なんと、この歳になって、裁判所というところに初めて行ってきました! 大人の社会科見学?
でもほんと首都東京に住んでるんだもん、こういうことは経験しておかないと損だよね…と半ば野次馬気分で行ったのですが、とても勉強になりました。
\はじめての傍聴ツアー開催しました‼️/
— CALL4(コールフォー)|“公共訴訟”でもっと公正で多様な社会へ (@CALL4_Jp) July 16, 2024
昨日、「ジャーナリストにも渡航の自由を!訴訟」控訴審第1回の傍聴ツアーを開催し、報告会の終わりに記念撮影をしました📸✨(ご本人の許可を得て掲載します)
ご参加くださった皆様、ありがとうございました😊
また次回開催をお楽しみに! https://t.co/9ECXnVSkxj pic.twitter.com/ypTn0HoDWp
ちなみに私が見学したのは、こちらのケースになります。
今回の傍聴ツアー対象は、#ジャーナリストに渡航の自由を!訴訟の、控訴審初回期日。
— CALL4(コールフォー)|“公共訴訟”でもっと公正で多様な社会へ (@CALL4_Jp) July 3, 2024
🔗 https://t.co/iZFyaS3APL
原告の安田純平さん(@YASUDAjumpei)の意見陳述や、弁護団による陳述が予定されています🌱
報告会では、さらに詳しい解説や質疑応答タイムも予定しています。ぜひご参加ください!
いやー すごく興味深かったです。まず裁判所の正面玄関付近で、Call4の皆さんと待ち合わせ。総勢10名くらいだったでしょうか。女性が多く、裁判を傍聴するのは初めてという方がほとんどだったので、何かと安心でした。
まぁ、今、この投稿の頭にも書いたけど、せっかく東京に住んでるんだから、学生のうちとか、いや大人になっても、ぜひ一度裁判を傍聴するといいよなと思いました。実際高校生の子たちで社会科見学みたいな団体もいたし…
裁判所に入場する時、入り口では荷物検査はあったものの、IDチェックとかもなく、普通に入場することができました。一応、オープンで開かれた場というのが、裁判所の原則ではありますな。
今回私は初心者だったし、小心者だったので、Call4さんのツアーに参加しましたが、場合によっては独りでぷらっと行くことも十分にできそうです。(この辺、北尾トロさんの本とかに詳しいのかな…)
それにしてもCall 4さん、素晴らしい。こうやって世の中には社会のために活動している方たちがいる。このツアーも参加費たったの1,000円ですよ。もっと寄付しないとダメだよね。(任意で増額できます) (←すみません、こちら訂正。無料で参加もできます! もちろん寄付増額も!)
東京最高裁。しかも一番大きな101という部屋での傍聴だったのですが、座って感じたのは、昭和な建物だなぁ、ということ。まぁ、当然なのですが。
そして、以下、私が勉強したことを書いていきますが、なにせ出来の悪い学校の生徒みたいなもんで、裁判素人のわたくす。間違っていることを書いてたら、どなたか詳しい方、ぜひご指摘ください。
とりあえずは野崎はこう理解しましたということで、このブログをお読みください。お願いいたします。
ちなみにこの日の傍聴は抽選なしで行けたのでした。裁判の傍聴ですが、傍聴券を出す・出さないはなんと裁判所が決めているんだそうです。これは多そうだなと思ったら、傍聴券を出し抽選ということになる。
(つまり小さい部屋だったり、傍聴券を出さないと言った段階で、その裁判は裁判所に「舐められている」ということになるのではないか!と思ったり)
今回は大きな部屋だったので、まぁ注目は高そうだと裁判所は判断したのでしょう。しかし抽選がないということは、あらかじめ知らされたので、やっぱり舐められていたのかな。つまり世間の注文はこの程度だろう、と裁判所は判断した、と。ふむ。
一方で、傍聴券なしと告知されたのに、万が一部屋がいっぱいになってしまったら、その場合は早い者勝ちで傍聴できる…ということになるんだそうです。へぇ。
部屋は14席x7列だから、100名くらいは入れる部屋なんですが、この日の傍聴席は半分くらいといった感じでした。まぁ、平日の昼間だから来られる人とか限られると思うんですが、もっとたくさんの人が裁判に注目してくれるといいですよね。特にマスコミ。うーん。
というか、世間が注目すると裁判官も「これはちゃんとやらなくては」と思うんじゃないですかね。想像ですが。
そしてこの部屋は基本入退場自由というスタンスで傍聴できます。だから空気は硬いですが、そんなにビビる必要があるもんでもない。
というわけで、部屋に入れられ、適当に座るわたしたち。わたしは二列目中央に陣取ってみました。当然携帯で写真とかはNGで、席に座って最初に思ったことは「今度来る時はスケッチブックと色鉛筆持ってこよう」でした。法廷画家?!
