自分でどう行動するかなんて、自分で決める。


まだまだ電車に乗って出かけるまでには勇気が必要。ショパン展以来、電車には乗っていない野崎ですが、皆さんはどうお過ごしですか? いよいよ来週、友達と好きなご飯写真はアラマーイルマン・ヴァサラットというユニークなバンドのリーダー、スタクラ。もうだいぶ前の写真ですが、懐かしいなぁ。プロモ来日の時かな。日本人がマスクをしているのを見て、自分もしたいというから買ってあげたのだった。

ご飯を友達と食べるという行為はまだ解禁していないが、来週大好きな友人と大好きなレストランをついに予約。早めの時間帯で、間引き営業みたいなことになっているらしいし、よく知っている場所なのでたぶん大丈夫でしょう。そうやって少しずつ自分の行動を考えていきたいと思う。

でもきっといろいろ難しいよね。例えばご飯だって、とりわけるのを自分たちでやらないでお店の人にやってもらうとか、喋る時はマスクするとか、人によって温度差もいろいろだろうと思う。いつだったかべるファースト出身の友人が80年代の北アイルランドの状況について「その人がカトリック系か、プロテスタント系かどういう考えの持ち主か、そしてどのくらいそのことを真剣に考えているかは、もう探っていくしかないのよ」と教えてくれたのだが、そんな感じなのかもしれない。彼女は教えてくれた。考えが違っても最初から喧嘩や口論なんかしないんだ、と。少しずつ会話の中でさぐっていきながら、その人がどういうことを考えているかを探りながらいくしかないんだよ、と。相手がコロナにたいしてどんな風に考えているか。よく考えながら行動しないといけない。よく知っている友達ならストレートに聞く、というのもありだろう。でも、まったく知らない人には少しずつ探っていくしかないよね。しかし道のりは長いな。

さて数日前にこんな記事が…

これですが、私も元新潟県県知事のこの意見に賛成です。医療関係者だっていろいろ。「感謝しろ」と強制されるものではないはずです。子供だって、大人だって、誰だって、自分の頭で考えて自分なりの評価を下すことが重要だと思う。

ライブハウスだってそうです。一つの職種に一つの評価って絶対におかしい。いろんな意見があって当然。自分が接した方がたまたまそうだっただけ…ということもあるでしょう。

例えば今、ライブ・ビジネスが大変だって言うけれど、それだってリスクを自ら取って一生懸命に制作してきた主催者、リスクを取らずに儲かることしかしてこなかった主催者いろいろです。スタッフに対してもきちんと補償をする主催者、口ばっかりで何もしてくれない主催者、まったく無視を決め込む主催者、いろいろでしょう。会場だって、必死に融通をきかせてくれる会場、キャンセル料をばっちりとってまるで痛みを感じてない会場…さまざまです。

そういうことを考えずに「〜に感謝しなさい」というのをマストにしてしまうのは、どうかと思うわけです。…っていうか医療関係者に感謝って、海外から触発されて始まった感じないですか? 私の印象だけで言ってますけど。日本にちゃんとエッセンシャルワーカーの皆さんに感謝するって自然発生にできたかどうか、甚だ民度が…(以下、自粛)

逆なことも言えるわけで、私は東京のタクシー運転手を評価していないことは、時々ここにも文句を書いていますが、そんな中でも素晴らしい運転手さんに出会うことがあります。まるで空を飛んでるみたいな運転、まったく感じさせないブレーキ。すべてが完璧な運転手さんに池袋であったとこがあります。ツアーの時でも、ツアーじゃない時でも、運転が上手い運転手さんは、私は必ず褒めるようにしています。まぁ、おばちゃんに褒められても嬉しくないかもだけどさ。そういうことは自分で決めたい。評価されるべきは「職業」ではなく「その職業に対する従事者の態度」だと私は思うんですよ。

そういや松山晋也さんがポール・ブレイディにインタビューした時、松山さんのビッシリ書かれたノートをのぞきこんで「すごい準備(preparation)」と通訳の染谷和美さんが言ったら「attitudeだ」とポールが言い直したのが思い出されます。なるほど、と私も染谷さんも納得したのでした。

みんなが誇りを持って、みんなが自分がたちが何ができるか考えてベストを尽くせば、この世はもっと良い場所になることは間違いありません。大事なのは、自分の職業に対する態度だし、それを周りの人は、自由に自分の頭で考えて評価する。そういうことだと思うんです。

昨日よりベターな明日になることを願いながら、今日も1日頑張りましょう!!

今朝は元気になれる、この不思議な音楽をお楽しみください(笑)


PS
昨日アップリンクさんのこの件が話題になっていた。浅井さんとは何度かご挨拶した程度で向こうは覚えていないと思う。ただリアルにお付き合いのあるところだから、私も自分なりの印象は持っている。パワハラ的な部分は映画業界にも音楽業界にもよくあることだが、それをよくあることだ、と片付けてはいけない。いろいろ価値観が変化しているこんな時代だが、ただそこに「愛」があるか、ということに尽きると私は思う。