「おうちに帰ろう」再放送 #ETV特集 #Eテレ #NHK #日向敏文 #toshifumihinata


障害のある赤ちゃんの特別養子縁組を追ったドキュメンタリー「おうちへ帰ろう」が再放送になりました。最初見た時も、ものすごく感動したんだけど、今回再度見て、なんかすごいなぁ、人間ってすごいなぁと何度も思ったので、再びご紹介しておきます。

放送は終わったけどNHKオンデマンドとかで見れるようですので、見逃した方はぜひ見てください〜 

なんというか、この世の中を少しでもよくしていこうとする人たちがいる、ってことなんですよね。

1回目の時も印象的だったけど、兄弟ができるって言って喜んだものの、実の親が「やはり育てる」と心変わりし、がっかりしてメソメソするお兄ちゃん…とか。家族みんなで赤ちゃんを迎えに行くところとか(あの夜行列車がまたいいんだよね…)。

帰ってきて「ここがおうちだよ」って。

そして、この素晴らしいドキュメンタリーに寄り添うように流れる日向敏文さんの音楽が最高にいいんだわ。

1回目に見た時も、日向さんが音楽をやってるというのを知った上で見ていたのだけど、あの時はすっかりドキュメンタリー自体に入り込んでしまい、あまり音楽に注意できなかった。

今回は2回目だし、私が日向さんの新譜のプロモーション中ということもあって、割と落ち着いて、改めて音楽に注意しながら観ることができた。

今回見て気づいたんだけど、日向さんのピアノが入るのは、本当にわずか。滅多に音楽が流れないんだよね。で、流れるとしたら、なんか希望の光が見えてきた時、そういう時に登場人物を励ますように流れる。そんな感じなんだわ。

そういえば、ドキュメンタリーの音楽を作る時、悲しい気持ちを助長するのに悲しい音楽ってのは、なんか嘘くさいと日向さんも過去のインタビューに答えていた。正確に引用すると…

「(今、一緒に仕事をしているドキュメンタリーの制作者は)ドキュメンタリーに規制曲をあてるのはなんの意味もないという考え方の人」

「人間を描写しているものに対して、どこかで借りてきた映画音楽をつけて感傷的な場面を作るというのは、やっぱり違うと思います」

「悲しい場面に悲しい音楽をつけるというのは、登場人物のを裏切るような気がして、すごく抵抗感があります」  

このインタビュー全文はこちらで読めます。 

そんなふうに悲しさや大変さや辛さを助長するのに音楽を使う事には抵抗があるとする一方で、音楽はどちらかというと幸せな、希望が感じられる画面にさりげなく寄り添うように流れてくる。

確かに幸せって、希望って、リアルな日常生活の中でも意外と実感できない事が多いから?

だからそんなシーンに音楽を入れていく…という事なのかな?…とちょっと思った。

制作の皆さん、日向さん、間違ってたらすみません。でも私はそう感じました。

日向さんのピアノが、画面に出てくる人たちを、励ますようにして流れてくる。永作博美さんのナレーションもすごくいい。

最後の「もうすぐおうちに帰ります」からの、夕日。日向さんのピアノ。あれで号泣。

また、この番組で紹介されていた、こういった特別養子縁組に奮闘するNPO法人みぎわの活動を、応援したい方はホームページから寄付もできるようです。