書店POP UP 5日間無事終了! 楽しかった

 またもや書店の店長業務をやってみました。5日間連続。今回は渋谷ヒカリエの方で。






しかし今回も何が面白いって、接客。やっぱり本屋の接客楽しいわ。引退後はこれをやろうかなと真剣に思っています。

野崎さんが接客と思うでしょう? 普段会場で会う私の愛想が悪いのは、コンサートでは制作の仕事をしているからです。接客だけやってりゃいいなら、それなりに上手なんですよ。

しかし本屋POP UPとか勝手に呼んでますが、いろいろ考えました。組織と仕事する時は、結局システム・ハックしかないのかとかといつも思いますが、渋谷の棚本屋で知り合った棚主さんから聞いたこのアイディア、なかなかナイス。

実際、ヒカリエでPOP UPしようと思ったら、何十万ってかかるわけですから。

でもって、あいかわらず覆面CDは、売れるし。色々考えちゃいます。ただどうしても自分が売るとなると「これはこうなんですよ」とか内容説明したくなっちゃう。「それじゃ覆面じゃないやんけーーー」「ダメやんけーーー」という声が飛んできそう(笑)

でも本当に普通の人が覆面CD買って行くと、この人大丈夫かな、音楽わかるのかな…と心配にになるのも事実。それも失礼か。でも本当に複雑な気持ちです。

そして、まぁ、売れるといっても「棚の家賃をカバーするほどには売れない」。だからやっぱり考えないといけません。

でも今回、開催中には、イラストレーターの柏木さんや、作家のかげはら史帆さんが来てくださり、店長しながらおしゃべり。特にかげはらさんは、ずっと大ファンだったんですけど、やっとリアルでお会いできてえらく感激しました!!! 

あと今回『高円寺 本の長屋』さんとコラボしたのですが、それも良かった。長屋の参謀さんとおしゃべりしたり、棚主や関係者のみなさんが次々とお店に来てくださり、本を買ってくださったり「勉強になりました」と帰っていったり。

棚本屋、そろそろブームも落ち着いてきたし、ここらで、ちゃんと本を売るってことを考えるべきだと思うんですよね(あ、また「べき」って言っちゃった)。なんか都内棚本屋でコラボしたら、面白いと思うんだけど。そういうのに柔軟なオーナーがいないのも問題ですね。ま、棚「本屋」といえども、結局運営側が興味があるのは棚主が払ってくれる家賃だけなんですから。

まぁ、でも高円寺の皆さんの、自主的な行動力。それは素晴らしいと思った。さすが杉並区長を生んだエリア。こういうのには勇気をもらいます。さすが高円寺。連帯感というかコミュニティ感というか。

そして自分も高円寺に棚を持とうかなぁ、と気持ちが揺れる。しかし、自分、中央線文化になじめるのか?? ちゃんとした距離を持って付き合えるのか。一人行動が好きなくせに、ついつい他人におせっかい妬いちゃうこの性格!(笑)

いや、付き合うことはできるだろうけど、それで自分が余計なおせっかいをやいて、いっぱいいっぱいになっちゃいそうなのが怖い。なんでもすぐ夢中になるから。

それにしても渋谷で今回やってみて、この感じは神保町にはない!!と思ったのは、渋谷の本屋の棚の裏にあるおこもりべやがナイスだったということ。あそこ、棚の裏に寝そべって本が読めるスペースがあるんですよ。(2箇所)

あそこ、すごく良いのは、親子連れがくると、「あそこ楽しいよ」と絵本を持たせて、子供を誘導してあげる。そうすると、大体の子供は目を輝かせて、おこもり部屋へ入っていく。

子供がそんな「あなぐら」に落ち着いてくれると、お父さんやお母さんはゆっくり本を読めるんで、すごく便利なんです。

それに子供は狭い空間が大好き。なんか目がイキイキとしちゃって、特に「はなをくんくん」を声を出して元気に読んでた男の子、可愛かったなぁ! 

