コロナを理由に、仕事以外であまりに人に会っていないせいか、毎朝ランニングの時に聞く雑談ポッドキャストが楽しい。
写真は朝の雲。こういう雲ってなんて呼ぶんだっけ。夏っぽくて本当に素敵な荒川土手。(ググったら、巻雲というのが一番近い…かな)
というわけで、数日前に聞いた朝日新聞のポッドキャスト。2時間以上あるので、暇な人以外にはおすすめしないが、とりあえず(笑)
かかりつけ医の話題には笑った。確かにありうるかも。自分では「自分のかかりつけの先生!」と親しみを感じていたのに、向こうは「どなたさんでしたっけ?」みたいな話などなど。
いきつけのバーと思っていて、マスターに「いつもの」とオーダーしてきょとんとされるのと同じか?(笑)
私も担当の先生たちには、とても親しみを感じているが、向こうは多くいる患者のただ一人だろう。いつだったか、大病院の医者は患者を100人近くかかえているって言ってたな。
いつも会うO先生もI先生も、こちらの体調が基本的には全然悪くないのをいいことに、問診中は無駄話してることが多いのだが、いずれにしても先生方の時間をあまり取らせないように…とは思っているんだ、私だって。
そして、これが、その朝日新聞の「かかりつけ医」にかんする記事。なんと、今回のコロナで「かかりつけ医」がいない人が多いことが発覚(私も病気になる前はそうだった)これを制度化しようという動きがあるらしい。
うーん、でも、世話になる先生はやっぱり自分で選びたいけどなぁ。
【読まれています】「かかりつけ医いない」さまよう患者 制度化めざす国、反発も相次ぐ
— 朝日新聞デジタル (@asahicom) August 2, 2022
https://t.co/oAigmBekpq
発熱したら、まず「かかりつけ医」に相談を――。
繰り返される自治体の呼びかけ。
しかし、全国の成人への調査でかかりつけ医がいると答えた人は約56%にとどまりました。 pic.twitter.com/Qwo5B28tzc
そして続くこの話題も面白かった。「働き方」の話題。
(耕論)50代、働いてない? 河合薫さん、中原淳さん、斎藤貴男さん:朝日新聞デジタル https://t.co/6x0SymDiZq
— 野崎洋子 (@mplantyoko) August 9, 2022
確かにここで話題になってる「働かないおじさん」の話とか、今の50代の働き方…とか、いろいろ考える。このポッドキャストに登場する編成委員の今永さんに、私はめちゃくちゃ共感した。仕事に対する価値観、同じ!
私も30歳以降はほぼ今が一番幸せで最高だと思える人生を送ってきていて、この楽しさがいつまでも続けば良いなと思っているクチだ。単純な私(笑)。
50代でも現場に常にかかわっていたいし、小型モーターボートを飛ばすようにすいすいと自分の気持ちのおもむくまま、誰にも拘束されることなく、自由きままに仕事をしていきたい。
もっと言えば、私の人生ボートは小型であればあるほどいい。だから生活レベルはあまり高くしないし、自分以外の人は載せない(笑)
そんなわたしだが、20代のころ、つまり会社員時代、若かった頃は、働かない社内のおじさんに対して常にイライラしていた。朝、出社して新聞を読み、夕方早めに「直帰」と黒板に書いて出ていってしまうおじさん。たくさんいたんだよなぁ、私が20代だったころ。
働けば働くほど損してるなー自分!と思うしかなかったサラリーマン時代。懐かしく思い出す。
だけど自分が55歳すぎたら… 確かにもう働きたくはないわな! もうとにかく何をやるにも面倒くさい。ひたすらサボりたい。
だから今ならそんなおじさんたちの気持ちもわからないではないのだが、若いころは働かない、動かないおじさんたちを見て、「ほんと最低だな」といつも私は軽蔑の目で見ていた。
でも!! そんな私にも尊敬できるおじさんが何人かいて、その人たちのことを思いだすと、ほんとに暖かい気持ちになるのだけど…
