はたして東京五輪はあるのか、ないのか 続き

春は近い。今年の写真だよ。


うーん、オリンピックですか。もうここまで来たらお金で解決できることはお金で解決しましょうよ、とわたしなんぞは思う。卑怯に聞こえるかもしれないけど、お金で解決できることはお金に解決させる。それが無駄のない道だったりもする。

残念ながら、ここまで進んできてしまったのだ。残念ながら過去は取り返せない。保守に投票している選挙民たちや、選挙に行かない人たちや、この事態を放置してきたスポンサーやメディアの責任だが、それを攻めたところで何もはじまらない。早く無理のない着地点決めて、ちゃっちゃと具体的に進めましょうよ、と。もしかしたら、わたしが情報不足なだけ?

お金で解決できることは、まだいいのだ。「お金なんてただの紙切れじゃないか」と田中泯さん…もとい、田中泯さん演じる『ハゲタカ』の加藤技師は言った。人の命はその代わりなくしてしまったら取り返しがつかない。

グリーンランドとか…保護されている地域に行った時の、人口が圧倒的に少ない国や田舎にいった時の、あの果てしない絶望感から比べたら、まだまだ日本は自分でなんとかできる国だ。いろいろあっても、多くの人は健康的で頭がよく、高齢化が進んだとはいえ動ける人はとても多い。お金は自国で刷ってるし、この危機はなんとか乗り越えらえる。そりゃあ近い将来ハイパーインフレ来ちゃったり、そうでなくても未来に多額の負債負わせて、我々はひどい大人たちだ。でもここまで来たらもう落とし前をつけるしかなかろう。落としどころを早く具体的に示していただき、お金で解決できることは解決して次へ行こう。

オリンピックをやるのか、やらないのか。わたしはそういうことを言っているのではない。だいたいオリンピックの本当の目的はなんだったのか、スポンサーのみなさんも含めもう一度よく考えてみてよ。なんのためにオリンピックをやるのか。

巨大マネー? それは別として、そうじゃなくって、何がオリンピックの目的だったのか。オリンピックの目的って、人々にスポーツの素晴らしさを伝えることじゃなかったの? オリンピック憲章、もう一度読んでみようよ。そしたら…  それは競技を実施し、それを観客に見せ、テレビで中継し、スポンサーがつき…みたいな現状のモデルの他にも方法はあるのではないか。今、それを言っても遅いのか?

実は先日アニメ『アタックNO.1』をU-NEXTで見てもうた。早くこんなのは解約せねばと思いつつ、ついつい編み物のお供に…。104本もあったので、全部は見れなかったけど、子供のころの記憶ってすごい。ビデオもなかったから一度もしくは再放送ででしか見てないと思うんだけど。子供のころのわたしにめっちゃ印象を強く残した。

いろいろ言いたいことはあるにせよ、これが60年代に制作されたというのはすごい。独立したばかりのケニアとか、沖縄なんて実写まで組み込まれ、わりときっちり紹介されている。しかもそういうサポートが必要な地域も、サポートだけじゃない、きちんと自尊心を取り戻し…みたいなことまで描かれている。しかも世界選手権が行われた場所はソフィアだよ。ソフィア! 当時東欧なんて未知のエリアだったと思うのだけど。そしてなんと街中で、路上演奏されているバグパイプまで紹介されるシーンがある! 驚愕。というか、そもそもわたしは博多弁や関西弁があることも、この漫画で知った。

もちろん今見れば、差別用語、女性蔑視、パワハラ、モラハラ、暴力満載でとても地上波では紹介できるもんじゃないが、それでも当時にしては素晴らしかったのではないかと思える箇所がたくさん存在する。(あと音楽がなんか、こう、典型的でいいいよね。こんなホームページも見つけた!!)

このブログに何度か書いているように、わたしはスポーツ観戦はしない。そんなわたしもスポーツ中継を見れば、その場はそれなりに感動したり涙したりする。そして後から「こんな人のやることに感動してる場合ではない」と自分ごとに振り戻し、気合いを入れるのがいつものパターンなのだ。オリンピックが嫌いなのは、あの熱狂する大衆に自分がついていけないことにある。まぁ、オリンピックの期間は息とめて、じっとやりすごすしかないな…と毎回思ってきたわけなのだが… わたしがあまりに強くそう思いすぎたせいか、こんな事態になってしまった(笑)。

でも、そんなわたしでさえ、オリンピックはやりさえすれば必ずなんらかの感動を呼び成功するのはよくわかっている。オリンピックにおいては「やらない方がよかった」という結果はありえない。イベントはうちの小さな公演でもそうなんだけど、金銭的な要素だけじゃないからね。スポーツの世界的レベルの競演ともなれば、そりゃあ感動を生まないわけがない。

極端な言い方をすれば、やってしまえば、おそらく後悔することは少ない。だからこそ! だからこそやる前にしっかり検証が必要なのであるが、それはもう今言ってもしょうがない。

スポーツの素晴らしさを信じよう。やれば絶対に感激する。見れば絶対にみんなが涙する。今までのオリンピックと違う何かスポーツらしい盛り上げ方を、頭のいい人たち!! ぜひ考えてみてちょうだいよ!

あっ、やばいオリンピックの応援をしてしもた。世界中がスポーツの感動に沸けば、ウチみたいな小さな感動をプロデュースするのに必死なところなんぞ、一発でふっ飛ばされてしまうっていうのに。いや、もう黙っとこ(笑)

まぁ、お金で解決できることとして… 何があるんだろう。選手の徹底した隔離には本当にお金がいくらあっても足りない。飛行機チャーターとかまでいけば本当にお金はすっごいかかるだろう。何日かごとにPCR検査とか、昨年のウィーンフィルなみの対策が必要になってくる。来日人数はウィーンフィルの何倍になるのだろうか?

でももしかしたらお金でいろいろ解決してしまえば… いわゆる競技はなし、でもスポーツの素晴らしさを伝える何らかの何かをやる、というオチでいいのではないか。なんかこう斬新な新しい形態でのオリンピックってないのだろうか。

昨日SPAのWebで掲載されたサムソンさんの名文。爆笑の中にめっちゃするどいことがいっぱい書いてある。必読。なんかこういうことが明らかになり、アップデートされていくということだけでオリンピックの存在意義があったように思う。