本日最終日! 昨日はアイルランド映画祭に行ってきた。『湖畔 That They May Face the Rising Sun』

いやーーー まじでよかった。静かな静かな映画。あまりに静かで、見ながらも(昨日は朝早かったので)実は2、3回寝落ちしてしまったけれど、すごくよかった。

故郷に戻った作家とその妻。アイルランドの、いかにもアイルランド人の田舎の人たちといったおじさんたちとの交流が描かれている。

映像がすごく綺麗で、とくかく静かで、しみじみと良い作品だった。音楽もピアノが時々流れるだけ。

あとはひたすらアイルランドの田舎。そして、その人々。ちょっと笑えるセリフもあり、笑ってもよかったのかな、と思いつつ、昨日の映画館は割と混んでいたので、声を殺してしまった。

不思議はタイトルの意味は、エンディングのシーンでわかる。その意味があまりにも素敵。

いやー よかったなぁ、と感動しつつ、エンディングのクレジットを見ていて気づいた。

South Wind Blowsってプロダクション、どっかで聞いたことあるよな…と思って見てみたら、最後に出てきた名前で、なるほど!と。プロデューサーは、あのフィリップ・キング。

なんだ、やつのプロダクションだったのか(ニヤリ)

古くはスクーリオンというバンドで、あまりイけてないミュージシャンをやっていたフィリップ(担当楽器はハーモニカだったか?)は、ドーナル・ラニーを中心にすえた「Bringing it all back home」というすごい音楽ドキュメンタリーを1990年に作った。

あれは、今だから書けるけど、チーフタンズを徹底排除したアイルランド音楽ドキュメンタリーの傑作だった。あれによって、チーフタンズ以外のすごいアイルランド音楽が世界に紹介されたと言っていい。

当時、あの番組を日本でもNHKが放送をしようとした動きはあった。でも最後の最後にダメになっちゃったんだよね。でものちにDVDにもなって日本でもみられるようになったからよかったんだけど。あれは確かポニーキャニオンとか、そういうところからのリリースだったかな。

そして、フィリップ。最近ではThe Gloamingのドキュメンタリー、テレビの歌番組Other Voicesなどを手掛けている。とにかくアイルランドの音楽映像といえば、この人、というすごい人なのだ。


ま、それはさておき、彼がこんなフィクションの映画の世界にも進出しているとは思わなんだ。すごいな。

とにかくすごい作品で、結構向こうではあれこれ賞も取っているらしい。もっとも日本ではこの映画祭が終われば、この作品がまた見れることは…あるんだろうか、とも。

今日はアイルランド映画祭の、早くも最終日で『ブルーフィドル』と言う作品が上映される。お時間がある方は仕事帰りにぜひ。19:00より恵比寿のガーデンシネマにて。

アイルランド映画祭関係者の皆さん、今年も本当にありがとうございました。また来年も楽しみです。

こちらのトレイラー。音楽がThe Gloaming なんだよね。素敵。


THE MUSIC PLANTとしての次の公演は、こちら。

Caoimhín Ó Raghallaigh クイヴィーン・オ・ライラwith 黒木千波留
7月24日(木)南青山曼荼羅19:00開演 
¥6,000(+ドリンクオーダー) 
詳細はこちらへ


野崎は作曲家:日向敏文さんのマネジメントおよび宣伝をお手伝いしております。6月25日に新作「the Dark Night Rhapsodies」がリリース。配信でもすぐ聴けるようになりますので、みなさんもぜひ。こちらが特設ページ(Sony Music Labels)。

そして、その日向さんのひさしぶりのパブリック・イベント。6月26日 代官山「晴れたら空に豆まいて」にて。詳細はこちら。ニューアルバムの視聴会&公開インタビューと言った感じ。出演:日向敏文、松山晋也、オノセイゲン


民音さん主催でゴサードシスターズの来日ツアーもあります。詳細は特設ページへ。


ポール・ブレイディが12月にケルティック・クリスマスで来日します。詳細はこちらへ。


2年前にレコーディングした無印良品BGM29 スコットランド編がやっと公開になりました。良かったら、聞いてください。プロデュースはLAUのエイダン・オルークにやってもらいました。