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いいやーー いるいる、こういう人いる!という感じで読み進めていった。なんというか、フリーランスやってるとそうなんだけど、会社選べるけど、そこの社員選べないというか。組織選べるけど、そこの担当者選べないというか。
そういうことって多い。この本は主にサラリーマンの方が読む本なんだろうけど、オフィスに巣食う、そういう問題な人たちがリストアップされた本だった。しかし自分は大丈夫かい? 私もオフィスにいたら、こういう人間になってたかもなぁと思いつつも読み進める。
なんか最初は「こりゃひどい」と思いつつ。「根性論を持ち込む上司」「過大なノルマを押し付ける上司」「言われたことしかしない若手社員」「完璧主義で細かすぎる人」「あれこれケチをつける人」「八つ当たり屋」「いつも相手を見下す人」「他人のせいにする人」さらにひどいと「陰で足を引っ張る人」「ストーカー化する人」などなど。
サラリーマン時代のことを思い出せば、まぁ、こういった事例にハマる人はたくさんいる。
たとえばメーカー時代の上司。私が何か仕事をとってくると「あぁ、どこどこのまるまるちゃんの仕事ね。僕よく知ってんだよねー 昔どーしてこーしてさぁ〜」とマウンティングしてくるのが常だった。
お前、その人のこと知ってんだったら、自分でやれよ! 自分でやらねぇんだったら、私をその人に紹介しろよ、と思う。
メーカー時代の上司や同僚のおじさんたちはみんなそんな感じだった。社外の人たちも。そして私を利用することしか考えていない。
人脈がすべての宣伝の仕事においては、何かというと「誰々さんを自分はよく知ってる」そんなのばっかり。あれ、いったいなんなんだろうね。私が活躍するのを許せなかったんだろうな。
あとこれは自分ではないのだけど、「陰で足を引っ張る人」にやられた経験がある友人の話を聞いた。それは本当にひどくって、ご飯に呼び出されたと思ったら「あなた給料はいくらなの?」「この会社は大変よ」と迫られたのだそうだ。
あ、ありえない。でもそういう人、いたりするんだよ、ほんとに。
そしてその原因を著者は説明していく。それは(1)たいていは自己保身がからんでる(2)根底に喪失不安が潜んでいる(3)合理的ではなく感情に突き動かされている(4)自分が悪いとは思わない
確かにどのケースもこれらに分類されるのは確かだよな。私の友人の「足を引っ張る人」は(1)と(2)に該当すると思う。昔からの古株のその社員は自分がクビになるのではないかと恐れていたんだろう。なんか側で見ていてもサイコパス的な人だった…
そういうのが嫌だからサラリーマンはやめたわけだけど。普通の人はこういうのも我慢して職場で働いているんだろうなぁと思った。あーー やだ、やだ。
とにかく背景にある構造的要因をつきつめ、最後に解決方法を紹介していくのだが、基本的に人を変えるのは難しいという原則が立ちはだかる。うーん、解決になってないじゃん。
なので、そういう人たちを変えるのではなく、なるべくそういう人たちからの距離の取り方を紹介していく方法を著者は紹介していく。まぁ、確かに上司でもないかぎり、これらは解決できないわなぁ。
しかしなぁ、ほんといるんだよなぁ。打ち合わせしてても後ろ向きのことしか言わない人たちとか、そんなの売れないよ、効果ないよとみんなの士気を下げる人たち。そのくせ自分はなーんにもやらない。何も! 大きな会社じゃなくてもいたりするのだから、小さな会社の社長さんたちも大変だよね。
あぁ、こういうのは、もう私は卒業したね。というかフリーランスになったのも、こういうのが嫌だからというのがある。お陰様で、こういうストレスには巻き込まれず、のびのびと仕事をすることができた。
でも普通の大人は、こういうのを日常的に感じているんだろうか。そして我慢しているんだろうか。なんてストレスなんだろう。
まぁ、職場っていうのは難しいよね。うまいこと距離をとって、やっていくしかないのはフリーランスでも一緒だけど、なかなか上手くいかない。
あまりすっきりする結論は書かれていないけど、こうやって箇条書きにされることで、ちょっと心のざわつきを落ち着けられるかな、とも思う。
それにしても… 暇なのかなぁ。こういう人たち。でも他人の幸福が我慢できないという人が多いんだよな。世間では。
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著者は精神科医。同じ著者のこちらもおすすめ。だいぶ前に読んだんだけど、すごく面白かった。信じられないことですが、ブックレビューがたまりまくってて、あと2、3冊あります。すみませんねぇ、ここ読んでくれた人。でも感想書いておかないと自分でも内容忘れちゃうんだよね。
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