#北とぴあ 音楽と本祭 vol.1 『 #親愛なるレニー バーンスタインと戦後日本の物語』 #かげはら史帆 さんの新作を入荷!

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『ベートーヴェン捏造』、『ニジンスキーは銀橋で踊らない』でおなじみかげはら史帆さんが、文学フリマでも話題だった『ベートヴェン・フィクション 楽聖小説集』を「北とぴあ音楽と本祭」に、提供してくれました。ホワイエで販売します! いえーい!

こちら、とっても面白いです。ページを捲る手が止まらなくて、あっという間に読めちゃった。

良い意味で漫画っぽくって、ドラマチックで、めっちゃスラスラ読めるんだよなぁ。かげはらさんの本は…

こちらは一般の出版社ではなく、かげはらさんがご自身のサイトなどで発表してきた作品を改訂したりして収録したもの。

特に私が好きだったのは、書き下ろしだという「アントン・シンドラーと妹」の話。例のベートーヴェン捏造で出てくるシンドラー。妹とこんな感じだったのかとか、お家ではこんなんだったのかとか、いろいろ妄想が膨らむ。

いや、フィクションですよ、あくまでフィクション。でもだからリアルで面白い。人間の…というかかげはらさんの想像力すごい。どんだけ、ベートヴェン周りの人たちが好きなんだ!?(笑)

そして著者自身の後書きによれば「男性目線のシンドラーではなく、女性目線で書く」ということを意識したとか。

かげはらさんによれば、ベートーヴェンの会話帳改竄時件の犯人で、たいていのベートーヴェン伝においてトラブルメーカーとして書かれているシンドラーだけど、女性の弟子や歌手とは意外と穏やかに交流していたらしいんです。

特に妹とは結構長く同居していたという史実から、実は彼は「女性とはうまくやっていける」タイプだったのではないか、というところからこのフィクションを書き出したそうです。面白いよなぁ。

なんというか、お兄さんの心情はさっぱり謎なのだけど、この妹さんの心の動きとか、すごく丁寧に表現されている。そこが漫画っぽいというか… いや、言葉が悪いな。なんていうんだろう、ビジュアルが浮かんでくるようで…

いつかかげはらさんの小説が映画にならないかな…と思ったり、私も妄想したりしているわけです。

というわけで、北とぴあ 音楽と本祭では、ホワイエで販売中のこのかげはらさんの著作にもご注目ください!


バーンスタインと日本の友情の物語『親愛なるレニー』をフィーチャーしたTHE MUSIC PLANT初の「本」のイベント。


著者の吉原真里さんの講演、広上淳一先生との対談、若手ミュージシャンによるミニコンサートの他に、ホワイエには音楽の本が大集合。レニーゆかりのユダヤの焼き菓子やパン、ジャム、そして楽器体験コーナー(チェロやガムラン)もあり。¥2,500   http://www.mplant.com/lenny






スコットランドのトリオLAUが10月再来日。詳細はこちら。http://www.mplant.com/lau/

今年は春のケルト市はありません。秋のケルト市は豊洲にて10月に行う予定。7月1日発表。


THE MUSIC PLANTでは本屋も運営しております(神保町&渋谷)。よかったらのぞいてくださいね。時々店長業務もやってます。http://www.mplant.com/index.html#book


THE MUSIC PLANTではアイルランド音楽名盤ガイドをリリースしております。第1弾 Paul Brady、第2弾 Mary Black、そして第3弾は10月発売。すでに制作が始まっております。www.mplant.com/books/


THE MUSIC PLANTCDショップですが、そろそろ店じまい予定。在庫は限られておりますので、お早めに。http://www.mplant.com/shop.html