『暗幕のゲルニカ』読みましたよー なかなか重厚な世界で、大戦が始まる前の不穏な空気をよく捉えているし、911の以後のアメリカの空気も思い出した。
それにしても、いつまでたっても人類は学ばないね。このピカソの名画『ゲルニカ』をめぐる二つの物語が同時進行で語られ、そしてシンクロしていく。戦争がこの世から消えてなくなるまで、ゲルニカはピカソの、そして「私たちの」思いを伝え続ける。
こちらはwikiにあったタペストリーの方のゲルニカ。圧倒的だよね。
「ゲルニカ」見てみたい絵画の一つなんだよな。実は私はスペインとイタリアって行ったことないんだわ。ロリーナ・マッケニットがアルハンブラでやった時、飛行機も取りかけたんだけど、マドリッドまで直行便じゃないことを知って、その時は挫折したのだった。
もうこの歳になって行ったことないから、おそらく行けるとしたらもっと年取ってからばあさんでも参加できるような団体旅行で、ってことになるのかもしれない。ボッチチェリの『春』と、ピカソの『ゲルニカ』は、実物が見たい絵画。特にフィレンツェは本当に一度行ってみたい。そしておいしいものもいっぱい食べたいなぁ。新婚旅行かなぁ、やっぱ(爆) ただボッチチェリは2m x 3mだから、それほど大きな作品じゃないんだよね。一方のゲルニカはバカでかい。
いやー それにしてもまたもやスイスイ。楽しく読めた。ずっしりと重い内容だが、テンポの良さ、読みやすさなどは、もうさすが中のさすがである。ピカソの愛人ドラの気持ちで進んでいく感じがやっぱり上手い。『たゆたえども〜』もテオと画商の友人の気持ちで進んでいっていたが。そしてピカソやゴッホ本人からは、ちょっと距離を置く視点のが著者の手法なんだろうなぁ。
ところで最近、こんなニュースも。これには興味津々。
なんと今、まさに原田マハ『暗幕のゲルニカ』読んでます:「ピカソの愛人」ドラ・マール。1冊のヴィンテージ手帳から見つかったその人生|美術手帖 https://t.co/tLWP6YcZaU
— 野崎洋子 (@mplantyoko) July 4, 2020
見たら、まずその大きさに圧倒されちゃうかも。
ピカソってやっぱりすごいんだなぁ。
それにしても、たくさん読んだし、原田マハはそろそろ卒業かなとは思う。先日、トイレに置いてあった週刊文春をひらいてびっくり。連載持ってるのね、彼女。っていうか、気づいてないの、オレだけーーーっっ? 文春、結構隅から隅まで読んでるつもりだったんだけどなぁ。全然ダメだな、私も。
次はめっちゃ楽しみなノンフィクションを読む。信頼できる人たちみんな絶賛しているので、これは間違いないだろう。楽しみ。
それにしても最近は本を読むことが楽しい。が、これもコロナ鬱みたいなものなのか。不安だから知識を得たくて読む。早く仕事の山を片付けて編み物でもゆっくりしたいのだが… それもなんかなぁ。
今日も天気悪いけど、少しずつ仕事を片付けましょう。収入ないけど、仕事はあるんだよ…(笑)