藤田知也『郵政腐敗、日本型の組織の失敗学』を読みました。テンションのめっちゃ高いノンフィクション。

 


すごいや、この本! いろいろな裏をあばく…というか本はあるけれど、テンションが高い。まさにエース! エース藤田と呼びましょう、藤田記者。

最近マイブームの朝日新聞ポッドキャストで知った藤田さんの取材とこの本。迷わずポチりしました。ポッドキャストもめっちゃ面白いからぜひ聞いてみてください。この本のエッセンスがぎゅっと詰まっています。



なんというか、この本、めっちゃテンションが高い。もう次から次へと不祥事の数々。それが次々出てくる。そして普通のノンフィクションだと、1つの案件で一冊終わってしまうのだが、これはもうボンポンいろんなことが出てきて、裏付けは各章の終わりの記者会見や資料リストでまとめられているという感じ。とにかく濃いのだ。

同じ保障なのに保険料がアップしたりする「乗り換え」、そしてそれらが横行していると知っていても直さない、放置して見て見ないふりをする組織。調査能力が低い郵政監察官。パワハラ体質は治らないし、自分だけなんとかうまく切り抜けることしか考えていない事なかれ主義など、もう言葉もない。

まったくもって同調圧力、忖度、その場しのぎ、見て見ぬフリ、数字至上主義…と帯にあるとおり、まったくもって最低最悪のこんな組織が、日本の郵便というものを運営しているんですよ、皆さん! そしてそれが保守の集票マシーンにもなっている。

この本を読むと小泉純一郎や高市早苗が本当にヒーローに見えてくる。

まさに郵便局の窓口でAPAカレーをなんの疑問もなく売っている職員一人一人がこの責任を感じてほしい。腐敗した組織で働く一人一人はまともな人間なのだと信じたい。皆さん、Wake Up!!!

この本も不祥事をまとめただけではなく、最後に「教訓」ということで、ページを割いている。藤田さん、本当に素晴らしい。これからも取材を続けてください!