良い!! これは良い本。最近あちこちのメディアで活躍のキニマンス塚本ニキさんの本。すごくわかりやすく、いろんな英単語が紹介されている。学研から出ました、だから学習本の要素も大きい。
高校生が読むといいんじゃないかなと思えるようなポップな本で、かつ大人も絶対に読むと良い。
まだすっきりと日本語化されてない言葉もたくさんある。こういう時事問題を扱う時に横文字が多いのはなぜなんだろうとも思う。それはきっとその概念が海外からやってきているから、ということなのかも。そして英語はそういう概念をきっちり表すのに、とても良い言語なのだな、と。(一方で、Tsunamiみたいな日本語→英語みたいな言葉もあるわけだけど)
何度も言うけど、大人でも必読だと思うけど、高校生くらいの子にぜひ読ませたいなぁ。というのも、実際とてもわかりやすく、内容はポップなイラスト付きで整理され、1ページ、1ページ、それぞれで読めるからトイレにでもおいて、1日1個覚えるとか? そういう使い方もできる。
言葉って、もやもやした概念を、ある程度しっかり説明してくれる、すごい技術だと思う。ワンワードで、ひと言で、そのモヤモヤを整理してくれる力がある。まずは言葉でそのモヤモヤを名づける。そして社会を変えていく。ニキさんが伝えたいのは、そういうことなのかも。
最近私が習った言葉で気に入っているのは、メリトクラシー。日本語で言うと能力至上主義といった感じか。そのことはこちらの本のレビューにも書いたので繰り返さないけど、いや、ほんと時事問題を考える上で、こういったワードは覚えておきたい。(メリトクラシーはこの本には紹介がなかった。でも次のVol.2を作る機会があったら、ぜひ!)
それにしても思うことは、言葉、そしてその言葉が関わるISSUE(問題や課題)とともに社会を作っていくのが人間なんだね、ということ。
100単語とか書いてあるけど、実際はもっと充実していて、関連語句などをあわせると300くらいの言葉やフレーズが紹介され、その内容は政治や文化、経済、社会、健康、テクノロジーなど多岐にわたる。
それぞれのページはこんなふうにとってもポップ。サトウリョウタロウさんのイラストも可愛いよね!
そして、なんとニキさん、これが初めての著作だという。ラジオとかでとても人気者なので、それもびっくりしてしまうけど、でも、そのうちに雑誌で連載されているコラムとかも書籍になるんじゃないかな。
ニキさん、先日ピーター・バラカンさんのポリタス出演(現在は会員のみ視聴可能)の立ち会いで、リアルにお会いする機会があって、ますますファンになっちゃった。これからも応援していかなくちゃ。
ニキさん、TBSセッションでも大活躍。こちらでこの本のことも紹介されています。