『バスが来ましたよ』を読みました。優しさと温もりを伝える小さな手のひら

私が住んでるこのエリアはギリギリ環七の内側で、最寄りの電車の駅までは結構距離があるので、いわゆるバス社会なんだけど

ここら辺の子供達はバスを降りる時「ありがとうございましたー」と言って降りていく。そこがなんかいいんだよね。私も子供たちが一緒にいる時は、つられて「ありがとうございましたー」

これは和歌山に住む子どもたちの、ちょっと良い話。


仕事で全盲となった男性の通勤を10年以上ささえた子供たちの話。市役所に通勤をする男性に「バスが来ましたよ」と声をかけ、バスの乗り降りを手伝った小学生の女の子。その子が小学校を卒業しても、その優しさは次の子に引き継がれていったそうです。

これ実話で、このニュースを知った作者の由美村嬉々さんが男性の地元の和歌山に赴き、取材を重ね、素敵な絵本にしました。松本春野さんのイラストも柔らかなタッチがとっても優しい。





子供ってすごいわ… 絵本を開いているだけで、優しい気持ちになれます。

今だに私も、いい歳して、見知らぬ誰かを手伝おうとするとなかなか自然に振る舞えず、ちょっとドキドキしちゃう。でも子供たちはすごい。バス降りる時、自分一人ででも言ってみようかな〜「ありがとうございました」

でも都内のバスは降りる口が後ろだから、結構大きな声で言わなくちゃいけない(笑)。そこがハードルが高い。