あとTVとかで最初に映す法廷の動画。あれに映り込めないかなと思ったんだけど、どうだったのかな…(笑) あれも最初の何秒とかいって決まっているんだそうです。
裁判は13:40からだったのですが、10分前に会場に入場させられ、そこにまずは黒いマントを着た書記官(男性)が登場。なにやら硬い感じで「写真はだめですよ」とか裁判所における一般的な注意事項を述べます。
堅苦しい感じですが、足元はスニーカーでした。若い人なんでしょうか。メガネもっとよく見えるやつ持ってくればよかった。
そしてその5分すぎくらいに安田さん+弁護団入場(6名)、そしてその2分後くらいに国側の弁護士さん担当者さん(5名)が入場されました。安田さんチームは向かって右、国側は向かって左に座ります。
安田さんチームに拍手したくなったけど、それは御法度。とにかく静かに見守ります。
そうこうしているうちにオンタイムで裁判官さま登場。ここでぐっと空気が引き締まり、全員立たされます。学校じゃねーんだからと思いつつも、まぁ、ここは厳かな雰囲気の演出といった感じですね。みんな真面目にやろう、ということで、こういう演出(いや、演出じゃないって・笑)はある程度いいのではないでしょうか。
そして始まったわけですが、思ったよりあっけなく30分程度で終わってしまいました。法廷で話されていることは、正直よくわからなかった(バカのざき)。
でも裁判官が超えらそうにしているのは、よくわかりました。あの裁判官なんて名前なんだろう。ググったんだけどよくわからなかった。もっと簡単に担当官の名前を見つける方法はないのだろうか。裁判所のホームページ、不親切だよなぁ。
そして内容といえば、何やら紙の提出が義務付けられたのだかなんだか、双方、書類を提出していて、あまりしゃべることはないって印象を受けました。
またこの室内の音響はどうなってんだろうとも思いました。マイクらしきものは各席にあったけど、スピーカーなのだか空調なのだかよくわからないものが天井にあるだけで、どのくらい音響装置が生かされているかは判断がつきませんでした。ノーPAに近いものがあったと思う。
10分以内で説明せよといわれ、安田さん登壇(っていうのかな、この場合)。中央に立ってお話をはじめられいました。黒い半袖のシャツ。思ったより痩せています。
ポリタスでお料理みましたよーとか思わず声をかけそうになったけど、もちろんそんなことは言えるはずもなく、とにかく私は神妙な顔つきで、安田さんの背中を見守っていました。
その後弁護士の先生がフォローっぽく、その場で立ってお話。米国の例や、この件は一往復旅券(昔は目的国別に旅券が発行されていた)時代のなごりだ、等々語ります。
そしてなんだか、次回の書類の締切日?が設けられ、国側にもっと早くならんのかと裁判官が苦言をていする場面もあったりしましたが、そんな感じで裁判は終了。
それにしても裁判長、なんか偉そうなんだよなぁ。特に自分のイラつきを隠さない感じとか。まぁ、それはさておき。
とにかく次回は〜日ですとか、なんとかいって、とにかくあっという間に終わったという印象を受けました。時計を見たら、1時間の予定だったのが、30分で終わってました。Call4のスタッフさんによると「今回は短いだろうとは思っていた」とのことなので、これも予定通りなのかもしれません。
そのあと、裁判で述べられたことについては、ほぼチンプンカンプンだった私は隣の弁護士会館で行われた説明会にも参加しました。こちらはすごくわかりやすくかつ面白かったです。
会議室みたいなところで、総勢30名くらいでしょうか。安田さんと弁護団さんを囲んでの説明および質疑応答の時間もありました。
安田さんが入国を拒否されているというトルコ。これも微妙で、トルコが接している国、結構シェンゲン条約に入っちゃってる。たとえばギリシャとか。国側は、それも含めてあれこれ今回のパスポート発給拒否の言い分けを並べていました。
でも相手国が拒否しているということと、パスポートの発給というのは、まるで次元が違う話。
っていうか、そもそも入国拒否なんて、しょっちゅう海外に行っている人だったら結構ある話ですよ。私は幸いにもそんな経験はないのだけれど、それは行き先がヨーロッパだから。滞在がいつも短いから。でも私の仲間でも特定の国に行けないという人はいくらでもいる。遠距離の恋人に会いに行くのに苦労している人もいる。
