さて、コロナ禍ということで「ニューノーマル」な世界がやってくるとのことなのだが、果たして公演はどのように作って言ったら良いものか、本当に迷う。
このホールで来年早々公演をやるわけだが、どうしたらいいのだろう。上は315席ほどの某ホール。一応9月下旬からは隣の席をあけることなくぎっしり売ることもできるのだが、果たしてそれはどうなのか。
それはチケットを買うお客さんの立場…である。
このホール、都内でももっとも「割りの悪い」ホールの一つだ。普通、都内の会場のキャパ=1,000円以上とされる都内のホール。それをいうと外国人のプロモーターにびっくりされるわけだが、ここはなんと1席2,000円するのだ。
伝統音楽だからJASRACは回避できるとして、それにしてもありえない値段。でもロケーションは抜群によく企業のオフィスと共存しているからお客様の導線は素晴らしいとはいえないのだが、とにかく終演後の楽しみや、そのエリアに行こうという気持ちを盛り上げてくれる、まぁ土地代だと思えば納得ができないわけではない。
ま、いずれにしても少しずつコロナ禍が収まって、クラシックの公演なら客席を満席にしていいと言うが、それでお客さんは安心してコンサートに来場できるのか? はなはだ問題である。
ではキャパシティの半分ということで販売しようか。でもそれではチケット代はおそろしく高くなってしまう。
では、この315席。どうやって埋めようか。例えば隣を空席にしてほしいお客さんには2,000円払ってもらうか? でも隣といっても両隣もある。家族で来る、夫婦で来る、カップルで来る、家族で来るということもあるだろう。場合によっては家族4人です、なんてこともありうる。
しかしお客様の中におけるそれぞれの温度差も問題だ。果たして通勤が始まっていて大都市圏を通るような友達は、もうすでにかなり普段通りの生活を営んでいるという人もいる。一方でフリーランスだったりすると、それぞれまちまちで、家にほとんど籠っている人も多い。都心に出て行くのは怖い、という人もいる(私も含め)。
では、例えば隣をあけるエリアと、びっちり売るエリアと分けようか。うーん、それも変だよなぁ。それにそれによって音楽体験が不公平になるという問題もある。
感染ということについては、この公演は静かに聴くタイプの音楽なので、お客が声をあげたり叫んだり、演奏中にしゃべったりすることは考えにくい。普通にマスクをして静かに聞いてもらえれば、危険はないと思う。なのでそこは心配していない。ただ単に来場されるお客様の気持ち、気分の問題だ。重要なのは心理状態なのだ。他人と肩がふれあっていて、1時間半の公演が持つだろうか。
そういえば、ホールはホールで、短めの公演を2回回しにする主催者さんもいるんですよ、と言う。うーん、でも短めの公演をやったとして… どうなるんだろう。アーティストは音楽に没頭できるのだろうか。
とにかくニューノーマルとやらに向けて、あれこれ考えるのだ。
「バンドにエイド」が終わって、ケルト市が終わって、バンドにエイドの発送作業が終わったら、この案件をどうするか結論を出さなくちゃ。本当は8月に発表して、いつもどおりじわじわ売っていく戦法を考えていたのだが、うーん、こいつは困った。そもそもこの公演日までに外国人に向けてボーダーは開くのか。コロナの状況のレベルはどうなのか。まだまだわからない。でも2021年はなんとか… なんとか公演を実現したいよなぁ、と思う。
なんか座席を売るのに良いアイディアある人、ぜひこちらまでご連絡ください(笑)。いや、マジで真剣です。
こちらは名古屋の宗次ホールさん。苦労がにじみ出る…本当にお疲れさまです。エールを送ります!!
徐々に当日券でご来場のお客様が増えつつあり、少しでも多くの方にお聴きいただきたいという希望、しかし座席の数(310席)だけお客様をお迎えするには、ホワイエ、お手洗い、玄関等の対策がまだ不十分という判断のすり合わせでこの様になりました。宜しくお願いいたします。 https://t.co/anMVSRTVI8
— 宗次ホール企画制作部 (@Munetsugu_Stage) September 21, 2020
さて「バンドにエイド」金額を計算してみたら、現状、概算で1アーティスト¥106,842。すでに目標の10万超えた! でも送金手数料とレートの不安定さを考えたら、もう少しほしいかな。最後まで頑張りますよ。