルホネンの皆川明さんも登場。日本のブランドだけど北欧っぽいから、北欧のテキスタイル・ファンには興味深いんじゃないかな。
あと最後の方に出てきたアイヌの方々も素敵だった。アイヌってやっぱりグリーンランドに近い。
紋様、そして犬文化、ボディ・ペインティング文化、祈りのような音楽…。
それにしてもカメラのアングルとか、画面の切り取り方とかいいよなぁ。茂木綾子監督という女性監督らしい。すごく素敵。
映画上映後、「偶然なんだけど上京していたので」とプロデューサーの河合早苗さんが登壇され、その語り口もこれまたとても素敵なので、こういう人だからこういう映画が作れたんだよなぁ、とちょっと感動。
プロデューサーさんが「今日JAPAN TIMESに載ったんです」というので、駅のスタンドで買ったら、間違ってJAPAN NEWSとやらを買ってしまったよ。(読売新聞なんだね、これ)
そしてJAPAN TIMESを買い直す。うわー New York Timesがくっついてきたよ。今、英字新聞ってこうなってんだ、と驚く。300円もした。で、記事。なるほど素敵な内容で、感激。そうね、Visual Essayって感じの映画よね。
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