オランダ出張 日本入国編

さてここからが本題です(笑)

今回の渡航の最大の難関。それは自分の国に戻ってくること! 経団連の働きかけで無事3日間のホテル完全隔離はなくなりましたが、日本入国者全員に2週間隔離があることに変更はありません。

飛行機の中で、すでにそのことを考え、げんなりしていたせいか、あまり眠れず。しかもフライトは結構混んでいていつもの3席独占に失敗した…。はぁ、疲れた。

張り切って頼んだKLMのインドネシア機内食もいまいち。¥2,600もしたのに!!

そして成田に着くと、あいかわらず紙、紙、紙の山。今回はこの状況は事前にわかっていたので、しっかりファイルを用意しました。

あいからずわかりにくい「健康カード」。何度も同じことを聞かれる苦痛。「ファイナルチェック」と表示が出て、ほっとしたのもつかのま、健康カードの掲示はその後も続くのだから、本当にわかりにくい。

赤ちゃんをつれたお母さんや外国の方など、本当にかわいそうです。

そして私はといえば、ここには威勢のいいこと書いてますけど、現場ではいろんなことに対して文句を言う元気もなく、ただただすべての人間性のスイッチをオフにして、やるべきことをこなすしかありません。

本当に、これスマートフォンを持ってなかったら、そしてメールの受信などの設定が出来てなかったら、絶対に無理だと思う。ココアの確認、My-SOSの隔離、それとは別にQRコードを出して登録など…とにかくすべてが合理的に一発で終わらないのがつらい。

理由がちゃんとあるならいいんです。これを縦割りお役所仕事ではなく、受ける側にたった合理的なシステムがなぜ組めないのか、その説明があるならいいんです。それもなくただただ言われるままにあれこれ提供するしかない。

メールアドレスを書けば送受信を確認され、電話番号を書けば携帯の表記と確認され、同じ紙を何度も何度も違う人が確認し、なんというかすべてをゼロリスクするがために、返って間違うような気がしています。

PCRももちろん再度行うわけですが、なんかもう唾も出ないって感じ…といいつつ、実はもう慣れたもんで規定の2倍量の唾液を提供しちゃいましたよ。

コツは一度に出すことです。少しずつ吐き出しているとそれだけ口の中が乾いて、何度もやらなくてはいけない羽目になる。口の中に十分に唾をためてから一度で出すこと。

ちなみにご存知だと思いますが、PCRテスト、30分前は水ものまず食べ物も食べないようにしないといけないんです。KLMには日本人乗務員がいなかったらしく(日本語のアナウンスは録音らしく、テープがへんなタイミングで流れてなんか可笑しかった)、フライトの最中には特に指示が出なかったので、慣れていない人は要注意。これ知らないと、ただでさえ長いプロセスに30分の待ち時間が追加されることになりますから。

ちなみにKLMでは、トランジットのお客は先に飛行機を降りる等の指示がありました。先に東京に降りないお客を機内から追い出し、そのあと東京に入ろうとしているお客の順番となります。

今回も検査や審査のプロセスとして、相当長く空港のゲイトからゲイトまで歩かされましたが、羽田よりはマシな感じでした。紙の量ももしかすると羽田の時よりも少なかったかも。

まぁ、ホテルでの3日間隔離がないから、その分の紙がなかったのかもしれません。My SOSの分厚い取説も、再びもらいました。先月ももらったんだけど、と言ったんですが、変更もありますので…と。

っていうか、そもそも取説が必要なアプリなんて、今時ないでしょう?

受付のスタッフはとにかく同じことを何度も何度も確認する。終日この作業をやってる彼らにはたぶんそれを帰国者に伝えないといけないという指示が出ているのでしょう。

とにかく複雑な誓約書にサインをさせられ、加えてその誓約書のサマリーを別紙でもらい、さらには「これを伝えました」チェック(保険の申し込みの時みたいだ)もあり、紙に書いてある文字はもう模様にしか見えません。


それにしても疲れた。PCR検査は無事陰性で、帰りは撮影班のおじさんたちと一緒だったので一人のおじさんがご近所さんということもあり自宅まで車で送っていただきました。ありがとうございます。(ちなみに帰国者は2週間、公共の交通機関を使うことは許可されていません)

というわけで、2週間の隔離生活のはじまりです。