あぁいう尊敬できるおじさんたちと、他のどうしようもないおじさんたちと、いったいどこが違っていたんだろう…とこの前ふと考えた。
そして、これは最近、気づいたのだけれど、それは「若い人を起用しているか」「若い人を応援しているか」これにつきるんだよね。
当時は私も20代で、若くて、あまり使い物になっていなかったと思うのだが、そんな私に期待をかけ、重要な人脈を紹介してくれるおじさんたちがいた。
もちろん実績があるおじさんというのはいたし、会議で「誰々さんが、またCM決めてきた(当時はタイアップがレコ社におけるすべてだった)」とかっこよくキメるおじさんもいた。
でも私が尊敬し、もっとも慕ったのは、誰かを自分に紹介してくれる、そんなおじさんたちだった。人脈を与えてくれるおじさん。素敵な人脈を与えてくれるのであれば、私はなんでも彼らの言うことを聞こうと思い、自分も一所懸命働いた。これはこれで単純だけどね(笑)
だから私も、そんなふうに、自分でも、人を人へ惜しみなく紹介するようにしている。特に自分より若い人に。彼らの思っているやりたいことが実現できるように。そうでなければ、もう年老いた私に音楽業界での存在意義はない。
結局のところ私を含む老人の存在意義は、今後どれだけ若い人、これからの人たちの役にたてるか…につきるのではないかと思うのだ。
でも音楽業界見渡すとびっくりするくらい、みんな人を紹介しないんだよね。私が脳天気なんだろうか。それとも、皆、人を紹介すると、その人から自分が与えられる友情の幾分かが損なわれてしまうと考えるんだろうか。
そんなふうに考える人はきっと自分に自信がないんだろうと思う。ちっちぇ奴とも思う。
でもほんと音楽業界には優秀な若い人たちがまだまだたくさんいて、そういう人たちには、本当に頑張ってもらいたいと、こんな私ですら、強く思うのだった。
そして、それが自分の業界内での必要性を少しだけ延長してくれるのではないかと思う。
いや、本当はもっと言っちゃえば、必要のない老人でも生きていける社会にしないとダメなんだけどさ。自分はまだまだそこまで行けてない。だって、ほんとにダメダメな文句ばっかり言ってる(この朝日の記事に戻るが…)「働かないおじさん」はたくさん存在しているもの。
さて、最近、日向敏文さんの音楽をプロモーションしているせいか、こういう静かな音楽が好きで、こういうのばかり聞いている。ちゃかちゃかした民族音楽も最高に楽しいのだが、こういう音楽も本当にいい。
この曲に関していえば、映画も最高だったけど、すごい曲だよなぁ。前もなく後ろもない未来もなく過去もない。宇宙生物へクタポットの感じが本当によく出ている。
クラシックって構成の音楽だ…って、誰かが言ってたよなぁ。なるほど、これは構成の勝利なんだろうなと思う。あとタイアップの勝利。物語と一体化した音楽の勝利。
そういうのあまり意識してなかったけど、たとえば私が過去に夢中になったこのバンドとかも、それに通じるものがあるんだよな。構成の音楽。演奏家は、それに自分をささげる感じ。この感じが広い意味でのクラシック音楽ということなのかな。
まだまだ勉強中です。
懐かしいラウー。いろいろあるが、実際、もう来日は難しいと思う。少なくとも私はもう呼べない。それでも何回か来日実現したんだから、まぁ自分のキャリアとしては上出来だと思っている。楽しいツアーだったよなぁ。いかにもバンドって感じでさ。中学生みたいな連中だった。
ツアー中、車の中でいきない「ハマタイム!」と叫ぶのがバンド内で流行っていて、いつも「ハマタイム!」「お前、それもう一回言ったら殺す」とかやっているのを、私はいつもほほえましく眺めていたのだった。
LAUの関連CDは、まだ少しだけ東京に在庫があります。よかったら、こちらへ。
今朝もこれからランニングに行ってきます。