吉原真里さん、水村美苗さんとの対談『日本語、英語、私小説』が世界7月号に掲載されています!



 吉原真里さん、3月のプロモーション来日時に行った素敵な対談が「世界」に掲載されました。

なんてったって、あの「世界」ですよ!! 嬉しい。自分の関わっているアーティスト連中が逆立ちしたって載ることもないであろう「世界」に、一緒に仕事した吉原さんが載ってる。それだけで、もう嬉しすぎる。

吉原さんには「荻上チキのセッション」や「ポリタスTV」など自分が普段接しているメディアにも進出してもらって、私も鼻が高い! いや〜いいなぁ。早く「徹子の部屋」を目指したいなぁ… (爆)

それはさておき。今回は、あの「女性みんなの憧れ」水村美苗さんとの対談です。

お二人の発言にいちいちビビきまくる。

水村さんの「(私も)バカみたいに日本語に執着せずに、普遍言語の英語で書くことをするべきだった」というのにドキっとしたり、でも英語で書けば書いたで「グローバルな言語であるぶん、読者と自分との間にある共通の前提や認識を特定しにくい」という吉原さんの発言も興味深い。確かにどんな人が読むか想定するわけだから、モノを書く人と読む人の間の共通認識というのは、とても重要なわけです。

いや、よく考えれば想像できることなんだけど、そういうのをこうやって言語化してもらえるのがいいんですよね。とにかく、なるほどーと何度も頷きながら読みました。

そして水村さんの「不機嫌な英語たち」で感心した子供の頃の吉原さんの論文作りのくだりも面白かった。私もあそこ感心した。そうなんだ、論文ってそうやって書くんだと、ちょっとびっくりでした(卒業論文ろくすっぱ書かなかった人)。そういうのを子供の頃から習ってるアメリカの子たちはすごいです。そして「いなりずし」の話も。めちゃくちゃ頑張るマリに、読者は心を動かさずにいられないわけですが…うーん、なるほど。

あと吉原さんの「文芸は必ずしも正論ではない「自分にとっての真実」を書く」という発言を発見して、ここも嬉しかった。これって、昔、あの角幡唯介さんも言ってて、めちゃくちゃ共感したことだよな、と。

すごいなぁ。本を書く人、すごいなぁ。文字で表現する人、すごいなぁ。…とあらためて。

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というわけで、その吉原真里先生の著作『親愛なるレニー』をみなさんに強烈にご紹介したくTHE MUSIC PLANT初の「本」のイベントを行います。


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スコットランドのトリオLAUが10月再来日。詳細はこちら。http://www.mplant.com/lau/

今年は春のケルト市はありません。秋のケルト市は豊洲にて10月に行う予定。7月1日発表。


THE MUSIC PLANTでは本屋も運営しております(神保町&渋谷)。よかったらのぞいてくださいね。時々店長業務もやってます。http://www.mplant.com/index.html#book


THE MUSIC PLANTではアイルランド音楽名盤ガイドをリリースしております。第1弾 Paul Brady、第2弾 Mary Black、そして第3弾は10月発売。すでに制作が始まっております。www.mplant.com/books/


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