過去にはあの温厚なダブリン空港でFワードを連発し別室に連れて行かれたミュージシャンの例もあるし(そう、あの方です)、中東ばかり行っている某音楽評論家さんは「こんなに中東のスタンプが押されたパスポートでは自分はきっとアメリカには入国できない」と嘆いているし…。
それに角幡さんは中国、高野さんはインドには、たぶん今でも行けないと思う。そんなふうに特定の国に入国できないって結構頻繁にあることだと思うんだよね。
だから、なんでそれが、パスポート発給できない=身体の自由を奪う理由になるのかが、まったくわからない。
どうやら旅券法をじっくり見てみれば、そもそも大昔、旅券は渡航地別に発給していたそうで、その名残が残っていることが原因らしい。
しかも安田さんがトルコに入国拒否されているという事実ですら、実は時系列に起こった出来事を並べるとあまりに怪しい。これでは国が恣意的に安田さんを国外に出したくないということが…(以下自粛)
安田さんは、このことを報道してくれるメディアもあまりないと話されていました。
ところで、この説明会で私の両脇にすわった年配のおじさん二人は、プロのジャーナリストっぽかった。あの方たちは誰だったんだろう。話しかけてみればよかった。
二人とも手書きのノートを広げ何やら書いていた。プロっぽい。ノートを覗きこんだんだけど、二人ともめっちゃ字がきったない(笑)。だから読めなかった(笑)。私も自分で書いた手書き文字が読めないことよくあるんだけど、あの人たちはそういう問題はないのだろうか(笑)。
しかしなんか悔しいよなぁ、あの裁判官の人たち、いったい何様のつもりなんだろう。思ったんだけど、この件に興味を持つ一般の人々やマスコミで法廷が満席になれば、裁判官も「これは、やばっっ」とか心の中でびびったりするのだろうか。
あの偉そうな人たちにギャフンと言わせてみたいとひそかに思った私でした。それには「世間の注目」はすごく大事。まずはマスコミ、そして法廷の場。
説明会でもとにかく「社会が注目している」ということが重要なんです、と弁護団の方々は強調していた。今回101の部屋で行われたということは、「裁判所としては一応この件は重要案件だという意識がある」ということらしく、その辺は、まぁ、よかったのだけど。
つまり小さな部屋だと人が入りきらないと判断したんでしょうね。とはいえ傍聴券もなしだったわけだし、ほんと「社会が注目している」というのを作り出すのは難しい。
でもこの件は、誰にでも起こることなんですよ。
しかも身の危険をていして紛争地に行って取材してくれるジャーナリストの方々は、本当に素晴らしいと思う。彼らを応援しなければとも思う。彼らがいなかったら知り得なかったことのなんと多いことか。
海外のジャーナリストのライセンス記事でいいと思う人もいるかもしれないけれど、そんなんでいいのか?
国には合法に入るか、違法に入るかではなく、合法に取材する方法はなかったのだということをよく考えてほしいし、世界中のジャーナリスト仲間と話しても、こんなふうにパスポート出さないなんて事例はないそうですよ。なんというか法律はあるけれど、そこに余裕がないといけない。そのためにも司法の場って、大事なんだよなぁ。
パスポートの発給をしないという、人の自由を制限するようなことを、国がやっていいのか…つまりはそういうことなんです。
それにしても、なんか安田さんだけ、そうやって目にかけたりして、国はいったい何を怖がっているんだろう、とも思った。何を恐れているのかな?
というわけで、また都合があった時はぜひ法廷見学に行ってみたいと思います。Call4の皆さん、親切なガイド、本当にありがとうございました。
それにしても、弁護団の皆さん、かっこよかった。特に代表の岩井信弁護士さん。最後話しかけずにはいれなかった。思わず熱く自分の思いを伝えちゃいました。ニコニコ笑って聞いてくださって、ありがとうございました。安田さんは他の方とお話をされていたのでポリタスの料理の話をふる余裕はまったくなく(笑)「がんばってください」とお声かけしただけで終わりました。
それにしてもこれは私たちみんなの問題です。公共訴訟、本当に重要です。
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