なぜか白い朝顔が一輪まざってる。ベランダの手入れ全然してない… |
— 下田幸二🐕🇵🇱🇺🇦 (@kojiego) August 20, 2022
下田先生は、ショパン研究の第一人者で、いつだったかポーランドのヤヌシュ・プルシノフスキの時にお世話になったピアニストの高橋多佳子さんの旦那さま。
ツイートがとっても楽しい。 今回もご紹介してらしたツイートに妙にうなってしまった。
(思えばヤヌシュの企画はクラシック音楽の世界に石を投げるようなワイルドな企画だった。でも何も黙って優しく見守ってくださった下田先生に感謝…)
というのも、最近作曲家日向敏文さんのインタビューによく立ち会っているのだが、日向さんの作曲に対する厳しい姿勢にいろいろ考えてしまうのだ。
🎼作曲家・日向敏文インタビュー📝
13年ぶりにリリースされた新作
— ソニーミュージック (@SonyMusic_JPN) August 19, 2022
『ANGELS IN DYSTOPIA Nocturnes & Preludes』に込めた想いと
自信の音楽的ルーツについて話を聞きました👂
前編👉https://t.co/wwMtyF9NF0
後編👉https://t.co/18kbZurK1e
👉https://t.co/wwMtyF9NF0
特にこの(↑)インタビューの後半の、さらに最後の方にある作曲に対する日向さんの、厳しい姿勢を知るにつけ、いろいろ本当に考えてしまう。
音楽の世界って、本当に厳しいな…。そんなに自分に厳しくしなくていいのに…と時々思ってしまう。
一方、私は普段は伝統音楽に身を置き、その自由な世界を満喫している。楽しくて自由なのが伝統音楽の良いところだし、好きだったんだけど…
こうやって伝統音楽以外のジャンルにたま〜に触れると、いろいろ考えさせられる。その弱点みたいなところも見えてくる。いや、弱点と言ってしまうのは安直だなぁ、なんて説明したらいいかわからないのだけど…
伝統音楽の世界は自由だ。上手くあることよりも個性的であることの方が重要で、かつ営業力があることがおそらく現代では生き残っていく上でかなり重要で、そんなんだから、演奏家で練習とかまったくしないで、下手なまま生き残れてしまっている演奏家もたくさん見てきた。
あ、営業力が必要なのは、どんな音楽ジャンルでも一緒か…
でも、なんというか、演奏家で、それなりに演奏できて、自分でリスクを取ってコンサートを自分で作るよりは、人からギャラがもらえる営業の話がなんとなーくやってきて、それを引き受け、知らない街などへたまにいくことにでもなれば、それはそれで楽しいし…
彼らにとっては、そうやって日々を過ごすこと=成功で、それ以上のことを望む必要もないわけで、外野が何を言わんやって感じなのだけど…
一方で、豊田耕三さんみたいな上手い人は、毎日1曲の動画をアップしている(今、232本目!)。すごいストイックなことを継続されている。まぁ、豊田さんならこのくらい「屁でもない」のかもしれないけど、いやー やっぱり私は尊敬しちゃうね。すごいことだと思うよ。
自分のキャリアを作っていくって、なんなんだろう、音楽っていったいなんなんだろう。今でもよくわからず、じっと手を見てもわからないので、まぁ、私としてはひたすら土手を走るっきゃないのだが。
大変だなぁといらぬ同情をすると同時に、音楽に真剣に向き合っている人を見ると、本当に羨ましくもある。複雑な気持ち。
主にクラシックの人たちが飼っている雑誌だと思うのだけれど、月刊ピアノのという雑誌に日向さんの東京ラブ・ストーリーのピアノの曲「Good Evening Heartache」が掲載された。これが8月20日発売だったんだけど、21日の朝に検索したらすでに2曲も「弾いてみた」動画がアップされてる。
すごい早い!… みんな初見で弾けちゃうのかな。
すごい練習したりしてるんだろうなぁ、みんな。
なんというかストイックな部分がある人は本当に尊敬する。っていうか、かっこいいよね。うん、頑張る人は、すごくかっこいいのだ。
なんか頑張らないことの方がかっこいいって思っている馬鹿な人たちもいるけどさ。そういう人たちは人生で大損をしていると思う。
音楽と真剣に向かいあう人生。羨ましくもあるが、大変だよなぁ、と思う。私はひたすら応援するだけだ。
そして日向さんは13年ぶりのスタジオ盤をリリースしました。『Angles in Dystopia Nocturnes and Preludes』。みなさん、ぜひ聴いてください〜。配信プラットフォーム使ってる方はこちら。