音楽ドキュメンタリー2本 「ママ・アフリカ ミリアム・マケバ」「ミスター・ダイナマイト」を観ました #pbmff


今日も行って参りました。ピーターさんの映画祭。今日のお目当ては2本。

まずはのミカ・兄・カウリスマキが作ったという「ママ・アフリカ ミリアム・マケバ」。ミリアム・マケバ知らないし、観るの迷ったけど、ちょい前に観た友人が「ラストにはうるうるしちゃいました」とか言って、めっちゃ感動していたので、「そっか、やっぱり観なくちゃ」と思いたったのですが…

で、これが、めちゃくちゃ良かった! いやー これは必見です。これ、以前ぴあフィルム・フェスティバルでも上映したそうで、日本で上映されるのは2回目なんだそうです。




こういう歌手がいたことを私は全然知らなかったのですが、一緒に行ったプランクトンのK子さんは、よくご存知で、もう涙がでまくったと言っていました。アフリカの女性アーティストと仕事をすると、彼女の名前は必ず出るのだそうです。そのくらい全アフリカからリスペクトされている人。

ヨハネスブルグに生まれ亡命。反アパルトヘイトの象徴として「ママ・アフリカ」と慕われたマケバの人生をまとめたものですが、その歌唱の圧倒的な力、故郷への思い、そして社会的活動にも熱心だった彼女。

上映後にはピーターさんがトークで登場(この後に書くことは、野崎が録音もせず聞き取ったものなので、文責:のざきでお願いします)

ピーターさんも、ロンドンで「Pata Pata」や「Click Song」は聞いていたけれど、当時はそのくらいしか知らなかったそう。

マケバ、とにかく最初はハリー・ベラフォンテがすごく押していて、彼はあの時代に黒人でTV番組を持っている数少ない人だった。

当時自分のTV番組を持っていた黒人のアーティストは、ナット・キング・コールや、サニー・デイヴィスくらいで(しかもどれも番組が短命)、しかしベラフォンテは必要以上に体制に逆らわず、しかし骨太の発言をして、非常に頭の良い人だったのでは、とピーターさんは話してらっしゃいました。

またマケバの「私は政治は歌わない、私は真実を歌うだけ」という発言がとても力強かったとピーターさん。マケバは国連の総会で、南アフリカのアパルトヘイト政策に対してボイコットを呼びかけるなどの活動をしてとても影響力もあったと。

またリンダ・ロンシュタットのサンシティに関する発言にも言及しつつ、マケバはとにかく困っている人がいれば助け、本当に優しい面倒見の良い、お母さんみたいな存在だった、と。

一方で60年代のアフリカではトップの政治家たちはみんなマケバのファンだったのに、時代が変わって、やっと彼女が帰国が許されてアフリカに帰ったら、すでにそのほとんどが彼女とは面識がなくなってしまった… 

それにしてもすごい人生で、圧倒されてしまいました。最後は2つの海流がまじわるところに荼毘にして流してほしい…  彼女らしいですね。

そして次に見たのがジェイムス・ブラウンのドキュメンタリー。

これは、なんというか、かなりポップな作りでもあり、テンポが良く、非常に楽しめました。
それにしても圧倒的なステージ、圧倒的なパワー。いやーー すごかったです。映画館の大きなスクリーンで見ると迫力が違う。

こちらも上映後のピーターさんのトークあり。お話も楽しかったです。

この映画、とにかくディテールが細かくて、ピーターさんは何度も見ているそうですが、見るたびに「あれ、これ忘れている」とあちこちで思うのだとおっしゃってました。だからこの映画は何度も見ると良いそうです(笑)

とにかく波瀾万丈の人生。お母さんに捨てられたこと、売春宿を経営していた叔母に預けられたことなど、本当に大変な人生。だからこそ、彼は誰も信じられず、ひたすらパフォーマンスに打ち込むしかなかったのかもしれません。

ちょっと悲しい。かなり痛々しい。

ちなみにJBについては、ドキュメンタリーじゃない映画もあるそうなので、そちらも一緒に見るとJBのことが立体的にわかって良いのだそうです。(「ジェイムス・ブラウン〜最高のソウルを持つ男」これかな?)

それにしてもバンド仲間とかがJBのことを「ギャラが少ない」とかあれこれ文句言いながらもあっけらかんと妙にドライなのがいい。あのマント(ガウン?)ショーの担当者とか、なんかいちいち全員の証言がイカしている!(ずっと斜めポーズでスーツで決めている人とか、ほんと皆さんオシャレ!)

それにしても!! わかっていましたが、マイケル・ジャクソン、プリンス…その後に続くミュージシャンたちへの影響力がすごいんだよね。

映画の中で紹介される有名なTAMIショーのシーンが、すごかった。このショーのマント・ショーンのところは私の大好きなアイルランド映画「コミットメンツ」にも登場するよね。

貧しくていけてないダブリンの若者たちは、この生活から脱却するためにバンドを結成する。

「俺たちが演奏するのはソウル・ミュージックなんだよ、Fucking Art school stuffじゃない!」「俺たちダブリンはヨーロッパの黒人だ! 言うんだ、声を大きくしてI'm black and I'm proud!」あのマネージャー、めっちゃJBに影響受けてる(爆)

この映画、ミック・ジャガーがプロデューサーの一人として名前をつらねているんだけど、あの時のパフォーマンスについて、JBにあっさり負けを認め、豪快に笑っているところなど、ちょっとおかしかった。いやーー それにしても全盛期のパフォーマンスはすごかったですな…


というわけで、バラカン映画祭、あと残り1週間! タイムテーブルなどはこちらの公式サイトをご覧ください。

私ももう一回くらい行きたいけど、なにせツアーまであと1週間。行けるかな…?!

さてさてTHE MUSIC PLANTとしては、ピーターさんに11月27日に行います「秋のケルト市」で、アイルランド音楽のDJをしていただくことになっております。


引き続き音楽映画祭の会場にケルト市のチラシも置かせていただいております。

なんかこの映画祭、ご来場の皆さん熱心に設置チラシをピックアップしてくれる方が多く、在庫切れとなってましたが、本日補給しました!

公共のホールでやるので、かわいい目のデザインになっておりますが、内容は硬派です(笑)



ケルト市の詳細はこちら。