ラウー、能登へ!!






みなさまにお知らせです。 このたびなんと光栄なことにLAUが、能登半島を訪問できることになりました。 

お正月に起きた能登の地震については、私もメディアで流れている情報くらいしか知らず、 実態が良くわかってなかったのですが、なんと!  うちの常連のお客様のお家が被害に遭われたということで、私にもとてもリアルなものとして迫ってくるようになりました。 

このお客様、能門さんのお家は重蔵(じゅうぞう)神社という素晴らしい神社で、なんと1300年続く歴史ある場所、地域の心の支えなのです。 

こちらNHKの最近のニュース映像。終わりの方に能門さんの姿も。 

 能門さんは、毎回アーティストが来日すると公演のチケットを真っ先に買ってくれるばかりではなく、 遠くまで公演を見るために遠征してくれたり、美味しいケーキを差し入れてたりしてくれるウチにとっては、とても大事なお客さま。 

今回能門さんが、大変な体験をされたこと、そしてずっと地域のために活動してらっしゃることを知ったことを共通の友人から聞き、私は何かできないかなとずっとモヤモヤしておりました。 

そして能門さんも応援してくれているLAUの久しぶりの再来日を発表したのですが、こんな状況では、今回の来日では能門さんに公演を見てもらうことはできないかもしれない。 

でもあれこれ考えるうちに、では反対に私たちが能登に行ったらどうだろう。これを機会に能登に行くはできないか?  来日は10月だし状況もだいぶよくなっているかもしれない… というわけで、思い切って能門さんに連絡を取ってみました。(というか、彼女も大変な状況だと知っていたので直接連絡を取ることはせず、間に入ってくれた能門さんの親友Sさんに連絡したのでした) 

 そしてつい先日、能門さん本人から直接連絡があり(お忙しい中、本当にありがとうございます)、ぜひ来てください、 こちらでは何もなくてみんなエンタテイメントに飢えています、とのお話。 

やった、行ける!!  でもご迷惑じゃないかしら。自分たちのやりたいことの押し付けじゃないかしら。 

というか、もともとLAUの音楽なんて誰も知らないし、大丈夫なのかしら…といろいろ考えましたが、 いや、私たちは能門さん、一人のためにでもいいから演奏させてもらいたい! 絶対に行きたい。 

ちなみに今も重蔵神社は炊き出しや配給のハブになっているばかりではなく、 地元の人たちの心の支えとなっているのです。 そしてお祭り復活のためのこんなクラウドファンディングもやられています(クラファン終わりまで、あと1週間!!!)。 

能門さんからのメッセージはこちらをご覧ください。 https://readyfor.jp/projects/juzojinja 

なのでLAUのツアーの合間の21日(月)に伺うことが決定しました。実際、かなりスケジュールはきついのですが、 日帰りで能登に行って、被害にあわれた人たちに私たちの音楽を聞いてもらいたいんだと伝えたら、 メンバーも能登に行きたいと、大賛成してくれたのです。 

大丈夫、前日の日曜日はオフだし、翌日の渋谷はライブハウス公演で仕込みもないから夕方4時まで寝ててもOK(笑) 

とはいえ、即レスでOKしてくれたバンドに感謝します。 ありがとう。さすが私のバンドだよ。 でもね、表現活動をしている者としては、こういう時、速攻で「絶対に行く」と言えないとダメだと私は思うんだよね。いったい、なんのために音楽やってんだ、って、そういうことなんですよ。単に演奏してて自分たちが気持ちがいいからやってるの? それは音楽家じゃないと思う。 

現地では演奏場所やいろんな設備もなく、ほとんどストリートパフォーマンス状態かもですが でも能登にいって、能登の人の話を聞き、被害の状況を見学させていただき、そのあと学校を回ったり、 重蔵神社で演奏もしようと現在能門さんと、あれこれ仕込み中です。 

そしてなんと、そこに協力な助っ人もあらわれました。 こういうことなら誰よりも詳しいミュージシャン:山口洋先輩とそのお友達が、現地でのロジやら、車両やら、あれこれ協力してくださることになったんです。

おいっっ、素晴らしすぎるだろ?! なんてかっこいい。 そして、この辺の経緯は、またこのブログで紹介したいと思います。 

とはいえ、とにかく外国人の、おっさん3人バンド。ラウーも私が初めて日本に呼んだころは若かったけど、今や40代後半。

人が知っているヒット曲を演奏できるわけでもなく、日本語もしゃべれず。大丈夫か? なのでちょっとした賑やかしというか、お土産で、現地の皆さんにショートブレッドとスコットランドの紅茶を持っていくことにしました。 演奏も短めでたぶん30分とかそのくらい。 

移動費なども含め基本私のポケットマネーですが、そうさ、こういう時のためにお金って存在するのよね。

とはいえ、おそらく今まで能門さんが買ってくれたチケット代や差し入れてくれたケーキ代合計したら、全然足らないくらいだよ!  

そうそう、もしうちの他のお客様で、LAUが能登に行くなら、これを持っていってください的なものがあったら、 募集しようかな。 ちょっとどうやって段取るのかは分かりませんが、そんなこともあれこれ考えています。 

私たちにとっても、私たちが届ける音楽にどんな意味があるのか。試練の時です。 でもそれでも、自分たちが普段やっていることが「いいこと」だって、信じたいいんだよね。 いや、それも私たちの勝手な思い込みかも。 

でもいいの。とにかく能門さん一人が聞いてくれるなら、私もバンドもハッピーなの。 能門さんに聞いてもらうために頑張る。しかし能登、遠いなぁ。

まだ詳細は、どうなるかまだあれこれ未知数。こちらでのまた報告していきます。 というわけで、ラウーも絶賛応援の重蔵神社。 今はこちらを皆さんで全力でサポートください。 お祭り復活のクラウドファンディングはこちらです。 きっとケルト音楽の神様のご利益もあるよ。

クラウドファンディングはこちらまで。


PS 最近の能登の様子が描かれています。


そんなわけで、スコットランドのトリオLAUが10月再来日。詳細はこちら。http://www.mplant.com/lau/




THE MUSIC PLANT次の主催公演はこちら。バーンスタインと日本の友情の物語『親愛なるレニー』をフィーチャーしたTHE MUSIC PLANT初の「本」のイベント。


著者の吉原真里さんの講演、広上淳一先生との対談、若手ミュージシャンによるミニコンサートの他に、ホワイエには音楽の本が大集合。レニーゆかりのユダヤの焼き菓子やパン、ジャム、そして楽器体験コーナー(チェロやガムラン)もあり。入場料 ¥2,500(北区割引もあり)   http://www.mplant.com/lenny

THE MUSIC PLANTでは本屋も運営しております(神保町&渋谷)。よかったらのぞいてくださいね。時々店長業務もやってます。http://www.mplant.com/index.html#book


今年は春のケルト市はありません。秋のケルト市は豊洲にて10月に行う予定。7月1日発表。


THE MUSIC PLANTではアイルランド音楽名盤ガイドをリリースしております。第1弾 Paul Brady、第2弾 Mary Black、そして第3弾は10月発売。すでに制作が始まっております。www.mplant.com/books/


THE MUSIC PLANTCDショップですが、そろそろ店じまい予定。在庫は限られておりますので、お早めに。http://www.mplant.com/shop.html