やせ我慢の世界?

今日は久々にユキ姐さんとランチをし、気合いが入った。帰りに成城石井でこんな卵を買った。明日の朝、ご飯をたくのが楽しみである。

さて今日は午後から某会場へ下見に行ってきた。来年春/夏の公演なのだが、会場を見るとコンサートのイメージが固まる。普段、お客として見ている会場でも、やはり実際にそのアーティストをやる、という前提のもと下見しないと、やっぱり見るべきものが見えていない。ほぼ10年ぶりくらいに行った、その会場はまるで雰囲気が違っていた。こんな小屋だったっけ?(笑)

で、そのあとDUOによってヴェーセンの手売りチケットを引き取ってきた。300枚発券してもらったのだが…果たして全部売れるのだろうか…厳しいだろうな。でも頑張ろう!

DUOのチケットって初めてだわ…結構、紙が厚いのね。300枚となるとかなりの高さがある。うむむ…

しかしOグループ、およびDUOの前、渋谷のあの通りは夕方の時間帯になるとO-EASTやWESTでやってるアイドルグループのおっかけの皆さんが地べたに座ってたむろしているので、すごい雰囲気である。今日はなんだかたくさんのおっさん(とはいえ、私よりは年下に見えた)がたくさんいた。

どうやら某アイドルグループのファンクラブだけで、ソールドアウトな公演なんだそうだ… なんか考える。オレたちかっこつけてスウェーデンの伝統音楽、とか気取っているけど、その実はとても貧乏でいつもヒーヒー言いながらライブを作っていて、かなりみっともないんでねぇの? あっちの方がかっこいいんでねぇの?って(笑) 

会員組織で売れちゃう公演ってホントにいいんだよね。いい、ってのは手がかからない、って事。仕事的には「手離れがいい」って言う。よく代理店の人が使う言葉だ。ファンクララブ組織だけでソールドアウトなら、これほど手離れのいい仕事はない。グループ名を聞いてみたのだけど、まったく分からなかった! でも羨ましい。いいなぁ!!

実はヴェーセンはバンド結成25周年だから何かノベルティを作ろうと考えていた。最初食品ものがいいだろうと言うことで、あれこれ研究した結果、某食品ノベルティ制作会社さんのショールームを訪ねた。今や駄菓子とか、クッキーとか、煎餅とか(煎餅は前にも作りましたね!)なんでもバンド名を入れたオリジナルのものが、割と簡単に制作できる。

ショウルームで優秀そうな若者の営業マン2名に、あれこれ見せてもらう。「こちらは●グザイルさんで、10万個とか作られてるんですよー」とか説明を受け、正直ドン引き。な、なるほど、そういう売れている人たちこそ、こういうノベルティに積極的で、すごい金儲けをしている……と言ったら失礼か……あれこれビジネスにしてらっしゃるわけだ。

しかも、なんと一人一人、キャラクターみたいなイラストまで作っている。つまり、その分、種類も商品の数も豊富である。●グザイルとか、●KBとか、人数が多いのはそのせいなのか!?と驚愕。いや、でも実際、このノベルティ制作だけでスタッフ何人か雇えるんでしょうね?…とすぐ私などは思ってしまう。

彼らはコンサートに来るお客、1人1人に1円でも多く使わせようと、ものすごい努力をしている。見習わないといけない。今、読んでいる永ちゃんの本がなかなか面白いのだが、永ちゃんのコンサートは行くたびにタオルのデザインが代わり、その度にファンはコンサートチケット以外にも1万とか、そういう金額を会場で落としていくそうなのである。うーん。

うん、分かる。分かってはいるのだが……。残念ながらウチのミュージシャンには,そういう事がまるで似合わないのである。正直、あんな風に下品にはにはなれない。(あっ、言っちゃった!)まぁ、あそこまで露骨なのはナシにしても、たとえば洋楽のアーティストだって、ミート&グリートに幾ら、ハグに幾ら、とか。そういうのやってる人は多い。ウチもやったら、ウチの連中でも多少はお金になるんだろうか。でも、なんかそういうのって……ちょっとみっともないよね?

悲しいかな、ウチは、そういうみっともない事は出来ないジャンルのものをプロモーションしているのだ。まぁ、いいや、いいのさ。オレたちは、そうやって、やせ我慢の世界を生きている。そういう事でいいのさ。だからファンの人も音楽さえ良ければ,他はいい、ってなくらいのドライな感じでいてほしいし、私も余計なものを作って売ったりはしないように、とは思っている。

でも、そうねぇ、ミュージシャンも喜び、ウチも多少お小遣いになり,ファンの人が喜んでくれるなら、固い事言ってないで…って事なのかもしれないよねぇ…

でも、ヴェーセン、この音楽さえあれば、何もいらないよね。私はそう思っている。



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