冒険研究所書店に「角幡唯介北極の10年」を見てきた!

 行ってきましたよー ついに!! 荻田泰永さんの冒険研究所書店

ほんと神奈川の地理に弱いわたし。藤沢で江ノ電と小田急江ノ島線を間違えて、きょろきょろしちゃった。荻田さんの本屋があるのは、小田急江ノ島線の桜ヶ丘です。駅の目の前です。

北極の装備が展示してある。すごい!


荻田さんは私がもっとも尊敬する探検家の一人です。探検家の中では本当にトップクラスだと思う。探検家としての体力、知識、経験、そして苦労や失敗の積み重ねの中から着実に前進していくひたむきさ。

そして探検の意味を社会に広げるために子供たちを冒険に連れ出したりと、本当に本当に探検家として生まれるべく生まれている人だと思うわけです。ちょっと植村直己さんに近いかも。

角幡さんや高野さんが自分が興味があることにしかつきすすまないのに比べ(笑)、荻田さんはそういう社会と探検家をつなぐすごい存在なんだと思う。もちろん角幡さんは角幡さんの高野さんは高野さんのすごい探検があるんだけど、そういうんじゃないんだよな。

とにかく荻田さんはかっこいい。

そんな荻田さんが書店をやると聞いて、私は絶対に向いてるなーって思った。本屋の経営は楽な仕事ではありません。探検家同様、大変な努力と持続力、持久力が要求される。でも絶対に荻田さん、素晴らしいよ、本屋さん。

改めて本屋オープン、本当におめでとうございます!! というわけでオープンのおりにはうちにあるグリーンランドの本とか結構寄付した。うちに置いておくより、ここに置いてもらった方が世の中の役にたつから。

で、早くうかがわなくちゃーと思いつつ、緊急事態宣言もあって、なかなかうかがえないでいたのですが、今、こちらでは「角幡唯介 北極の10年」という展示が催されているということで、さっそく行ってきました。

そうかーーー「アグルーカの行方」から10年か!!


角幡さんの北極本第1弾「アグルーカの行方」は、当時すでに北極エキスパートだった荻田さんとの二人旅。英国の19世紀の探検隊フランクリン隊を追うという旅だったのです。

角幡さんの本が大好きな野崎ですが、今でもなんだかんだで「アグルーカの行方」が一番好きかもしれないと時々思います。

もちろん「極夜行」もすごいけど、なんというかなー フリートウッド・マックでいうところの「ファンタスティック・マック」と「噂」の2枚って感じかなぁ(笑)。世間の評価は「極夜行」の方が圧倒的なようだけど、私にとっては甲乙つけがたい。

なんというか、「アグルーカの行方」は、そんな風にほぼ完璧に近い、すごいノンフィクションなのです。

この旅で角幡さんは初めて北極に渡り、すでに北極を探検していた荻田さんに付いていくわけですが、いやー 角幡さん、早い段階で装備は壊すし、物はなくすし、じゃこう牛たべてお腹こわしたり…本当にボロボロです。そして荻田さんの方が明らかに探検家としてのスペックが高い(笑)。

だけど、角幡さんの書く本って本当にすごいんだよね。今もまた新刊を読んでいるけど、「アグルーカの行方」はあの構成力が、もう抜群にかっこいい。ほんと震えちゃう!!!

その取材ノート。角幡ノート… すごい。


こちらは「極夜行」に出てくる「角幡スペシャル」。旅の初めにあっという間に飛ばされて無くしてしまったものが偶然出てきた。


こちらは「アグルーカ」の時に使っていたという寝ぶくろだそうです。


こちらは「極夜行」のジャケット。


モニターではアグルーカの時の記録映像が…
なんと、あのじゃこう牛のシーンが!!? 


しかし映像で改めて見ると… 二人ともボロボロです…めっちゃ汚い(失礼)


これちっとも美味しそうに見えない…
高カロリー、北極食(笑)うわー



11月になると映像は「ツンドラ」編が流れるそうなので、また行かないといけません。(本の購入は月々のお小遣いの範囲で!!注意!!笑)


というわけで、北極探検の聖地。荻田さんも、今の時期、探検もできないし、店長としてほとんどいらっしゃるようですよ。

それからウチの北極グッズを寄付してきました。荻田さんに持っててもらった方が世の中の役に立てそうだから。可愛いデザインのグリーンランドの切手。


というわけで、皆さんもぜひ冒険研究所書店へ!!