他人の子供には無責任に可愛がれるので良い(笑)

今や年長さんで字が読める子も多いらしく、その子も5歳だっていってました。それにしても男の子は特に面白い。女の子もそうだけど、最初は遠慮がちにしているんだけど、場所の空気を掌握すると、急に元気になって、ずうずうしくなってくる。

子供を見ていると、人間の本質を見る思いです(爆)、おもしろーい! 子供でも、大人のおっさん(特に政治家)でも、そういうの、変わらないですね。(by 黒野崎。いや、子供は好きですよ、もちろん)

こういう、なんというか、こういう自分の性格もすごいなぁ、と自分でも思う。ちょっと呆れるけど、なんでも自分なりのアイディアをためそうとする。あまりにCEO(小さくても)に向いている、このポジティブ性格! あ、いかん、また自己肯定感があがってしまった!! でも正直、本なんて、ちっとも売れないんですよ。

しかし、やっぱり私がよく買ってくる旬のノンフィクションは、渋谷ですごく売れるんですよね…。うーん、考えちゃうよなぁ。

神保町は神保町で、なんか勝手に手数料を変えたらしく(いや絶対に案内メールもらっているんですが、私としたことがうっかりしてちゃんと読んでおらず)、もうなんかあっちをやめようかなとも一瞬思ったのですが。

ただあっちは著名作家さんや、プロの翻訳家の方がいて、棚持っていると「はく」がつくような気もするんですよね。なんか、こう、ブランドものって感じがするんだよなぁ。ただそんなブランド街に店を持っているとはいえ、私の棚は位置がものすごく悪いし、考えちゃいます。

しかも土曜日は店長業務いつも取り合いだし。土曜日取られたら、5日連続とかできないわけで。

そして、高円寺の本の長屋さんは棚代はそれなりにするけど、売り上げからの手数料が取られないらしい。じゃあ、あっちにも棚を持つ? 

都内に3店舗持つのは家賃がきつい。それに三か所、ちゃんとメンテできるのか? 自分? 

すみません、I am thinking loud。でもなんかやっとやり方が開けてきた気がする。渋谷もあんなに嫌ってたのに(爆)、店長5日間連続でやると、なんか愛着湧くんですよね。売り場を育ててみたくなるような。

ま、いいや、年末までに考えよう。そして、今回もかわいそうだったのが、ラウー!! ずっとヒカリエでかけていて、おそらくのべ200人くらいの人があの音楽を聴いたというのに、誰も何も言ってくれなかった。

iPadの中の彼らが必死に演奏しているので、ちょっと悲しくなりました。普通の人って、こんなに音楽わかんないのかーーーい!?(あ、いかん選民思想だ、それ)

でも、これとかさぁ… こんなにいいのに!! しかも彼らこんなに一所懸命演奏しているのに。


ま、いいや、頑張ろう。とはいえ、ラウーのツアー、皆さんのおかげで、初日17日がいっぱいになりました。コンサートを確実に観たい方は、お早めにどうぞ。

次の書店イベントはおそらく11月です。


LAU(from スコットランド)来日します。10月17日より。www.mplant.com/lau/ 初日の南青山曼荼羅公演、一旦ソールドアウトとなりました。他の日程はまだ余裕あり。ぜひ。詳細はこちら。http://www.mplant.com/lau/

秋のケルト市は豊洲にて10月19日。ラウーと藤田恵美さん(ex - Le Couple)の公演。http://www.mplant.com/celticmarket/


THE MUSIC PLANTではアイルランド音楽名盤ガイドをリリースしております。第1弾 Paul Brady、第2弾 Mary Black、そして第3弾はLAUのコンサート会場で先行発売 www.mplant.com/books/


その他、この夏はおなじみピーター・バラカンさんの来日50周年企画で、プロモーションのお手伝いをしています。

*音楽映画祭アンコール上映 Peter Barakan's Music Film Festival セレクト 詳細はこちらへ

*10月19日、20日 Live Magic! - www.livemagic.jp  LAUも出演しますよ。