日本中学生新聞の川中だいじさんのインタビューが載っているということで、通販してみた「望星(ぼうせい)」という雑誌。でもこの号で紙の本として出るのは最後だという。(これからはウェッブメディアになるらしい)
川中さんのインタビューもとても良かったけれど、それ以上に特集の「積読を考える」がすごくよかったので、普段は雑誌はレビューに載せないのだけれど、ここに記録として書いておく。
まずは川中だいじさんのインタビュー。いろいろ感動だった。
「議論しない空気」に活を入れたい、という川中さん。学校で政治の話はするなと先生に怒られたこと、そして生徒会長に立候補し、当選し、意見箱を設置。
「学食のメニューをふやせ」「売店のポテトを増量してほしい」などの要望に応えたり、充実の生徒会活動を送るとともに、G7の記者会見に出席したい、そのためには「実績」が必要だということになって、自分でメディアを作ってしまったところが、だいじさんのすごいところ。本当に素晴らしいよね。
とはいえ、未来の民主主義をだいじさん一人に負わせるわけにはいかない。みんなで応援していこうではないかと思うのであった。こういう子を孤独にさせてはいけない。だいじさんを応援することで、きっと日本は向こう50年良い国になる。
そうそう、だいじさんがスウェーデンの主権者教育を受けてみたい、と話しているところにちょっと反応。
これ、なんとか実現できないかな。本屋で偶然「スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む」という本を見つけて、読んでみたというだいじさんは、その内容にとても感動したそうだ。なんとか実現してあげたいなぁ。大使館さん、どうですか?
で、同時にこの「積読」特集ですよ! 結果この記事は偶然読んだのだけど、これがすごく良かった。執筆および対談は島田潤一郎さん・ご存知。夏葉社の島田さんだ。
積読、彼は1,000冊くらい溜め込んでいるらしく、それを聞いたわたしは「島田さんですら、こんなんなのだから」と妙にホッとしたことを覚えている。
しかし島田さん、さすがに言葉がいい。「すべての本は違う本へと繋がる、豊かな水脈を持つ」とか、良いこと言うじゃないですか!
いや、ほんとそうだよね。一冊読み終わると関連のテーマの本が読みたくなったり、同じ著者のものを読みたくなったり…新たな好奇心が刺激されるのだ。そしてその好奇心にあらがうのは、とても難しい。
「積読は畑のようなもの。常に新しい空気や肥料をいれてやらないと畑が死んでしまう」とか、「70歳くらいになったら「読む本が家に一冊もないなあ」と思いながら面白そうな新刊を探しに行きたい。それが夢です」とか、泣けちゃう(笑)。
「読んでいなくても、買うことで救われる。買ってさえいれば、いつか読む可能性があるわけだから」とか、積読をめちゃくちゃ肯定してくれているのが、いい。
この漫画もよかったー。積んでて詰んでる!?
というわけで、わたしみたいに積読癖がある皆さん、ぜひこれ読んでください。割と簡単に通販できます。そして「積読」について、勇気をもらえますよ。
さらに島田さん。「旅に一冊だけ持っていくんですが、思いの外早く読み終わったあときは、その時は「読む本がないから本屋に行く」ことができる。あれは素晴らしい」とか…
「読む本がないから本を買いに行くなんて、読書家の夢」とか…
あぁ… わたしも病気が重いよなぁ。
ちなみにわたしがなんで積読しちゃうというと、やっぱり買う本と読む本のバランスが悪いから。でも読みたいと一度でも思った本は買っておかないと、読み逃すのが一番の超恐怖なのである。そして生きてる作家さんなら、絶対に応援したい。ちゃんと新刊を基本的には購入する。
ちなみに我が家の積読はおそらく300冊くらいじゃないかと思います。早く減らそう! そして70歳になったら「読む本がないなぁ」といいながら、本屋に本を探しに行くのだ… (って、別の意味で、それはできないのではないかと思うと恐怖である)。
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