RIverdanceの30年!

アイルランド音楽がめちゃくちゃかっこよかった90年代、リバーダンスは生まれたのでした。ミュージシャンもダンサーも超一流。ジーンがソフトシューズで踊るところとか最高。マイケルの登場の仕方もかっこいいし。

そしてこの時、アイリッシュ・ミュージックの歴史が明らかに変わったのでした。


認識してない人はいないと思うけど、この曲のコーラスでも目立ってる素敵なアヌーナは今年の年末、ケルティック・クリスマスで来日します。お楽しみに。詳細はこちら。

この曲はもうステージでは歌ってくれないのかなぁ。大好きなんだけどなぁ。マイケルもミリアム姐さんも若い。


最近はリバーダンスといえば、こればっかり見てる。めちゃくちゃよくできてる! ステップがちゃんと踏めているかは暗くてわからないけど、肩の動かし方とか表情とか雰囲気の出し方とか実に秀逸。ジェイムス、大好きなんですよ。


そしてこのおばあちゃんたちのリバーダンスも! めちゃくちゃよく出来てる。途中出てくるボリス・ジョンソン風の男性ダンサーは、もっと作りこんだ方がいいと思うけど。

 

そしてリバーダンスをちゃっちゃとやめたマイケル・フラッタレーはというと…この映像ももう7年前か。誰も引き受けなかったトランプの就任を祝うパーティで自分のダンサーたちを踊らせた。なんか右翼っぽく軍隊みたいな怖いダンス。実際ダンスとしては上手くてシャープだ。でも上手いのがさらに怖さを引き立てる。


一方のジーンの7年前。かっこいい。チェロとのデュオ。

 

ジーンはドタドタ、ガチャガチャしたのより、こういうヒラヒラするダンスがいい。めちゃくちゃかっこいい。

そんなふうに、みんないろんな道へ進んだ。その一部の部隊が、変化してCeltic Womenになり…。またラグースやいろんな「ダンスショウ」が花開いたのだった。

でも最初の、「リバーダンス」のあのスパークは本当に忘れられない。特にバンドがすごかった。みんなすごいプレイヤーで、あんなプレイヤーたちを一堂に集めることなんて、絶対にもうできやしない。

そのリバーダンスの「元ネタ」であるこちらのバンドもすごかった。何度も紹介しているアンディ・アーヴァインの映像。アンディが弾いているのはギターのボディしてるけど、よくみると8弦のブズーキだ。かっこいい。


そして一時リバーダンスの舞台は複数隊が存在し、そのうちどの部隊が日本にくるのかわからないといった頃もあった。今回は一応このホームページのキャストになるんだろうか。

今や日本のサイトにはメインキャストの名前すら告知されていないという世界。でもそうなのだ。芸術は無名になるほど、売れる。

そのくせインバウンドさん向けに、ちゃんと海外からのチケット購入のリンクは案内されているのが用意周到な感じ。

ステージ上の音楽についても最近はテープを使うことが多く、おそらくだけど生で演奏するミュージシャンはサックス、パイプ、そしてフィドルとドラムだけだと思われる。

しかも3月のアイルランド大使館のパーティで初めて知ったのだけど、最近のリバーダンスは曲まで変わっているそうだ。あ、あ、あありない!!… それって、ビル・ウィーラン的にはありなわけ???と思うのは老害だろうか。リバーダンス警察?!(笑)

が、演者からすれば毎日同じものをやるよりは、変えていったほうが表現者としてはヘルシーであるとも言える。

よく自分の表現とは別に、バイトでミュージカルや伴奏やってるミュージシャン多いけど、多くの人はそれを愚痴っている。毎晩同じものをやるのは耐えられない、と。その気持ちは痛いほどわかる。

変わることが伝統を生かしていく唯一の方法なのである。…なんて、私に言われなくても、みんな知っているだろうけど。

私も何度もリバーダンスは見たし、そのたびに感動してきたけれど、リバーダンスの第1部隊で最後まで残ってたマリア姐さん(フラメンコ)がやめてからは、もう見に行ってない。

日本へは25周年記念のショーがまた来日するらしい。今回は招聘はHIPさん・日本テレビ・読売テレビ。私が見に行ってた時は関西テレビ(フジテレビ系列)だったよね。なんかいろいろ変わっても続いていくんだから、すごいよな。

テレビでスポットも流れているのだろうし、それこそアイルランド特番とかもやったりしたのだろうか。うち、テレビないんで、全然チェックしていないんだけど。


日本へは25周年記念のショーがこの10日から始まる。チケット、まだ売っているみたいなので、興味のある方はぜひ。


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