北欧全般にいえることだが、女が強くて、強くて、強すぎるものだから「レディーファースト」なんていう概念が通用しないのは、フィンランドでも例外じゃない。女だからといって優しくしてなんかもらえない。でも女が強い方が家庭も国も栄えるのだわ。
ちなみにご存知でしたか? フィンランドには、女性の大統領と女性の首相がいる。ちなみに野党の党首も女性なんだって。これは私も今日知った事実。大統領は昔はアメリカみたいなやり方だったのだけど、現在は直接選挙で選ばれるのだそう。
写真はタルヤ・ハロネン大統領と、ピンクのスーツを着ている彼女はまだ40そこそこのマリ・キヴィニエミ首相。そういや向こうの音楽系の公の組織であるMUSEXのトップも女性。FIMICのトップも女性。文化庁の役人だと紹介されたのも女性。文化担当の国会議員が来てみれば、これまた女性ときている。そして、みんなパリっとしたスーツを着て、なんだか見た目も「とっても強い」。
実はいつだったか無印良品のレコーディングで海外出張したとき、クライアントのおじさんから言われたことがある。「野崎さんはヤマトナデシコなんですよね」と。「うわ〜、私そんなこと言われたことないですよ、全然おしとやかじゃないし」と私が言ったら、そのおじさん曰く昔の女性は強くて優しかったんだって。なるほど〜。「強くて優しい」。確かに理想かも。いいよなぁ、そういうの。ちなみにメアリー・ブラックから20年くらい前にもらったカードにも「Yoko, you have a big heart and strong spirit」って書いてあるんだよね。ほんと女はそうでなくっちゃダメだよね。落ち込んだりしたときは、この二人の言葉を思い出すよう努力している。そして、いつもそうありたい思っている。まだまだ修行がたりない自分なのだけど。
それにしても、ずいぶん前だけど私が関わった無印良品さんのBGMのCD、海外レコーディング。BGM4(ダブリン)、BGM7(スコットランド)、BGM8(ストックホルム)と担当した。ミュージシャンの選出からレコーディングの現場から、ほとんどこちらの自由にやらせていただいた。なつかし〜い!
話がそれた。ちなみに「フィランドはどうやって自殺率を半減したか」という興味深い記事。半減したといえど、フィンランドの男性の自殺率はかなり高い。老後の心配も生活の心配もない国なのに、人間はなかなか幸せになれないねぇ……とアラマーイルマン・ヴァサラットを聴きながら思うのであった。