朝日新聞ポッドキャストに感動。中村哲さん殺害について 2年たってわかってきたこと。


ある日の荒川土手、能町みね子さんの本でも紹介されていた工場の船着場。近くを通るたびに観察しているのだが、実際に船が渡っているところを目撃できない。

最近走る時は朝日新聞ポッドキャストを聴いているのだけど、これがすごく面白い。ニュースだけではなく、取材の裏側や記者のリアルな言葉が聞けて、すごく興味深いんだよね。

特に中村哲さん殺害事件のポッドキャストには震えた。前編、後編あるのだけど、最後の最後まで聴いてほしい。いやー すごすぎる。

昨年アップロードされたやつもすごかったけど、今度のやつもすごい。

一つの事実が見つかる。その裏を取っていく、その過程がすさまじい。今わからなくても将来わかることもあると 記者。そしてアフガニスタンでの日本人の先輩記者とかの話には涙が出た。

しかしこれすごいよ。はっきり断言はしていないけれど、犯人はおそらく隣国(怖くて国名を書けない)の公的機関だ…。怖すぎる。記者の勇気と使命感に涙が出た。

それにしても事件から2年後、遺族の人が受け取った遺品の中から見つかったすごすぎる文書が裏付けとなって事件の輪郭が見えてきたというのがすごい。

イスラム文化圏で他人が女の人に話を聞くというのは至難の技。そんな中、遺族の奥さんの協力ですごいものが見つかった…と言うくだりは圧巻。

ドラマか映画かと思った…なんて書くと不謹慎だけど。 事実は映画や物語よりもすごい。

そしてその当時の、危険が迫っているとわかっている中においても、意志をつらぬこうとした中村さんの強さにうたえる。そしてその無念さも。中村さんは最後までドライバーや同行者の無事を気にしていたのだという話もきく。

そして今回のキーとなる元知事が取材に協力してくれた理由とは。 記者という職業ってすごい。悪い記者ばかりが話題になるけど、本当に現場の人たちはがんばってらっしゃるんだよなぁ。

そして数年後、数十年後、もしかしたら今は無理かもしれないけれど、事件の全貌が解明されるかもしれない未来に希望を託して…。調査報道とかアフガニスタンのこととか全然わかってない私ですが、本当に心を打たれました。ぜひみなさんも聴いてみてください。

私の職業もそうありたいよね。よりよい未来のために。後輩のために。


そうそう、昨日聞いた秋山訓子記者の小泉進次郎インタビューも面白かった。秋山記者の政治家インタビューシリーズはすごくおもしろくって、これを聞くと保守系の嫌いな政治家が出てきてもなんかその人のことをちょっと好きになるんだよね。不思議だよなぁ。

進次郎の回は、ハラハラドキドキの展開になるかと思いきや、進次郎はいつもの進次郎で「期待してたより普通」だった。あの人、ほんとにこういう性格なんだな… クリステルとかと結婚したのも、めっちゃわかりやすい。

とはいえ、さすがに私も横須賀愛のくだりは素晴らしいと思った。

お父さんが離婚しているということ、お母さんだと思っていた人は本当はおばさんだったということ。それをお父さんに直接聞かされるまで(進次郎が中学の時だったかな)まったく知らなかったそうだ。

ところが近所の人たち、隣の仲良くしてた兄貴までが当然そのことを知っていて、周りの人が知っていたのに自分たちに絶対に言わなかったという。その事実に進次郎は「守られている」と感じたそう。なるほどなぁ。

もっともよく考えれば、誰かが勝手に本人に話してしまい地元の名士であるお父さんに「なんで勝手に話したんだ」と責められたら困る…ということもあったのかもしれない…。すごいな、進次郎の地元。そしてその中で進次郎は天然に育ったのだろう…と勝手に分析。

あ、あと辻元さんの回が本当に素晴らしいので、こちらも貼っておきます。こちらはなんか聞いててめっちゃ元気でた。応援しています、頑張ってください!!